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翔田真央という踊り子

ストリップ。言わずと知れた日本の文化だと思っている。とっくの昔に性風俗から切り離され、独自の世界を持ったエンターテインメント。一言で言えばアートなのだ。藤里はストリップにまつわる作品を数多く発表している。
2006年写真集「夢野ひなた Final」、2020年写真展「原色の熱情 匠悠那」、どちらも歴史上の記録でありその時々のトップの踊り子を切り撮った作品だったと言っても過言ではない。
実はいろいろあって、ストリップの撮影自体は2011年以来、してこなかった。情熱を持って追い続けた踊り子が引退したからだ。同時に通い慣れた劇場からも足が遠のいた。しかし2020年、温めすぎた作品を発表したと同時に、また観に行ってみるか。そんな感情が沸いた。

久しぶりに観たストリップ。圧倒的な魅力を放ち、燦然たるオーラを振りまき目の前のステージに立っていた踊り子が、「翔田真央」だった。彼女のステージは実は数え切れない程観ている。そのつど「息を吞むほどの美脚」とクールな表情に魅力を感じていた。やはりベテランの域に達するほどの芸歴を持つ彼女、さすがである。

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更に後日。友人の女性が是非ともストリップを観たい、と言っていたので一緒に観に行った。図らずも翔田真央がトップを飾っていた。やっぱり幕が開いた瞬間、場内を支配するほどの美しさ。もう完全に虜になっていた。思い返せば2006年の写真集にも、2020年の写真展にも、「翔田真央」は居た。いや、居てくれたのだろう。記念写真であったり、楽屋の景色の後ろ姿であったり。その時は主役では無かったが、存在色濃く居てくれたのだ。

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そして2021年。翔田真央と対峙したい。そう思ったのだ。
何か大切な箱を開けてみよう、と。
16年の時を経て、翔田真央と共に作品を創って行きたいと思う。
2人が生きてきた事、演じ、観てきた証を残すために。

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