見出し画像

マスク会食より扇子だと思うけど、うちわを配るのはダメ

11月にこんな記事を書きました。

平安の昔から、感染症対策には扇子越しの会話がいいことは知られていたんですよ。きっと。
マスク会食なんて難しすぎます。

マスク会食へのパロディーのつもりだったのですが、本気の人が居るとは思いませんでした。

 会食中の口元は、うちわで覆って――。兵庫県は新型コロナウイルスの感染対策として「うちわ会食」を呼びかけることを決め、まん延防止等重点措置の対象地域となった神戸、尼崎、西宮、芦屋の4市内の飲食店など1万6千店に、小型のうちわ計32万本を配る。県によると、会食中の飛沫(ひまつ)を防ぐ意識を県民に持ってもらうのが狙いという。

しかも今頃というか、変異ウイルスでの拡大を受けてのことでしょうけど、言うだけでなく配る気なんですね。

「まん延防止等重点措置」の対象区域となった神戸、尼崎、西宮、芦屋の4市にある約1万6千店が対象で、県は今月15日ごろから各店20本程度、計32万本を配送する予定。

その背景には、イソジン吉村大阪府知事が主張するマスク会食が浸透しないことにあるようですが、そんなの無理ですって。

 新型コロナウイルスの感染対策として国や自治体が呼びかけている「マスク会食」が浸透していない。「まん延防止等重点措置」の適用が5日から始まった大阪市では、市や大阪府が見回り隊を発足させるなどして徹底を求めているが、店や客側からは困惑の声が続出。兵庫県では「現実的ではない」として別の方策を呼びかけており、行政の対応も一枚岩ではない。

さらに、大阪府や京都府は見廻り隊を配備して、ナマハゲの如く「悪い子はいないかあ」と見回るそうじゃないですか。

第一、マスク会食で顎マスクにしたらば、かえって感染の危険性は増すわけですから、全く科学的な検証の結果推奨されるものではないわけです。

その意味では神戸市長の方が変異ウイルスの検査も進んでいるし科学的。

大阪市と同じ重点措置が5日から始まった神戸市では、久元喜造市長が「マスクの取り外しで、(マスクに付着した)ウイルスが口の中に入る可能性があり、かえって危険」として、推奨しない考えを強調。

ところが、兵庫県知事が、うちわを配るとか言い出す始末で、台無し。

ホリエモンが「虚構新聞のネタ?」とTwitterで呟くから、本家がTwitterで否定することになったり。


現実は、虚構新聞より奇なりとか言っている場合ではないと思います。

日本の大きな自治体の首長たちが、ことごとく思いつきで税金を無駄遣いしている間に、コロナウイルスはどんどん変異するわけですから、そんな目先の対策よりも、きちんと科学的に意味のあることにお金を使って欲しいですし、第一、うちわ作る金があるならば飲食店に配ったらよろしい。

こうした奇妙なことばかりニュースになりがちですが、それよりも、変異ウイルス検査が、なぜ神戸市にできて、東京都にできないのかとか、大阪の病床問題は、事前にコロナ対策病棟を減らしたからではないかとか、きちんとエビデンスに基づく調査報道をお願いしたいものです。

国の方針として2019年には病床を減らした病院に補助をすると言っていたわけですから、日本全国で病床は減少傾向にあったはず。そこに2020年にコロナウイルスが流行し、各地で方針転換しようにも急展開はできなかったと言うのが事実なんじゃないでしょうか。

ところで、この補助は2020年度限りとなり、2021年度以降は「消費税財源を用いた、病床ダウンサイジングを支援する新たな仕組み」が創設される見込みです。今後、必要な法整備を行うこととなり、現時点で「基金とするのか」「国費による補助とするのか」などは全くの未定です。

2021年の予算編成でもこの方針は継続されているように見受けられます。

000683711_ページ_2

これどうなったんでしょうね?

サポートの意味や意図がまだわかってない感じがありますが、サポートしていただくと、きっと、また次を頑張るだろうと思います。