見出し画像

食品モールのコスメ市場参入と急送発展する配送システム【「韓国のECと経済」トレンド最前線】

※本記事は全編無料で読めますので、購入をしないでください。
購入後に現れるのは、お礼のメッセージのみです。

こんにちは、韓国No.1ECモールcoupang公式SPNパートナーの藤田(フジT)です。

この有料マガジンでは、「韓国のECと経済」における最新のニュースやトレンドを分かりやすくまとめて配信しています。
本記事は無料号。購読をしなくても読めます。


オンラインサロンバーチャルオフィスの会員様は、有料号も無料で読めます。

大手食品モールがコスメ市場参入、LIVE販売が話題に

韓国の食品専門ECモールの中で最も人気のある「Market Kurly(以下マーケット・カリー)」は11月7日に「ビューティー・カリー」をリリースし同日にTV CMを公開しました。

イメージモデルにBLACK PINKのジェニーさんを起用。

「ビューティー・カリー」は17日まで平日8時からLIVEコマースを通じて様々なプレミアムビューティーブランドを発表。

LIVEで購入するとキャッシュバックやプレゼントが貰えるキャンペーンを実施。

アプリでカートを満たした後に応募することで、最大5万ウォンまでキャッシュバック。
応募した顧客は「ディアビューティカリー掲示板」に同社が認める内容を書き込めば、当選率が上がる仕組み。

マーケット・カリーでは元々、招待コードから会員登録&注文商品を受け取りまでを7日以内に行うと、「積立金」という5,000ウォンのキャッシュバック制度ありました。

コスメ販売自体は、2020年8月から開始しており2021年には売上の昨年対比が350%の伸びを見せました。

今年はコスメセクションの正式リリースもあって、更なる成長は確実と見られます。

プレミアム生鮮食品のメイン顧客層が30代~40代の女性が多いことから、コスメのメインターゲットと一致することに注目した様です。

商品のクオリティを強調しており、価格の安さより品質を重視する既存顧客のニーズとマッチしました。

食品の配送システムのコスメ転用

マーケット・カリーは首都圏では23時までに注文すると翌朝7時までに受け取れます

「ビューティー・カリー」では、明け方配送はもちろん、常温/冷蔵/冷凍で分けて配送する物流システムを化粧品にも転用しています。

例えば、「ラネーズネオクッションマット」、「ペリフェラインクダーエアリーベルベット」を購入すると常温商品として配送。

「ドシモネプロバイオティクスカプセル」は冷蔵状態で配送するなど。

コスメ市場と高速配送の波

一方で化粧品は、CJオリーブヤング、ファへが既に業界トップ。すでに飽和状態の市場に参入したという声もあります。

CJオリーブヤングは「今日のドリーム」という当日配送サービスを提供しており、zigzag、ABLYなどのファッションモールもコスメを扱っているため、いかに差別化できるかが焦点です。

「今日のドリーム」は以下4プランで顧客満足度を高めています。

  • ONLINE注文後に実店舗で引き取る「ピックアップサービス」

  • 午後1時までの注文で3時~4時までに配送される「3!配送」

  • 午後8時までの配送で午後10時~0時までに配送される「ミッドナイト配送」

  • 注文後3時間で配送を完了する「早い配送」(そのままw)

ロッテも食品ECでも配送強化

ロッテはイギリスのオンラインスーパーマーケット「オカド」と提携。
2030年までに1兆ウォンを投資し、オカドスマートプラットフォーム(OSP)を国内導入し、首都圏と釜山に6つの自動化物流センター(CFC)を建設することにするなどオンライン食料品市場をリード。
2032年までに5兆ウォンというビジョン。

OSPはEコマース向け物流ソリューションを提供する会社で、

  • 自動貨物流センター(CFC)とロボット

  • 人工知能(AI)

  • ビッグデータなど技術で需要予測

  • 自動化物流センターピッキング

  • パッキング

  • 配送

  • 配車

などオンラインによる注文後の配送以前から配送を扱うエンドツーエンドが特徴。

出典:OSP公式HP

余談:マーケット・カリーIPOなるか

ちなみにマーケット・カリーは、今年8月に上場予備審査を通過し2023年2月にIPOと宣言済み。

時価総額の悪化により、IPO中止が一部メディアによって報じられましたが、同社は10月7日に撤回しています。


まとめ

韓国ではコロナ以前より深夜の出前などは当たり前でしたが、コロナを期にECが配送面で急速に発展を遂げました。

以前より韓国通販は、お客様都合の返品は日常。当日に回収がされて当たり前でした。

日本人出品者もクーリエ/現地ロジ/フルフィルメント活用など、迅速な配送に関する努力はもはや必須になりました。

韓国EC市場で戦うには、付加価値の創出は基より配送についても継続した努力が必要です。


この記事が、面白かった・役に立ったと思った方は「♡スキ」や「😀オススメする」を押していただけると、励みになり嬉しいです。

また公式ラインでは、韓国のECや経済が無料で学べます。

ご登録で「韓国輸出」に役立つプレゼントも差し上げています。
無料ですので、ぜひどうぞ。

https://line.me/R/ti/p/@033uzlky


最後までご覧下さり、誠にありがとうございました。

ご入会は月初がおトクです。決済以降の記事が読めるからです。
決済は毎月1日で、月内(毎月1日~末日)ご覧いただける仕組みです。

ここから先は

31字 / 1画像

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?