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山には気づきがある

私の会社では山で雑木を伐り薪として販売したり、間伐した木をバイオマス用にとして搬出しています。そもそも、山に携わっていたわけではないのですが、私が選挙で落選したことをきっかけに山に目を向けてみよう、そして実際やってみようということでスタートしました。

山を通じて様々な出会いもありました。そういう出会いの中から多くのことを学ばせていただいたのは私の財産です。まず、植物の生命力のすごさ。人間やその他の動物の比ではない。気が育つのに何十年もかかる。花でも草でも本当に自然界の中でたくましく生きている。

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そんなこんなで山づくりをすることに自然となっていきました。気づいたこと。

山で気づいたこと!
1、人の手が入ると山は甦る
2、草木の生命力のすごさ
3、雑木のエネルギー
4、作物の値段は安い

1、人の手が入ると山は甦る
山に入って作業をしていると、日が当たらないほど密集した木や雑草の多さに気が付きます。遠くから見れば、立派な山で自然は素晴らしいと言うけれども、近づいてみると意外に荒れています。そんなところで作業をしていると、じゃまな雑草は駆らなければならないし、枯れ木や枝葉も片づけて整頓して作業を行います。

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なので、自然と山は綺麗になっていきます。今の山が荒れているという人がいますが、それは、人が山に入らなくなったのが、大きな原因の一つだと思います。

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2、草木の生命力のすごさ
そして、草木の生命力のすごさに驚かされます。木は何十年もかけて成長し、木材等として利用されますが、その年数だけではなく、木を伐った時に音や振動から生命の力を感じることができます。また、雑草だってすごい。なんでこんなに根を張って広がることができるのだろうかとあらためてびっくりします。

3、雑木のエネルギー
小さいながらも林業をはじめたころは伐採した雑木を炭職人の方に買っていただいていました。そうこうしているうちに会社に大量の雑木が集まることになって薪として販売することになりました。薪ストーブのなどを家庭に入れている方もいるかと思いますが、エアコンや石油ストーブなどが当たり前の生活から自分自身が薪ストーブなどを使うことになって、木のエネルギーとしての重要性を知りました。

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4、作物の値段が安い。
ただ、問題も多々あります。私の会社は当然、昔から林業を行っているわけではないので、ノウハウの蓄積などにはどうしても時間がかかります。これは焦らずコツコツと経験を重ねていくしかない。

そして、山ではキノコの栽培を行って、それを販売したりもしています。ということで、キクラゲやシイタケの栽培をしています。この山で採れた作物を販売するときの値段がなかなか安い。大量生産して勝負するという考え方もあるのですが、そもそも安すぎるのではないかという疑問が私の中であります。

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農業や林業。もっと言えば小規模事業者も含めて再生産可能ではない値で販売しなければならない構造ではないかということで、この値段の問題を常日頃検討しながらの山でのキノコ栽培を行っています。

山には気づきがある!
~林農という視点~
私たちは山の恵みを活用して、薪づくりをしたり、キノコを生産するという視点で林農という言葉を使っています。山での作業は大変ですが様々な気づきがあります。自然について、社会について、経済について山できづくことも多くあります。林農を通じて活動を日々続けていきたいと思っています。


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