落とし物
ごみ拾いを日常にするため、カバンにトングを指して通勤している。はじめは周りの目が気になって、ドキドキしながら拾っていた。最近はだいぶん慣れてきたけど、やっぱり少し浮わついた心や、自分がなんかいいことしている偽善的な心がある。
これって、どうなんかなーと思うと「ごみ」っていう枠組みを見直さないとあかんのかなと思った。だから僕は「落とし物」と仮定した。落とし物なら誰でも拾う。じゃあ誰が落としたんだろう?それは「社会」
社会のいろんな価値観のなかで隙間からこぼれ落ちたもの、僕たちが何かに目がくらみ、大切なことを見逃した結果が「ゴミ」という落とし物なんじゃないかと思う。
ゴミは社会の落とし物
今日も彼らの合図を受けとれば、僕はトングを抜いて拾いに行く。
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