ギャグ漫画の話 まえがき

ギャグ漫画の話 まえがき

ギャグ漫画の話

こんにちは、藤岡拓太郎です。
この「ギャグ漫画の話」は、スランプだった2013年、24歳の時に書きまとめた、自分だけのための "ギャグ漫画の教科書" です。

2009年にギャグ漫画を本格的に描き始め、運よくすぐに新人賞をもらい、雑誌にも一度読み切りが載ったものの、その後はなかなかうまくいかなかった。2012年からはひどいスランプで、2013年末まで、何も描けなかった。本当に約2年間、びっくりするぐらい何も描けなかった。ギャグ漫画の描き方が分からなくなった。

その時期は映画に漫画にテレビ、映画評論、漫画評論、インターネットに転がる名もなき人のお笑いレビューまで、むさぼるように摂取した。ヒントになりそうな言葉や気づいたことを毎日毎日、小っこい字で手帳に書き留めた。

そして2013年の10月、その手帳を基に、この「ギャグ漫画の話」を鍵付きのはてなダイアリーにまとめた。頭の中でごちゃごちゃ考えていることを一度きっちりした形でまとめれば、次に行けるんじゃないかと思って。

これにてスランプは終わりと決めて「ギャグ漫画の話」をまとめ、その2か月後、約2年ぶりに漫画を描くことができた。(ちなみに『駄菓子屋』という16ページの短編です)

「ギャグ漫画の話」は自分だけのために書いたものですが、自分以外の、今スランプに陥っているギャグ漫画家や、笑いにまつわる創作をしている人にとっても、ヒントになるものがあればと思い、公開することにしました。

本文中でも何度も書いていますが、スランプ脱出や成長に最も必要なことは、とにかく描き続けること、まずは4コマ漫画でもいいから「完成」を繰り返すことだと思います。そしてそれを世に出し、ウケたり、スベったりすること。「100回稽古するより1回舞台に出たほうがいい」と、確かビートたけしも言ってました。

これを書いているのは2020年3月6日、30歳の自分もいまだに、しょっちゅうスランプになるのですが、そういう時は今ひとつ勝算のないネタでも「リハビリ」と称して、無理やりにでも新作を完成させて発表することにしています。Twitterなどのネット上での発表だと、匿名での心無いコメントに傷ついてしまうことも多いけど・・・。まあとにかく、「完成」と「発表」を続けること。

自分がむかし新人賞の佳作をもらった時は、ホテルで豪華な受賞パーティがあったけど、エビもお肉もあったけど、受賞作は雑誌にもWEBにも載らなかった。佳作以下は掲載されない決まりだった。今は違うのだろうか。変わってるといいな。目をつけた才能には、ちゃんと舞台を用意してあげてほしい。ギャグ漫画家は特に、早いうちからウケる体験とスベる体験を繰り返すことが大事だと思うのです。

笑いに答えなどなく、これはしょせん「24歳の藤岡拓太郎の」ギャグ漫画の教科書です。僕自身でさえ何年後かにはこの教科書は捨てているかもしれません。

ここに書かれていることを時に否定したりもしながら、それぞれの「教科書」 のまとめ作業の手助けに、少しでもなれば幸いです。

あ、ついでにもうひとつ。毎日ギャグ漫画なんか描いていると、耳鳴りがしたり呼吸がうまくできなくなったり、不安で眠れなくなったりすることもあるかもしれませんが、そういう時は、ちゃんと朝起きて0時前には布団に入るようにし、いい天気の日に散歩をして、野菜もちゃんと食べるようにしましょう。それで大抵のことは治ります。身体に気をつけてお互いがんばりましょう。

「ギャグ漫画の話」
https://note.com/fujiokatakutaro/n/neb73bfd50f5d

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ギャグ漫画家。1989年5月31日生。http://www.takutaro.com/