新説『okaeri』の解②

歯医者に行きたい。

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KT ZeppYokohama大きな事故もなく(小さな事故もない)無事に終了しました。ありがとうございます。とりあえず月曜日は全く動けなくて、火曜日は大阪行って、水曜日にヤスと反省会して朝まで呑んで、今。身体の疲れというか、なんと云うか、意識が一向に帰ってきません。さっきみおから「虚無です」ってLINEが来たので、まぁそんな感じだと思います。やりきった人、やり残した人、色々いるとは思いますが、観ていただけた方々にはなんとなく伝えたいこと、というか「今出したい音、やりたいこと、届けたいこと」はお届けできたかなとは思っています。

COVID-19の感染拡大の影響で、予定していたツアー日程が全て飛んで、やんややんやで組み直してZeppが初日になった時点で、当初予定していたプランイメージを一回全部捨てて、全部組み直しました。この状況下で、どうしたらお客さんに楽しんでもらえるだろうか。声を出すこと、もしかしたら立つことも許されないかもしれない環境。周りと密着したり抱き合ったりして喜び会えない状況。そんな中でも応援してきてくれたファンの皆さんへの感謝。先が見えない中、努力してきたメンバーのチカラをどれだけ見せてあげられるのか。それを全部込めたらああなりました。全部乗せです。ラーメンだったら1,500円取られるやつです。

『(最悪)着席でも声を出せなくても、思わず「くすっ」としたり「おおっ!」ていう“感嘆詞”が出ちゃうSHOWCASE LIVE』

これが僕とヤスが決めたテーマでした。本当は立って腕振って声上げたい。でも出来ない。じゃあ逆に最悪のシチュエーションでも楽しんでもらえるコンテンツを作ろう。そこにヌュアンスの『今とこれから』を詰めよう。

つって、関係各位に「やりたいこと全部だしてー」っつったら、ムービング20台位いるわ、シャンデリアあるわ、星球あるわ、テープライトあるわ、クレーン出してくるわ、カメラ16台持ち込むわ、紗幕落ちるわ、赤絨毯引くわ、72chあるわって。もうみんなやりたい放題なワケですよ。「500席しかないんだよー。チケット代4,000円なんだよー。掛け算まで学校で習ってるよねー?」って毎回言ってんのに!

で、結果「全部ぶっこもう!」ってなりました。学校では「予算」という言葉を教えてもらってないし、そもそも学校行ってないし。うん。

裏方みんなが「あの4人の為に」ってなってるんですよね。『Zeppでしょ?ダサいステージ(照明)になんか乗せられない』『赤絨毯を歩くシーンはクレーン(カメラ)じゃないとダメでしょ?カッコつかないでしょ?』等々。泣ける。多少の人の入れ替えはあるけど、このスタッフの座組みは3回目。みんなが毎回のワンマンの後に「もっとああできた」「ここをこうすれば」とか言いながらやってきて「オレならあの4人をもっと輝かせるコトができる!」って想いでやってくれてるのがビシバシ伝わってくるんです。コロナ禍から参加してるヒロシですらもう熱い。本当に良いチーム。もはやファミリー。

そしてバンドメンバーも最高。最高というか土下座。

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トータル25曲。インタールードの曲も入れれば27曲。
を、2日のスタジオRHで仕上げろという鬼。智さんに至ってみれば全部新曲。鬼27倍。是まさに地獄。

でもバッチリ仕上げて来ますからね。RH中は基本的に僕とヤスはバチクソに揉めてるんで場がピリついてるんですよ常に(わかってるなら直せよ問題2020)。そういう時も良い感じに場を取り持ってくれたり、メンバーに優しくしてくれたり(僕は優しくしないので:わかってるなら優しくしろよ問題2021)等々。とくにピアノのわっくんは25曲全部弾き倒してますから。終わった後「オレ、やりきったよ!」ってマラソンランナーみたいな発言してましたから。百戦錬磨の強者達がしっかり支えてくれました。土下座。

あとは、シークレットゲストの小野瀬さん。確かEAST終わったくらいで、中止になったガチ丼!2の取材でご一緒して「Zepp凱旋やるんで出てくださいよー」って【ノリで】お願いしたら「いいよ」ってなって。当初はCKBの沖縄公演の戻り日で空港から直接来て本番だけ。みたいのがCOVID-19で沖縄が中止になったからと言ってRHから来てもらって小芝居(?)もしていただきました。マジ横浜の先輩感謝。

ヤス(浅野康之)も。今回は特に演劇色が強くやるコト満載。一人ひとりに芝居の稽古つけて、鏡の演出考えて、brownieの曲達の振り作って入れて。10月は他のコト全部捨てて、この公演だけの為に生きてくれました。ありがとう。終わった後、素舞台に大の字に寝転がって「もう何もでねぇ…」って云う程、精魂尽きてましたね。昨日新しい発注したけど。

そして4人。マジでよく頑張った。9月末から当日までほぼ毎日会ってて、ほぼ毎日12時間以上一緒にいてずっと稽古。休みの日もあったけど、ヤスに「休みの開けて出来てなかったら進めないから」って言われてるから、気持ち的には休みじゃない!みたいな。さらにMV撮影・新曲振入れ・小屋入り前日にインストアとかの強行スケジュールをよくこなしてくれたと思います。だからみんなもっと褒めてあげてください(僕は褒めないので2013)。
まぁ、今は褒めますけど(あの人たち読まないから、misakiに至ってはtwitterすらフォローされてないから)。COVID-19になってから、毎日に何かしら練習とかレコーディングとかあって、そのまま配信ライブしてたらいつの間にか、ワンマンの稽古期間に入って。鬼。鬼滅だったら刃だね。

でも、その分、今回のワンマンは4人が素晴らしく映えてた。むしろTEC側のちょっとしたミスとか(ミスとかしないけど)も4人が、4人の勢いがカバーしてた。だからとても誇らしかったです。これが部活だったら帰ってきたら「お前らよくやった!」っつって抱きしめたりするんでしょうけど、気持ち悪がられるので特にしないですけど。気持ち的にはそういう感じ。
あの仕込み、あの演出に対等にやりあってた。

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常日頃「その仕事で1円でももらったらプロだから」って言ってるんですけど、今回は稽古が始まる前(だったと思う)「Zeppと云う場所でやる以上、ヤスとかグミ卍とかと対等に扱うから、プロとして」って言ったんですけど(言った気がするだけかも)。それをしっかり体現してくれたなぁと思います。プロの顔してた。オレノ(グラフティ)が観にきてくれてて、終わった後感想をLINEでくれたんだけど、それがドンピシャで。勝手に引用しますけど。

「それぞれ自分が足りない、欲する部分を今日まで努力で埋めてきた感じが、昨日のライブで爆発してました。個性的なままなのに四人のセッションは揃っているという、カッコ良い瞬間だらけでした。稽古量と、重ねた修羅場の数は嘘つかないんだなと思い知らされました。」
(オレノグラフィティ:役者・作曲家)


一人ひとりが確実に成長して「表現するコト」に対する『欲』みたいなものが溢れ出た気がします。

『アイドル』って『生き様』だと僕は思っていて(諸説あります)。誰かがその『生き様』を観て「明日も頑張ろう」って思ってもらうコトがアイドルがアイドルである理由だと考えています(諸説あるから)。だとしたら、そのアイドルが立つ板の上はとても輝いていなくてはいけなくて、それは『総合芸術(エンタメ)』でないとダメだと思っていて(持論です。諸説は人それぞれだから)。そして、それを「輝かせたい!!」っつって、人が集まってくるのは、すごいコトで、それは4人が元々持ってるものなんだろうなぁと、強く思った一夜でした(実際は前乗りしてるから二夜)。
でもって、僕みたいな立場の人間は、その瞬間を見極めて、それに見合う(プレッシャーの掛かる)“場”をこれからも作っていかないとなぁとかね。


ここまで書いて一通り読み直しましたけど

「遺書」みたいですね。寝ます(←怖いよ)。


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【nuance】
 misaki / わか / みお / 珠理

【special band】
佐藤嘉風 / U / 斉藤渉 / 吉川衛 / 及川創介 / しんいちろう
辻怜次(from Bentham) / 鈴木敬(from Bentham) / 石川智
【special guest】小野瀬雅生
【actor】峰ゆとり / 日高ボブ美

【音響】大畑“gumi”修平 / 望月翔太 / 花井“lush”友理子
【照明】土橋“卍”秀範 
【演出照明】佐々木夕貴(eimatsumoto Co.Ltd)
【衣装】noe
【アクセサリー】kissmi wakisaka
【ヘアメイク】sumie ito(C-LOOP UNITED ACT) / sayumi ono

【録音】萩谷まきお(perfectmusic.inc) / 渡辺正人
【カメラ】risa kubota / hikari yuba

【配信・収録】
飯野浩(マックス・インテンション・アーツ)
横坂靖雄(YELLOW WOOD)
日比原宗克 / 船山和大
三好陽人 / 大島一路 / 門田博喜 / 影山拓也 / 井上塁 / 小林孝至 / 土田恭平
中澤宏 / 石川直人 / 横川友之 / 安井康喜 / 児玉大虎 / 木俣翔太 / 川村陸

【映像】後藤和弘(灯 Tomoshibi)

【制作】
鈴木“Bell”尚人(シブヤテレビジョン) / 小池勇介(シブヤテレビジョン)  川崎颯太

【大道具】クリエイション

【STAFF】tada / ricca / tsuji / mado

【舞台監督】髙野 洋
【演出】浅野康之(TOYMEN / 劇団鹿殺し)

produced by MINIMARING STUDIO

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