【韓国Qoo10】第2回債権者協議会レポート|どうなる!?未払い請求
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2024年8月30日行われた韓国Qoo10グループ(ティモンとウィメプ)第2回債権者協議会(経営再建に向けての現状)について、韓国の大手弁護士事務所「法務法人シム」「法務法人リン」からの報告に基づき、まとめます。
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1.はじめに
この動画では、韓国の法律事務所「法務法人シム&リン」の弁護士が、韓国の大手EC企業であるティモン(TMON)とウィメプ(Wemakeprice)の経営再建に関する説明を行っています。
現在、両社は経営の危機に直面しており、それを打開するための計画(ARS: 事業再生計画)が進行中です。
具体的には、債務の削減や新たな投資者の獲得を目指しています。
2.ティモンとウィメプの現状
ティモンとウィメプは、過去数年間で大規模な借金を抱え、経営状況が悪化しています。これにより、両社は倒産の危機に瀕しており、その救済策として「회생절차」(経営再建手続き)を進めています。
この手続きは、企業が借金を減らし、新たな投資を受け入れて事業を再構築するためのものです。
3. 再建手続き(회생절차)の進行状況
(1)債権者との協議
ティモンとウィメプは、経営再建を進めるために、債権者(お金を貸している人たち)との協議を重ねています。
直近の協議では、新たに企業銀行で30年のキャリアを持つ金融専門家が登場し、また、サムジョン会計法人(KPMG)などが会社の財務状況を詳しく調査しています。
(2)経営の自律性と組織の改編
ティモンはこれまで「Qoo10」に依存してきましたが、今後は自社で財務・法務・開発の各組織を独立させる計画です。また、借金を減らし、事業を再構築するために、費用の安い場所に事務所を移転することを検討しています。
3. 新規投資の誘致
最も重要なのは、新たな投資者を見つけることです。弁護士は、8月中に国内外の10カ所以上を訪問して投資者を探しましたが、ほとんどの投資者が現時点では投資を見送る意向を示しています。
理由としては、事業性の不確かさや、メディアでの注目が高すぎることが挙げられます。
ただし、将来的に状況が落ち着けば投資を再検討する可能性があるとも言われています。
4. ARS(事業再生計画)の進展と投資者の視点
(1)債務の減免
ARS(事業再生計画)段階では、ティモンの負債が1兆3000億ウォン(約1300億円)に達しており、この金額を全額返済するのは困難です。
しかし、経営再建手続きが進行すれば、最大で70〜80%の債務が削減される可能性があります。
これにより、投資者が再び興味を持つ可能性が高まります。
(2)投資者の見解
弁護団は、現時点で多くの投資者がティモンへの投資を控えていると説明しました。
理由としては、現時点で事業性が見えないことや、メディアの注目が集まりすぎていることが挙げられます。
ただし、将来的に経営再建手続きが進展すれば、投資を再検討する余地があるとも言及されています。
5. 債権者の選択肢とジレンマ
(1)債権者の選択肢
債権者にとっては、ティモンやウィメフの再建が成功すれば、貸したお金の一部(約30%)を回収できる可能性があります。
しかし、再建が失敗すれば、全額を失うリスクがあります。
これにより、債権者は非常に難しい選択を迫られています。
(2)独自の営業は困難
ティモンは独自の営業を行うことが困難な状況です。借金の返済が滞り、オフィスの賃貸料すら支払えない状態で、従業員の半数が辞め、クレジットカード会社や支払いゲートウェイ(PG)も取引を拒否しています。
このため、現実的には再建手続きを進める以外の選択肢はほとんどありません。
6. 再建手続きの進行と法的な対応
(1) 再建手続きの進行
ティモンとウィメプの再建手続きは、今後数ヶ月から1年にかけて進行する予定です。
現在の状況では、再建手続きが9月末までに開始される可能性が高いとされています。
その後、債権者は自分の権利を守るために、「債権申告」を行う必要があります。
「債務申告言われてもどうやったらええねん」という方は、以下のLINEオープンチャット経由で、法務法人シム&リンの弁護士に直接日本語で相談ができるLINEグループにご案内しています。
オプチャは主に情報配信用です。
(無資格者が法務相談に乗ることは、弁護士法72条に抵触する恐れがあるため)
【「本名フルネーム@法人名/屋号名」】というルールさえ守っていただければ、どなたでもご参加いただけます。
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(2)債権申告の重要性
債権申告は、自分の貸したお金が正式に認められるために必須の手続きです。
しかし、現状では債権者リストがまだ提出されておらず、今後の手続きには不透明な部分も多く残っています。
リストが提出されても、そこに誤りが含まれる可能性があるため、弁護士より専門的な法的助言を受けることが重要です。
7. 債権者のリスクと法的アドバイス
(1)債権の申告漏れのリスク
もし債権がリストに含まれていない場合、その債権は失効する可能性があります。また、債権の金額が誤って記載された場合も同様です。このため、正確な申告と専門的なサポートが不可欠です。
(2)特定の債権の扱い
すべての債権が同じ条件で処理されるわけではありません。例えば、担保付き債権(不動産などで保証された債権)は優先的に全額が返済されることが法律で定められています。一方で、一般的な債権は優先順位が低く、一部しか返済されないこともあります。また、特定の債権については返済率を高くする交渉が行われることもあります。
8. 今後の展望と注意点
(1)投資者の登場
ティモンとウィメフの再建が進行する中で、投資者が登場するタイミングが重要です。通常、再建手続きが始まると、会社の財務状況を詳しく調査した報告書が作成され、それを基に投資者が出てくることになります。
(2)再建計画の承認と完了
再建計画が承認されると、債権者は一部の返済を受けることができます。このプロセスは通常6ヶ月から1年かかりますが、具体的な進行状況により前後する可能性がありますホモん
9. 結論
一時は破産により、誰のお金も戻って来ないリスクが想定されましたが、韓国政府は1兆ウォンの費用を投じ、何とか最悪の事態を防ぎ、ティモンとウィメプの再建を支援しています。
ティモンとウィメプの再建は、多くの困難を伴うプロセスですが、成功すれば、韓国4位5位のECモールの消滅を防ぎ、
新たな資金創出によって債権者への支払いおよび、韓国のEC業界全体にも良い影響を与える可能性があります。
債権者は自分の権利を守るために、最新情報の取得と正確な申告と専門的な法的助言を受けることが不可欠です。
今後も新たな情報が入り次第、皆さんにお届けいたします。
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