新説『okaeri』の解①

COVID-19の感染拡大キワキワのところでO-EAST公演を打てたのですが、その時点でbotawnie tour自体に暗雲が籠り始めます。それはそう。
奇跡を信じましたが、アレよアレよという間に様々な自粛が始まり、オリンピックの延期等、エンタメは深い闇に飲み込まれていきました。

さて、どうしたものか。

(ここからは個人の当時の想像です)「ワクチンが出来るまでには早くとも2年掛かるとして、とするとワクチンが出来るまでは色々なコトが公的にOKされることはないだろう。飛沫感染だとするなら、コール・モッシュ等、今までライブハウスに当たり前のようにあったことは当分なくなるし、入場制限もワクチンが出来るまやり続けるだろう。とはいえオリンピックはやりたいだろうし…。じゃあ国の最終ジャッジはどこだ?ダボス会議か?とすると来年の1月(現時点では初夏に変更されました)か。そこまでエンタメ業界が持つのか?持たないとしたら何するんだ?徹底管理して座席数の緩和をしてくしかないか。SD保つとなると椅子必須になるか?そうすると下手したら着席必須か?規制緩和するのが3ヶ月毎だと仮定したら元に戻るのは約1年。国がOK出しても外資系はおいそれと緩和しなさそうだな。移動も自粛されるなら映像チームがいないと厳しいな。でも、映像もただ流してるだけじゃスグ飽きるしな。なんか変なこと(←)しないと…。」(ここまで)

これが、O-EAST終わってからの私信です。これが後のセトヌュだったり、ダブ(トリプ)ライズです。

で、やっぱり様々な事情からツアーが全バラしになって…。でもZeppだけ残してました。ウチみたいな弱小企業(社員1人)がZeppバラして、また取れる確証なんてゼロに等しいですから。ここはなんとしても、たとえ配信だけになってもやろう。と。それからは日々感染者数のグラフと様々な媒体を検証しながらのツアー再構築です。リアル信長の野望。「この数値なら、このエリアはこのくらいになれば、こんくらい規制緩和して、現状よりもう少し入れるようになったらなんとかなる」みたいな。やったことないけど信長。希望的観測と毎日運命のジャッジをさせられてる気分。

それと同時にヌュアンス達は《修行期間》に突入。『限られた時間しかないなら練習するよりライブやった方がよっぽど練習になるんじゃない?』っていう考えの元、月に20本とかライブやってたのが《ゼロ》になって、不安に駆られる間も無く『出られないなら一生懸命練習しよう』となり、見えない先を見据えてひたすら練習の日々でした。初めて(オイ)毎週ちゃんとレッスンを受け、細かい調整を繰り返すなかで良い感じに成長しながら、無観客配信を早めに始めたことで歓声・拍手のない現場への慣れを早めに習得したように思います。でも、考えてみたら出始めの頃はずっとそんな感じだったし、初めての都内遠征はお客さんゼロだったし。そういう事を考えると、今自分たちがいる状況というのは本当に恵まれていると再認識する良いきっかけでもありました。

日々、不安が不安を呼ぶ報道、どこまでホントかわからんSNSの情報。未知の体験に闇が深くなるばかり。嘉風でさえ「もう曲が作れなくなるかも…」と元町でパンケーキを食べながらいう程に(気持ちと食べてるもののギャップな)。

そもそも論として社会に影響を与えるような活動をしてこなかった僕(弊社)が、医療に従事ても(たぶん)迷惑を掛けるだけ。であれば、ピエロはピエロよろしくPOPに生きるしか無いのでは。と、最前で戦っている人や日々に疲れてしまっている人たちへ何か変なこと(←2)をより一層届けるのが、僕の今のターンなのではと。そもそも論(2)として、一般的に「働いている」と言われている人たちとは別世界の僕らは、その人たちが楽しめるコンテンツを考えて披露するのが「仕事」で、僕らは普通に働くコトができないから芸事を披露してお足をもらう。そして皆さんには、明日への活力や日々の癒し的な《なんかふんわりとしたもの》を受け取ってもらって、僕らはいただいたお足でみなさんが働いてくれた結果のモノコトで生活する。やってることは全然違うけどひとつの《生きる》という事をしているなら、僕らはエンタメに吹っ切ってコトを進めるべきだ。それがきっと、この先のみんなの何かしらの糧になるだろうし、そうなるために今動こう。

というのが、nuanceさんチームが活動を止めなかった理由です。

そして、KT ZeppYokohamaへ続きます。

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