LGBT見習いの研修日誌 #6
先日、「アラジン」を見に行きました。
映像の作り方もダンスシーンも素晴らしかったし、とっても見応えのある作品であったのですが、ぼくは映画を見ながらふと、思ったことがありました。
きっかけになったのは「国王は男でなければ」という言葉です。
世襲制ってのはどの国でもどの業界でもあって、当然のように「後継者は嫡男、もしくは婿養子」となっているわけですが、やっぱり納得いかねぇよ!という女性も今までだってたくさんいたはずです。
ジャスミンがまさにそう。「私が国を守る」って言ってるのにね。
ぼくが通っていた高校は創立120年くらいの進学校で、ずーっと遡っていくと太宰治にたどり着くくらいのところなんですけども。
応援団長と生徒会長は男子が就任するもの。
という、暗黙のルールがありました。
当時ぼくは応援団に所属していたのですが、ぼくの代は男子がひとりしかいなくて、だから自動的に彼が団長になる流れだったんですが、実際に活動を引っ張っていたのはぼくを含む女性陣だったので、どうしたもんかなぁと思いながらも「伝統」を理由に女性陣からの団長就任は許されませんでした。
別にどっちでもいいじゃねぇか。と思ったのをよく覚えています。
ちなみに、生徒会長はぼくらの代で、応援団長はぼくらのひとつ下の代でそれぞれ女子が就任することになり(男子の立候補がいなかったので)、学校側が守りたかった「伝統」は意外とあっさり崩れました。
今はどうなってるのだろうか。何しろ遠い(ぼくの地元は青森)ので確かめることもできないけど。
ぼく自身はそんなに由緒正しいお家柄とかではなくて、世襲問題に直接関与したことはないし、別にこれはLGBTの当事者だからってわけでもないのかもしれないのですが、代々受け継いでいきたいほど大切なものがあるならなおさら、性別で判断するんじゃなくて、「人として信頼できるのか」というところを見てあげてほしいなぁ。と思います。
というわけで、本日の日誌はここまでです(^_^)