捉え方によっては25歳になりました。
この記事が公開されているということは、24歳の俺はもういないということでしょう。
本日12月28日をもってフジノシンはネクストステージである25歳に進化しました。いよいよ20代の後半戦に突入し、「まぁ俺はまだ若いしな」という言い訳が通用しなくなってきたなという感じがします。
25歳になったとは言いましたが、それはあくまで俺が出産されてから数えて25歳なのであって、受精卵の時から数えたら約25歳と10ヶ月ほどになると思います。捉え方によっては来年の2月にはもう26歳ですね。
今後年齢を聞かれたら「それって出産されてから何年経ったかってことですか?それとも受精してからですか?」と聞くことにします。
間違いなく、「年齢を数えるのは出産してからという固定観念をぶち壊すカリスマ」として崇め奉られることでしょう。
その後近隣の小中学校の連絡網で「自分の年齢を受精から数えている変質者が目撃されました。児童のみでの登下校は極力避け、保護者の方の送迎をお願いいたします」という連絡が回るところまでは容易に想像できました。
カリスマと変質者は紙一重、二期作と二毛作は分かりづらいというのは世の常です。コンデンエイネンシザイホ〜。
ということで25歳と10か月という四半世紀の歴史を振り返って行きたいと思います。
1996年12月28日
フジノシンはロスチャイルド家の三男として産声を上げました。
当日母は歯医者で治療中に陣痛が始まったと聞いたことがあります。歯医者恒例の「痛かったら右手あげてくださいね〜」に対して即座に右手を上げ
「歯ではなく、腹です。陣痛です」
と言い放ったという母。そのまま自分で車を運転して産婦人科へと向かったらしいです。本当に無事産婦人科に辿り着けて良かった。母ならそのまま歯医者で「口から子供産みます」なんて言いかねない。母に最低限の常識があったことを心から嬉しく思います。
そして母の頑張りの末、約3800gのビッグベイビーが生まれたのです。
しかしビッグベイビーフジノシンは産声を上げなかったそう。
それはさながら合唱コンクールの練習中の中二男子のように静かだったという。
お医者さんがなんとか俺に産声を上げさせようと必死に話しかけてくる。
医者「ちょっと新生児〜!ちゃんと産声上げなよ〜!お母さんが心配してんじゃ〜ん!
フジノシン「、、、、、、」
医者「真面目にやってよね〜!合唱コンクール近いんだから!え、ちょっと、お母さん泣いてんじゃん!新生児のせいだからね!謝んなよ!」
フジノシン「お、、、、、おぎゃぁ、、、(テノール)」
という流れでなんとか俺は産声をあげることができました。
その後は新生児合唱コンクールで銅賞をいただきました。
出産がてんやわんやしてたからでしょうか、すくすくとてんやわんやな子供に成長していきました。
あれは確か4.5歳くらいの頃だったでしょうか。
詳しい経緯は忘れましたが、僕が何か悪さをして母からめちゃんこに怒られたことがあります。
ただ、怒られて素直に反省するようなフジノシンではありませんでした。
怒られたということに対して怒り狂ったフジノシンは、なにか母に仕返しができないものかと子供ながらに頭をフル回転させひとつの答えに辿り着きます。
「よっしゃ、ママにおしっこかけたろ」
放尿を生理現象ではなく、報復の手段として捉えていた幼少期のフジノシン。一体どういう育て方をすればそうなるのでしょうか?マジで親の顔をインスタライブで見てみたい。
俺はあくまで自然体で、悪意を悟られないように椅子に座る母の背後へと近づいた。そして甘えるフリをして背もたれと母の間に入り込む。
これで母は完全に俺の射程圏内!!!!!!
光の速さでパンツを下ろし!!!!!
構え!!!!!!!!!
発射!!!!!!!
解き放たれた水分は俺の想いを乗せ美しい放物線を描きながら母の背中に向けて伸びていく。
そこで思ったことはひとつ
「母の背中って、でっけぇな…」
これまで当たり前だと思っていた、当然のようにそこにあるものだとばかり思っていた衣食住。俺を取り巻く環境全てが親から与えられた大切なギフトなんだと放物線を眺めて気付いた。
もはやそこに怒りや悲しみといった負の感情は一切ない。あるのはただただひたすらの親への感謝。
与えられた分いつかお返ししたい。親孝行できる息子に必ずなってやる。
そう、心に決めた_____
と同時に母におしっこがかかった。
そこからは多分とんでもなく怒られたんだと思う。
多分というのは、俺にはそこからの記憶がない。なんならその時から20歳あたりまでの記憶がない。
気付いた時にはうなぎ養殖場でパティシエとして働いていた。
そして今に至る。
これが僕の人生。
これを読んでる24歳以下の皆さんは、こんな25歳にだけはならないように気をつけてほしい。
お誕生日おめでとう俺。
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