マキャベリか愛か。
『涙の女王』の2周目を見ている。
初めて2周目をしている韓国ドラマだ。
食い入るように見た『梨泰院クラス』でも1回きりだった。
その差はなんだろうか?
まず、女優のキムジウォンが美しい。
眉間に皺を寄せたり、凄んだりしたり、毒を吐いたりするが、それでも美しさを感じる。
特に後半の、尖りが丸くなり、精神性が高まったあたりは、とても素敵である。
あとは、テーマが家族愛だから、だろうか。
ギスギスして終わらない。社会階層がなんだろうと、結局は家族愛。家族愛あると、人生の苦楽を乗り越えていける。その家族愛に恵まれなかったウンソン。愛を知らない男ウンソンと、愛に恵まれた男ヒョヌの戦いでもあるのか。
ここで一つポイントなのは、愛を知らない男ウンソンの方が、ビジネス界ではやり手なのである。なぜだろうか?
「君に褒められたくて、頑張った」
というウンソンのセリフがあるように、「ビジネスの世界での成功=地位・金銭・コネクション」で、「惚れた女性からの愛も手に入る」という仮説、というか信念があったのではないか。
その信念に加えて、「タフな交渉」ができる点か。
自身の思惑を達成するために、文字通り「手段を選ばない」ことをできる。
マキャベリズムがスーツに織り込まれたような男、ウンソン。
Ends Justify the Means.
経済界での「成果」を出せる人は、こう言う人なのだろう。
だが、経済界でなく「人類界」というか「世界」に、富をもたらせるのは、ヒョヌみたいなタイプではなかろうか。
ウンソンかヒョヌなら、ウンソンの方が「気分が良い瞬間」は多そうだが、
私はヒョヌの方が「ホッとする瞬間」「生きてて良かったと思える瞬間」が多そうに感じるから、彼のような生き方をしたいかな。
と、このように書いてしまったが、
次は、もう少し脚本家の方とか、調べてから書いてみたいな、と思う。
この「涙の女王」の脚本家さんは、「愛の不時着」「星から来たあなた」も手がけている。
どういう発想・考え方をしていると、こう言う作品を作り出せるのだろうか。とても興味深い。
参考
トップ画像 UnsplashのPatrick Ryanが撮影
書いた時間30分
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