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東映夏の不思議映画祭り 人体のサバイバル!

 「ロボコン」「スプリンパン」ときて、この作品である。

 最近本屋でよく目にする人気の学習漫画「科学漫画サバイバルシリーズ」のアニメ化、しかも、東映アニメーションにより、日本の子供向け作品として安定した作品になることは確実であるため、東映としても、こちらを真打として売り出しているのは、予告の時点でわかる。

 結果はその通り、かなり挑戦的な内容だったあの2作品に比べ、ストーリー面に関しては、子供向けの現代版「ミクロの決死圏」のような雰囲気があり、安心して楽しめる作品になっている。
 そうでありながら、人体のしくみについて詳しく説明してくれるので、大人の僕としては、理科の授業を楽しく復習している気分になれるのがまたいい。
 それ以外の細かい部分で「いやいや流石に…」というツッコミどころはあるのだが、そこは原作を厳守したか、子供向けだから構わないと判断した部分だろう。そこまで気にしなくても問題はない。(前2作の後なので、少しまともに見えるという感覚はわかる…)

 映像面も、平日の夕方や土日の朝にやっているアニメ作品とそこまで変わらないので、その意味でも安心して観られるようになっている。

 結果として、この作品を観た後はすっきりした気分で劇場を出れるので、同時上映ものの組み合わせとしては、なかなかいい塩梅だった。
 今年は公開時期がずれ込みながらも、話題作や過去の名作が立て続けに公開されているが、近年では珍しい、個性派揃いの3本立てとなった、この「東映夏の不思議映画祭り」を選んでみるのも一興ではないだろうか?

 そこから、映像の新しい面白さを発見できるかもしれない。

 

 

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