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■ダンサー人生[第十七話]

あなたは、自分の中の「本当の姿」を知っていますか?そして、その本当の自分に変身する鍵を手に入れましたか?誰も知らない、本当の自分に会いたいですか?yesであれば、この話(ストーリー)をヒントに、本当の自分に会う鍵を見つけてください。■■■

 「私は、よさこいの踊り子です。」この頃、わたしは、よさこいの踊り子として、イベントなど人前に出る機会が増えた。他チームの方との交流もそのうちだった。私は、自己紹介の為の名刺を作ることにした。実は、他チームでも、この名刺作りは多くの方がやっていて、その流れで作ったのだ。今までは、相手から名刺を貰っても、挨拶程度の会話しかできないことが多かった。他チームとの出会いは、基本的にイベントに出演した際の、休憩時間程度しかなく、そんな時に名刺が役に立った。50枚程度作った名刺は、あっという間になくなった。演舞演出をしていたこともあって、そのことを聞きつけた他チームの演舞演出担当の方がコンタクトをとってこられることが目立って多かった。以前の私からは想像もできないほど、多くの方と知り合い、友人がどんどん増えた。

 私は踊り子としての人生をもっと楽しむ事にのめり込んでいった。他チーム演舞の踊り子に注力して、イベント時の撮影動画を食い入るように何度も何度も切り返し見た。おそらく、振付を覚えるくらいは見た。もちろん私の大好きな、北海道のチーム演舞も繰り返し見た。また、さらに私は他県のよさこいイベントにまで出向いて、演舞を見てまわった。しばらくそれを続けたある時、私は大事なことに気が付いた。

「踊り子さんの笑顔で元気貰いました。また、見に来たいです。」地方のよさこいイベントの模様をテレビで放映していたのをたまたま目にしたのだ。よさこいイベントを見に来ていた、年配の女性だった。テレビクルーにマイクを向けられ、イベント来場の感想を言っていた。私にはとても素直な、感想だと感じた。

 「笑顔」とは、見る人を幸せにする。

この事があってから、私は大きく成長できた。

◆本当の自分に会うポイント◆      ① 人に「笑顔」を振りまく、「顔施」を心がける。すると、幸せな人を引き寄せる。 ※瀬戸内寂聴さんのお言葉からの引用

② 「気付き」は、大切な場面で届けられる。それに「気」が付くかだけである。

第十八話に続く

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