【速報】2023年上半期 韓国ECモール アプリ最新動向と市場分析
総合ECモールアプリのインストール数が大幅に上昇。
韓国のスマホ利用者の3人に2人は、使うという大台に達しました。
本マガジンでは、韓国最大手のマーケティング・リサーチ会社「WISE APP」の発表に基づく、2023年上半期の韓国ECモールと消費動向について考察していきます。
今後の販売戦略や未来予測についても触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。今回は前編無料です。
インストール数と実際の利用者(アクティブ率)
この図は2019年と2023年の、総合モールのインストール数と利用者を比較したものです。
左の緑は、インストール数
右の青は、利用者数
です。
利用者の増え幅がインストールを大きく上回わる結果となりました。
決済金額
下の図は2019年1月~2023年5月の期間、総合ECモールのユーザー数と決済金額を表します。
他すべてのモールが足踏みする中、クーパンは急激な増加の一途を辿っています。
↑ 縦軸はユーザー数で、単位は「万人」。(Android+iOS)
こちらは、主要総合モールの決済金額推移(2019年~2023年)
赤線グラフは「クーパン+NAVER/NAVER Pay」。
↑ 縦軸の単位は「億ウォン」。
1.【総合モール編】:2023年上半期の韓国人ショッピングアプリの利用状況、消費量
主要総合モールアプリ利用率
全体的に女性比率が高い中、「オークション」は男性が55.8%で、TOP10アプリ中唯一男性の方が多いモールとの結果でした。
GS SHOP、CJオンスタイル、ロッテON、SSG.COMは、女性の割合が特に多いです。
総合モールアプリの主要ユーザーの年齢層は40代であり、GS SHOP、CJオンスタイルは50代の利用が高い傾向にあります。
韓国は若者の可処分所得が低く、40歳~60歳が金銭的に余裕がある傾向にありますので、同モールは高単価商材の販売が見込めます。
男女比率
年代別の割合
以下は年代別 各モールのユーザー数です。
【各世代別、ユーザー比率が高いモール】をまとめると、以下となります。
これらのデータは、狙える価格帯の有力な参考になります。
2.【専門モール編】:2023年上半期の韓国人ショッピングアプリの利用状況、消費量
1位は、40代~50代の女性からも指示が厚い「ABLY]
2位は、"イカゲーム"の公式グッズなでも扱う、韓国版ZOZO「MUSINSA」
3位は、10代女性をターゲットにしたティーンズ・ファッションの「zigzag」
韓国ではファッションカテゴリーの専門モールが、さらに年代・性別まで細分化してそれぞれがグロースしているという発展を見せています。
専門モール(バーティカルコマース)についての詳細な動向は、こちらの記事をご覧ください。
売上伸び率
下のグラフは各モールの2019年~2023年の月平均決済金額を表します。(2023年は5月までの統計であり、谷あれど繁忙期の12月などを含めると、さらに上昇する見込み))
ほとんどの主要専門モールが、月間平均決済額を増加させており、
MUSINSA・オリーブヤングの上昇が顕著です。
男女比率
専門モール利用者のほとんどは「女性ユーザー中心」ですが、
「MUSINSA」「KREAM」は男性比率が高いのが特徴です。
年代別の割合
①ユーザー数
下図は各専門モールの「ユーザー数」の年代別割合です。
まとめると以下になります。
②決済金額
下図は各専門モールの「決済金額」の年代別割合です。
まとめると以下になります。
2023年3月にリリースされた「NIKEアプリ」は、ローンチから10週間で、インストール数が初週の17倍に増加。
WISE APPは「専門性」の観点から、専門店モールとD2Cモール間の継続的なモニタリングとユーザービリティ確保を優先すべきとの考察をしています。
3.【出前アプリ】:2023年上半期の韓国人アプリ利用状況と消費量
下グラフは、2019年~2023年における、出前アプリのユーザー数推移。(縦軸は「万人」)
韓国での出前アプリ利用者は、コロナ禍によって長期的に伸び急成長。
2021年末、エンデミックの視点の議論とともに減少傾向へ。
ソーシャルディスタンスの全面解除時点から停滞が続いています。
次の折れ線グラフは、2019年~2023年における、出前アプリの決済金額の推移。(縦軸は「億ウォン」)
決済金額もユーザー数と同様、コロナ禍長期化とともに急成長。その後、自粛解除後に下落&停滞期に突入しています。
各出前アプリ推移
アプリの種類は「配信の民族」が最も多くインストールされており、獲得ユーザー数でも1位を誇ります。
使用率(アクティブユーザー数)も72.6%と競合アプリに比べて、非常に高く抜きに出ています。
男女別の推移
出前アプリのメインユーザー層は、30代女性。(グラフ紫は女性・青は男性)
コロナ以前、40代の出前あぷり決済金額は、20代の半分レベルでしたが、2021年6月に初めて20代を追い抜いた後、継続的に格差を広げて2位を維持。
2023年の出前アプリ平均決済金額は、2万7千ウォンで2019年以降上昇。平均決済回数は2021年まで増加しましたが、その後落ち込んでいます。
したのグラフは月間平均決済を表したもので、
上の折れ線グラフは「決済回数」、下の棒グラフは「金額(ウォン)」
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(2023年9月リニューアル!)
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