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漫才論| ⁸²どんな漫才をYouTubeにアップしたらいいの❓

最近は漫才をYouTubeにアップする漫才師も増えてきました。「どんな漫才をアップしたらいいんだろう?」と悩んでおられる方もいるかもしれません

そこで今回は,漫才動画をアップすることのメリットとデメリット,そしてそれを踏まえて,どんな漫才をアップするといいのかについて書いてみたいと思います

"完璧な漫才"をアップしてほうがいい?

漫才をYouTubeにアップする場合,「何回も撮り直して完璧な漫才をアップしたほうがいい」と思うかもしれませんが,この考え方は,半分正解で,半分間違いです

YouTubeにアップするメリットというのは当然,「いろんな方に漫才をみてもらえる」ということです。初めてみる方に「完璧な漫才をみてもらう」というのは正解だと思います

動画でみる漫才は飽きる

漫才をYouTubeにアップするデメリットは,「動画でみる漫才は飽きる」ということです。漫才というのは本来演じるたびに変化するものなので,ライブでみる分には"同じネタ"でもそれほど飽きません。しかし,動画の場合は当然ながら"まったく同じネタ"をみることになるので,結構すぐに飽きてしまいます(「全然飽きない」という方もたまにおられますが・・・)

ところが,動画でみてもあまり飽きないタイプのネタがあります。それは,アドリブ満載のネタです。同じ漫才師のネタが何本もアップされているときに,「アドリブ満載のネタだけ何回も見直してしまった」という経験をされた方も結構いるのではないでしょうか。動画という"まったく同じネタ"であっても,アドリブ部分に関してはその動画でしかみることができないので,何回もみたくなります

どんな漫才をアップしたらいいの?

このメリットとデメリットを踏まえて考えてみると,YouTubeにどんな漫才をアップするといいのかが見えてきます

まず,「台本通りの完璧な漫才」を1本アップします。それから,そのネタの「アドリブ満載バージョン」を何本もアップします。そして,どのアドリブバージョンなのかが分かるようなタイトルをつけます。もっと言えば,「途中で失敗しているバージョン」もどんどんアップしたほうがいいと思います

ぜひ試してみてください!

「とにかく完璧な漫才だけがみたい」と思っている人は,たぶんほとんどいません。「いろんなアドリブを入れているバージョンもみたい」と思っていますし,「たまには失敗しているところもみたい」と思っています

この方法なら,そのような視聴者のニーズを満たしつつ,「何回も同じネタをみて飽きてしまう」という動画のデメリットにも対処できます

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作: 藤澤俊輔  出演: おせつときょうた

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