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転がる石は苔が生えぬ。

最近ずっと東京に帰ろうか悩んでいた。

なんだかんだ7年ぐらいあっちにいると別に帰ってもなんとかやっていけるだろうという気持ちが強い。

刺激が多かったのも事実だし成長している実感もあった。

むしろ田舎をまた飛び出して挑戦することをかっこいいとも思った。

そんな中希望する会社に履歴書を書いていた。正確には志望動機と転職理由に何を書こうか考えていた。

しかしうまくかけない。その会社は一緒に仕事をしたこともあったし、やめると報告した際、ぜひうちにと声をかけてもらってもいた。その言葉が嬉しかった。

なのにスラスラとかけない。

そんな中『思考の整理術』という本であることわざと出会った。

転がる石に苔が生えぬ。

イギリスのことわざで、ころころ転職することはイケないことで、耐えることが大切なのだという意味らしい。

私は今まで耐えてきたのだろうか。

隣の芝は青い。どこまでも。自分のやっていることに飽きて、新たに刺激を求めることばかりしてきた。

飽きたことに対してはなにかと言い訳をつけて変わることがなにより大切だと生きてきた。

耐えるということが何かを深めて得意にしていくことだとしたら、動かずに飽きることに耐えてみるのも立派な挑戦に思えてきた。

人によって動くことが苦だと思う人もいれば、なんら苦ではない人がいる。

今の私は後者だとはっきり言える。

ならば克服しなければいけないのは動かないでもいられる強さを持つことなのではないか。

日本にも「石の上にも三年」という似たことわざがある。

ことわざは先人が私達今を生きる人に残してくれた人生の知恵だという。

時代背景も違うと今までは思っていたが、今のような気持ちは昔の若者も持っていたのは正しいと思う。若者病とでもいうのだろうか。

「石の上にも三年」は前職でクリアした。そこでは実際たくさんの経験をつめたし、かけがえのない出会いがたくさんあった。

今を大切に全力で生きることでまたたくさんの経験と出会いが待っていると信じて、

飽きることにもたえてみよう。



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