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DXの思考法

ある方のおすすめで「DXの思考法」著:西山圭太 を読んだ。
久しぶりに意味を咀嚼し考えながら読んだと思えるほど重厚な本だった。

分かりにくい概念を料理に例えたりして分かりやすくする試みがされているが、それでも解読・理解に時間が掛かってしまう著書だ。

DXというと、SaaSのツールや顧客の体験価値向上。新規事業創出などの話になるケースが多いが、そもそもDXの概念は何かということを「ダイセル」や「インディア・スタック」などの事例を交えながら根っこから整理して考えている内容となっている。

著者の言いたかったことの私の理解では、
・DXは縦割りならぬ横割り構造
・あらゆる部門を横断して、情報が行き交う。
・その情報はレイヤーごとに分かれており(ミルフィーユ状になっており)、「計算する」というレイヤーから徐々に「人間の問題を解決する」に近づいていくようシステム設計される
・DXはそのシステムレイヤーに政府が味付けを加えたり、ビジネスではある分野の(本棚にはない本を)レイヤーを移動させるツール提供を行うことで世の中を便利にしようとする試みである

と理解したが、恐らく著者が伝えたいことの10分の1が理解できたかどうかのレベルだと思う。

こうしたことを1つ1つ読み解きながら理解し、自分なりの考えに照らし合わせながら考えていく。

先述した「読解力」の話ではないが、そうした作業を繰り返すにも最適な本だ。

著者が元々経済産業省の方ということもあり、国家レベルでのDXとは何か?ということを考えまとめ整理した、濃厚な一冊だ。

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