見出し画像

2023年に作っていたモノたち 〜CG編〜

 今年もblenderで様々なCGモデルや画像、映像などの作品を制作していました。
 そろそろ買い換えどきだと思い、8月ごろに新しいMacBookProを購入したこともあり、さらにクオリティの高い作品を作ることができたと感じています。
 前回のイラスト編に続き、私が制作したCG作品をまとめてみようと思います。

ビルが破壊される映像

 「シン・ゴジラ」のヤシオリ作戦で破壊されるビルのCGを自分の手で作ってみようと思い立ち、実際にやってみた映像です。

 ビルのサッシ、窓ガラス、内部の基礎コンクリートごとにオブジェクトを分けて制作し、blenderの標準アドオンである「Cell Fracture」で分解し、剛体シミュレーション(Rigid Body)を分解したオブジェクト全てに設定しました。
 オブジェクトの数があまりにも多くなったためか、動画をレンダリングしたときに窓枠が落ちないなどのエラーが発生したり、ソフト自体が落ちたりすることが多く、買い換えたMacでもしょっちゅう発生してレンダリングがし辛かったので、それらをどう解決するかが目下の課題ですね。
 破壊されたときの破片をもっと細かくし、煙を追加すればさらにリアリティのある破壊シーンにはなるのですが、こればかりはもっとスペックの高いPCや大容量のハードディスク等を用意しないと流石に難しいと感じました。

街の夜景

 3D空間の中に映像を合成する記事で作ったビル街のモデルに、プロのCGモデラーである㠶足タケヒコ氏が作った夜のビル窓のテクスチャと、自ら撮影した夜景のビルの写真を使って、見様見真似で作ったテクスチャを貼り付けて作りました。

見様見真似で自作したテクスチャ
今回は特別に、こちらもご自由にお使いください。

 マテリアルやコンポジットで窓からの光や赤色灯が美しく見えるように工夫したので、この動画は個人的にもかなり気に入っています。

左下の小さな建物の窓にもテクスチャを貼ってある。

ただの正方形に貼り付けて使うのも、これまで作ってきたビルの窓に貼り付けてみるのもいいかもしれません。

様々なモデルの制作・改造

 新規で新たなモデルを制作するのはもちろん、これまで作ってきたモデルや購入したモデルのマテリアルを調整したり、アニメーションが作れるようにリギングをしてみたりと、様々な改造を加えたりしていました。

とあるタワーマンションのイメージ図をもとにモデリングしたもの
自作した「海底軍艦」の轟天号のモデル
シェーダーで錆を加え、より戦艦らしくなったかと
正面から見た轟天号
マテリアルで波を表現しようとしたが、もっと工夫が必要だな…
Cyclessでのディスプレイスメントやサブシェーダーを試す一環で作ったチーズとドーナツ
レアチーズケーキと紅茶
お皿とカップはフリーモデルをダウンロードし、マテリアルを改造したもの

 特に、3Dえいじくんという方のBOOHTで購入した自衛隊車両(ヘリコプターはCGTraderの方にあったフリーモデルをダウンロード)なんかは、作業していてけっこう楽しかったです。

16式機動戦闘車と81式SAM地対空ミサイル発射機
3.5トン大型トラック
16式のモデルには制作者の方針で機関銃が付けられていなかったので、自作した。
現在までに調整したモデルの全種類
ミサイル車は走行用と発射用でモデル分けしている。

 今後さらに車両を増やし、自主制作で怪獣映画などをまた作るときには、このモデルたちが活躍することがあるかもしれません。

ミニチュア制作に活用

 自宅で放置していたスチレンボードなどを利用してカフェのミニチュアモデルを作る際、店内を表現するためにCGで作った画像を活用しました。

ミニチュアの建物本体の素材
制作したミニチュアのパーツ(一部)
店内のCG画像
BOOTHでダウンロードしたフリーモデルやこれまで作ったモデルを利用して制作
仮完成状態のミニチュア
店内にはレジカウンターなどに加え、先ほどのCG画像が見える。
完成したミニチュア
今後、CGキャラクターなどを合成するといった実験に活用する予定

 このような形でCGを活用していくのもいいかもしれません。

オリジナルキャラクターの3Dモデル化

 今年の初めから最も力を入れて制作に取り組んでいたのは、私が生み出したオリジナルのはんもんである、ニースの3Dモデルだと言えます。

新しい設定画で描いた正面図と側面図
このイラストを基にモデリングを開始した。
モデリング中のニース
モデリングしつつマテリアルも制作していく。
全身を制作
目は球体のモデルにテクスチャを貼り付けた。
服やボタンをモデリング
モデリング、シェーディングがほぼ完了
Macを買い替える前だったため、メモリの都合上毛並みはシェーダーを組み合わせて表現
アニメ風のモデルを作ってみる。
リギングも行ったので、ポーズも付けてみた。
この辺りからMacを買い換えたので、パーティクルヘアーで毛を生やしてみた。
目のテクスチャを変更し、よりリアルな雰囲気に…
ヘアーを整えた現在の姿
現在も細かい微調整をちょくちょく行っている。
アニメ風のモデルも随時調整して更新を行っている。
左のサインはPhotoshopで書き足した。
こちらは輪郭線をコンポジットで表現している。
ゲームイラストのようなパッキリした仕上がりになっているかも?

 自分で考え出したキャラクターを立体化させるのは、苦労も多かったですが、完成したときはとても嬉しく感じました。
 このニースのモデルをどのように活用するかはもちろん、今後、さらにオリジナルキャラクターをモデリングして作品作りに役立てたり、販売してみたりすることも考えています。

 私が制作したCG作品は、これで以上になります。

来年してみたいこと

 ここまでかなりの数のモデルを作るなりダウンロードするなりしてきたので、それらを使ってひとつ、映像作品を作ってみたいですね。
 また、現在BOOTHで販売している3Dモデルも、よりラインナップを増やしていきたいと考えています。

 それこそ、キャラクターモデルを作って販売するのもいいかもしれませんが、BOOTHにはキャラクターモデルを販売している方がかなり大勢いらっしゃるので、この過当競争の中に入っていくのは難しいかなとも思っています。
 それから、BOOTHだけでは不安もあるので、他のサイト、特に海外からも購入者が来るような3Dモデル販売サイトでも、3Dモデルの販売を始めてみようかな…なんてことを漠然と考えています。
 いずれにしても、さらにblenderを使いこなして表現の幅をもっと広げていきたいところです。

 今年も私が作ってきた作品たちを見ていただき、ありがとうございます。
 これからも精進していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?