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「SALT福岡編」 経験やリズムを活かし合う関係性〜探索のチャレンジを、SALTとともに〜

SALTで活動させていただくようになり、もうすぐ1年が経とうとしています。「京都・福岡・福山」と、場所や組織の垣根にとらわれない働き方にチャレンジさせていただけてる、環境やメンバーに心から感謝です。

SALTでの活動はコロナ化からのスタートのため、リアルに交流したりつながったりができにくく、これまでの京都のような関係性の広がりはゆるやかです。それでもSALTという拠点を出入りし、メンバーの活動に関わらせていだきながら、福岡や九州で自分自身が深めたい、探索したい活動の道筋が少しずつ見えてきた気がします。

こんな自分を面白がっていただき、活動をご一緒させて頂いているSALTでの、関わるプロジェクトとこれからの活動の想いをまとめてみました。

◎SALTについて

SALTは、福岡・九州・東京を中心に、「遊休不動産活用」「コミュニティデザイン」「地域活性支援」「デジタルコミュニケーション」などの領域を、自社での活動や拠点・サービスづくりを実験し旗印をたてながら、その活動や思想に共感する、企業や行政などと課題解決をともに考え、ともにプロセスを歩みながら、様々なプロデュースも展開されています。

企業の新規事業の相談、拠点開発の相談、老舗事業者のブランディング、移住者や求人・企画やイベントの相談など内容は様々。SALTやメンバーを訪ねて相談ごとや面白いことしたいとの話が集まり、自分たちの生き方やあり方の思想など根本から話し合い、それを良い形の事業づくりに設計・デザイン・運用の形にされていくメンバーの推進力に、パワーと刺激を感じています。

驚くのは感覚が近い方や組織だけでなく、都市部の大企業からも、超地元からも、時代の変化の中で何かを変えたいと思うときに相談される関係性を築かれていること。この10年の活動の中で様々なチャレンジや結果、そして信頼関係があるからこそなんだと、SALTメンバーに日々いろんな相談や企画が入ってくる状態を目の当たりにし、この場所で積み重ねられたエネルギーを感じます。

そしてSALTは去年の10月から、オフィス拠点の名称から会社名となり、「次のいとなみを、共に」のコンセプトで、「探索」をキーワードに再出発しました。

日々めまぐるしい時代や当たり前が変わる変化の中で、SALTは自らの生き方を探索し行動し続ける人、そんな人たちと一緒に歩んでいきたい。探索の過程からともに歩み、会社ごとで応援していく。そんな探索者たちが集う拠点(場所)や事業を表現していくが、これからのSALTをつくっていく。
場所や事業が主語ではない、あり方から一緒につくるチャレンジが始まっています。

SALTでの役割

SALTでの私の役割は、いくつか担当プロジェクトを持ちながら、自分ごとをフットワーク軽く小さく始め実験しながら、みんなごとにしていく。そんな京都で培ってきた経験とリズムを活かし、SALTのこれまでの事業や関係性を活かしどんどん活動・実験していことなのかなと勝手に思っています。そのサービスを探る過程が、SALTに関わる内外のメンバーに良い影響・リズムにつながったらとの想いで動いています。

連携パートナーとして、組織の中にも入りながら、日常の情報共有や、月1の合宿などにも参加し事業やメンバーの動きをキャッチアップしながら、外から見た気づきを中に伝えたり、コンテンツを通じて横の動きや、社内外をつなげる動きをつくっていきたい。

外と中の橋渡し的な企画を企てながら、外からもSALTに関わるきっかけをつくっていく。それが、場所や組織を横断する自分だからこそできる、SALTでの役割だとも思っています。

プロジェクトとしては、経験や流れを活かし「移住」に紐づく、関係づくり、働き方づくり、拠点活動などが主なテーマとなりました。今までSALTがやってきたことを活かしながらコンテンツとして企画・編集し、発信と関係づくりを実験しています。

まちめぐりツアー&移住相談

福岡移住を考える方向けの、まちをめぐり関係性をつくるツアーや移住相談サービスを実験しました。

きっかけは、大手通信会社との新規事業づくりの伴走支援から。移住希望者向けの現地案内のDX化でのサービスづくりを図りたいとの事業相談に、実際の顧客ニーズを拾い可能性を感じるため、リアル・オンラインのハイブリットまちめぐりツアーや、オンラインの移住相談サービスを実験的に行いました。

実証の結果、その期間でサービスの実現までに至らなかったのですが、イベントや相談できる旗を立てると、本気度高い問い合わせや利用者も多く、実際に移住されたり、SALTでのプロジェクトに一緒に関わることになったりと、質の高い関わり(マッチング)の事例が複数実現しました。

自分自身も、伝えないといけない立場になることで、まちのことを調べたり発見がある機会にもなり、改めて移住応援という「居職住」全てを求められるテーマは、街を知っていく・関わりをつくるための本質だと感じました。初心にかえるようなこの事業を通じて、自分自身もまちと人との関係性を広げていきたいです。

福岡移住計画

福岡移住計画の、求人やコラムや情報発信を行なっています。

現在編集長が不在であり、コロナ化でコンテンツも減ったこともあり、これまでの移住応援メディアとしての機能や認知がゆるやかになっていましたが、自主的なイベントやコンテンツをつくりそれを掲載していき、少しずつ発信や掲載の頻度を増やしていっています。

「京都移住計画でもあり、福岡移住計画も関わる・・」という、なんとも特殊で自分らしい?関わり方ですが、お互いのメディアやコンテンツづくりの良さを活かしあいながら、少しずつ福岡移住計画が動いている状態をつくっていきたいです。

今後は探索者をめぐりインタビューして、SALTとの関わりにもつなげていくような、福岡の街や人を新たな視点から表現する企画を紡いでいきたいな。

メディアやSNSの活用含めやれることはたくさんあるので、福岡移住計画を一緒に手伝ってくれる人を探し巻き込みながら、今年は広がりをつくっていきたいです。

働き方の表現づくり&求人イベント

福岡の企業とコラボし、企業ならではの働き方の表現づくりや求人イベントの運営を行なっています。

去年は「新三郎商店(またいちの塩)」さんと全面的にコラボし、「求人サイト・映像・記事・イベント・ツアー」など一連の流れをつくりました。

メディアやWEBだけだと、PVや応募しか指標がなく、企業も求職者と踏み込んだ関わりや気づきが生まれにくい。そのため企業と一緒に、求職者の受け入れやプログラムづくりとして、イベントやツアーを企画し、社内外の交流を企業の中でつくることで、双方に気づきを与える実験を行いました。

またいちの塩さんと一緒に開催したワークショップでは、企業の求人PRだけでなく、新しくリニューアルするパッケージに対してモニター的に意見交換を行い、求人だけでない企業との関わり方や興味関心の入口につながる、対話の機会がつくれました。

引き続きコロナ社会の状況もあり、企業を訪問するツアーやリアルイベントは状況を見ながらの企画となりますが、求人記事に加え、イベントやツアー、ワークショップなどもセットにした、企業と一緒に気づきをつくるアプローチを増やしていきたいです。

HOOD天神リニューアル&九州企画展

HOOD天神という街中のワークスペースを、九州のものづくりや関係のある企業や探索者とつながる拠点づくりにリニューアルしています。

コロナ化でリモートが進み在宅で仕事ができ、イベントなど拠点での交流がしにくい今、HOOD天神もこれまでのコワーキングスペースとしての機能に対して、これからどうあるべきなのかの価値が問われています。

西鉄さんとの協働拠点事業として、今年からフロアをB1に加え、2Fも拡張し、天神の街中の空間でSALTとして何を仕掛けていくか。
その道筋は「探索」というキーワードから、この場所を探索の入口の拠点として、探索者や事業者とつながり・探索を始められる空間の機能をこの場所でつくっていきたいと。

SALTでつながりの深い、ストーリーある九州のものづくりや事業者の商品や表現をHOOD天神の場所を通じて出会い、つながっていける機能づくりを目指します。

これから九州各地の事業者や生産者とコラボした「企画展」を月代わりで開催したり、いろんな九州の面白い活動をしている探索者に会える場所であり、ついでにそんな多様な空間でワークもできるような場所づくりに向けて動いています。また探索のチャレンジを応援する一環で、HOOD天神を使ってカフェを始めるチャレンジショップもこれから応援サポートしていきます。

これまでSALTで関係のある面白い人たち・仕掛けたい人たちが、HOOD天神での企画を通じて集い、人やことに出会える場所=HOOD天神という、「日常の状態づくり」を目指して動いていきますので、これからいろんな人にこの場所を使って欲しいです。

今年度のSALTでの動き(縦の領域づくりへのチャレンジ)

SALTでの活動で自分自身が意識して活動したいことは、「横の動き」から「縦の動き」です。それは「新しい領域づくり」にチャレンジすることです。

きっかけは、同じくSALTのパートナーとして関わっている映画監督との、「探索者の現在地」というインタビューでのコミュニケーションから。

ここ6年間、自分自身が「生き方・働き方の選択肢を広げる」実験として、場所や組織にとらわれない、自由で楽しい働き方のリズムはつくれてきた気がします。それを面白がっていただき、企画や仕事としても横に広がっていく機会も増えました。

一方、活動自体がつなぎ役やコーディネーター的な動きも多いこともあり、自分が本当に深めたいテーマはぼんやりしてて、これまでの全国いろんな場所に行き楽しむ価値観から、エリアを絞り深める活動をして行かないといけない・・と思っていたここ2年。

映画監督のインタビューでは、僕の普段のSNSの投稿を見て、「縦の領域や本質の関心は何か?」みたいな問いを投げかけてくれ、「自分の横の動きやこれまでの価値観は十分に認識してもらっている。これからは縦の動きや、新しい領域にチャレンジし、その変化を伝えて、話せるようになりたい」と、再認識できた良き対話の時間でした。

関わりのある事業者と深めた「表現づくり」や、地域での関係性を活かした自分なりの「商品づくり」を行い、その実験の過程から伝えていく。それを自分の「探索領域」として実験していきます。

そんな探索のチャレンジを、SALTとともに。