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漫才論| ²⁵よく笑う人の感覚を教えてください‼️

笑いのツボが浅く,すぐ笑う人のことを「ゲラ」と言います。お客さんの空気が重い場合,このような人が一人でもいて率先して笑ってくれると,それにつられて笑う人が出てきて非常に助かります

誰も笑っていないときに自分だけ笑うのはかなりハードルが高いことのように思えますが,「ゲラ」の人にとってはそうでもないようです。誰も笑っていないのに,一人で,しかも結構大きな声で笑い続ける方もいらっしゃいます

重い空気を和らげてくれるという点では非常にありがたい存在なのですが,「なんでもかんでも笑う」というのは結構困ります。まわりのお客さんは,そこまでおもしろくない箇所で大きな声で笑っているのをずっと聞かされるのはかなり苦痛ですし,冷めてしまいます。漫才師にとってもそれは,かなりやりにくい状況だと思います

教えてください

ずっと疑問に思っていることなのですが,誰も笑っていないときに自分だけ笑うことに抵抗がある人が多い中,一人でも全然気にせず大声で笑えるのはなぜなのか,それが分かりません。「どうしてそれができるのか。どういう気持ちなのか」など,よく笑う人の気持ちや感覚が分かる方がいらっしゃいましたら,ぜひ教えてください。本気で知りたいです

一人ですべてをぶち壊しにできる状況

笑いのツボは人によって違うので,笑う箇所がヅレることがあるのは当然のことです。そうはいっても,少数の人だけがほかの人たちとは全然違う箇所で笑い続けるという状況は困ります。だからといって,「そんなに笑ってはいけません」とも言えませんし,「みんなに合わせて笑ってください」というのもおかしな話です

それでも,漫才というのは「漫才師とお客さん全員で作り上げていくもの」なので,少数の人の笑い声ですべてをぶち壊しにすることが可能な今の状況はよくない思います

例えば,食べ放題のバイキングでも,食べすぎで出禁になる場合があります。「食べ放題」とは言っても,お店やまわりの人に迷惑がかかるほど食べていいというわけではありません。同じように,ライブは基本「笑い放題」ですが,漫才師やまわりの人に迷惑がかかるような笑い方をしてもいいというわけではないと思います

お願い

「なぜそこまで笑うのか」が私もよく分かっていないので,具体的にどうしたらいいのかまではまだ書くことができません。よく笑う人の感覚をぜひ教えてください

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