わたし、勉強できません。
「勉強」という言葉の意味が今よりずっと狭かったころ、私は勉強が嫌いでした。義務教育の授業についていけないほどで、勉強が嫌いだったから授業についていけなかったのか、授業についていけないから勉強が嫌いになったのか、今でもよくわかりません。そんな子どもの世界に、本という窓があったという話をしようと思います。
勉強も、学校それ自体も苦手で、中学校を卒業してからはフリーターとなって勉強と離れた場所に身を置いていました。一般的な15歳の多くが高校へ進学するなか、学校に行かないという