見出し画像

小児がんサバイバーの私が感じたつらいこと 【痩せこけたやつ 第1話】

【痩せこけたやつ】

ガンの手術を受けてからの数年間は、活発なことは、あえて避けていた。

主治医の先生は、「どんどん活発にしてください」とおっしゃったが、そんな活力がなくなっていた。癌発症から数年が経過し、中学生、高校生となり、癌の再発の心配もほぼなくなってきたが、私には、喘息(ぜんそく)が残っていた。以前と変わらず、ぜんそくの発作に日々怯えていた。

ガンを発症する直前まで、スポーツ少年団に所属して、ソフトボールとバレーボールを毎日やっていた。しかし、そんな活発なことは、何一つしなくなった。

身体は、ガンも治り、元に近いくらいに戻ったはずなのに、なぜだか、身体を動かそうとはしなかった。

第2話に続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?