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有料写真展について。

もう何年も前から写真展はほぼ『有料』にしてきた。写真展は写真家にとって作品発表の場であるとともに『作品を購入してもらう』場でもある。そして作家が在廊し続ける為に有料化を始めた経緯がある。
いつも在廊する度に「仕事はどうしてるの?」と聞かれることに違和感を覚えた。いやいやいや、在廊だって写真家の仕事だろうよ!
そう言う為にも有料にして来たのだ。
見せる責任も生じてくる。

今回、新宿北村写真機店で開催している写真展『OneDay』はもちろん有料、¥500を頂戴している。慣れた方は何も言わずに500円玉を用意して賽銭箱にチャリンしてくれる訳だが、まだ慣れていないと、10000円札でお支払いいただく事もしばしば。お釣りがあれば良いが何人もになると、怪しくなる。釣り銭くらい用意しろ、藤里よ。話はそれで終わる笑

そして写真機店と言う場所柄か、この写真展めがけて来る方ばかりではない、と言う事がかなり興味深い事態になっている。入り口外に写真展の内容、プロフィール、ステイトメント、そして『入場料¥500』とデカデカと書いてある。だがしかし、一定数かならず見ずに入ってきて「入場料頂戴しています」と言うと、Uターンし帰って行く。要するに見てみたいが金は払いたくない民のようだ。
今日たまたまギャラリーの外にいた時に「写真展かぁ、へぇー。」な空気を出されていた男性がいらしたので、少し話してみた。
「入場料500円いただいています」
「え?500円?じゃ見なくていいかな」
「ちょっと聞いていいですか?見なくて良い判断はどの時点でされましたか?
500円かかるから?
つまらなそうだから?
写真は無料で見れると思ってるから?」
矢継ぎ早に聞いてみた。

すると彼は「いや、いきなり500円っていわれてもさ。カメラマンが有名なら話は分かるけどさ」
と。

ナルホド!藤里一郎の知名度でしたね!

こりゃ一本取られましたよ。

通りすがりの方にも「おっ!藤里一郎じゃん」
って言っていただけるように頑張ります!

と、同時に見ていただいても、損した!と思わせない自信もありますからね。

これからも有料写真展をひっさげて、歩いて参ります。応援してください!

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