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漫才論| ¹³¹「正統派漫才が好きで漫才がうまく, 普段の二人の会話はおもしろいのに漫才のウケはいまいち」という漫才師なら, 普段の会話を漫才に"昇華"できればM-1準決勝は狙える

今回のM-1の結果を受けて一番恐れているのは,「漫才はうまいのに漫才のウケが悪い漫才師」が奇抜な方向に走ることです。漫才のウケが悪いと「漫才スタイル」を見直したくなるのは当然のことです。それほど「漫才がうまくない」コンビであれば,いろいろなスタイルを試すことによって何かを見つけられるかもしれません

しかし,明らかに漫才が「うまい」とすればそれは,「二人とも漫才の才能がある」ということです。二人とも「しゃべり」も「掛け合い」もうまい漫才師はそこまで多くありません。この武器を最大限活かすことができれば,無理して奇抜なことをする必要はありませんし,無理して奇抜なことをするよりも断然おもしろい漫才をすることも可能だと思います


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あらゆるオチを誰よりも先に小噺化するプロジェクト『令和醒睡笑』過去の創作小噺を何回も何回も回すと"古典小噺"になる・・・はず・・・【小噺はフリー台本】