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直感の詩

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手書きのモレスキンのノートに書いてある詩を書き綴ります。
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2016年8月の記事一覧

戯曲・詩・散文への思い

ぼくが映画監督になったら

体操や陸上に関わる物語のシナリオを書こう

映画における詩的文法はヒッチコックや

トリュフォーから引用する

死や絶望感 そして焦りを台詞にのせる

マジック・リアリズムの手法もとりあげよう

ぼくがみんなの薬になってあげる

とにかく今はワインづくりのように

詩や散文そして戯曲をかきたい

ただそれだけ

シネマ・クラブ

日曜日はシネマ・クラブの日

イタリアやフランスの白黒映画を観る

つくづくイタリア語やフランス語ができたい

母はあまり関心がないようだ

昔の白黒映画は奥が深い

いつかイタリア語かフランス語で詩を書きたい

プラトンが映画を観たら

何を書くのだろうか

ドン・キホーテ的な理想を書くのだろうか

それとも地に足のついた書き物を書く書くのだろううか

それはぼくにもわからない

インスパイアー

物事にインスパイアーされて

ひきこまれてしまう

なかなか抜け出すことができない

奴は追いかけてくる

まるで強迫観念

やめたくてもやめられない

心象をスケッチして

落ち着かせるしかない

「世のなか金がすべてだ」

なんてたのむからいわないでおくれ

回る回る

物事は回っていくよ

もしぼくが映画監督になったら

ぼくは映画監督になった

イメージをノートに書きとめる

脚本も手掛ける

音楽はピアノの声

翼のように軽いタッチ

役者には細やかな指示をメモでわたす

映画は光と影

それがすべてだ

イメージのあいだが

観ている人に伝わって

人生に影響をあたえたらいいな

そう思うこのごろ

ワンカット ワンカットが宝物

巡礼の旅

ぼくは巡礼の旅に出た

はてしない荒野を歩き

後ろを振り返らず歩いていった

さらば青春の光

きたれ大人のとびら

眠れぬ夜をいくつ越えたことだろう

向こうからイタリアのカンツォーネの声がする

一歩一歩着実に

全力ではなく適当マイペースで

旅に出かけよう

そうすれば友ができるかもしれぬ

かけがえのない友が

歩いてもいいんだ

誰の人生でもない

自らの生きる道を

切り拓いていくゆくんだ

荒野を走り抜けて

ゆっくり歩いてもいいんだ

知らないあいだに道になる

環境は自らのあしで踏みかえていこう

ゆっくりあせらず

雅なみちができているかもしれない

あとから他者がやってくるかもしれない

それは誰にもわからない

ぼくはちいさな羊飼い

まどろみのなかであえいでいる

ぼくはちいさな羊飼い

羊を牧さなけれればならぬ

世のなかは勉強しないとみとめられない

生きているだけのローテーション

生きがいを見つけるためにみな必死だ

生きていてボクシングをはじめた

身体を動かすと少しだけ

生きがいを感ずる

ダメだけの人生じゃない

本や人から教わって

身体と魂に刻みつける

希望の光がみえてきた

かじとりがあらわれた

書く

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