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余談『渋転生』

思いつきのパロディ

先日のTwitterのスペースで何を話そうかとネタを考えていたところ、ふと思いついたパロディネタ。
自分が監督していた『BLOOD+』の世界観というかキャラクター設定を軸に、いわゆる転生モノをふとやってみたいなと思っただけ。
16年前の番組であることから企画しても、軌道に乗ることはないのだが、頭の中だけで閉まっておくのはもったいないので、ただの習作企画として綴っていこうと思ってます。
元番組があるだけに版元(主に弊社とアニプレさん)に迷惑の掛からない範囲での個人活動としておきます。

(※ Twitterのスペースで語った内容のあと、千思万考を経てバージョンアップしてますので差異があること、ご了承ください)

あらすじ

シフという人工的に作られた吸血鬼(本当は翼手というのですがわかりやすく意訳)がいた。
彼らは太陽の光に触れると体が焼かれてしまう。
またいつ発症するかわからない血液が結晶化し死に至る発作『ソーン(棘)』が現れるかわからず、死に怯えながらそれを克服するための手段――、自らを作りし始祖の血を求めて施設を脱走したのだった。

その中で思慮深く慎重だが、時折皆の心を言葉の力で動かすリーダー格のモーゼスと、目的のためには手段を選ばず直情的に行動に移すカルマンがいた。彼らは始祖の血を巡る長い戦いの中、大切な仲間たちを失い、残るはルルゥという人間と親しくなったシフと、自分たちだけという状況となっていた。
そして敵対する始祖の血を守るシュヴァリエたちの奸計にはまり、モーゼスとカルマンは自らのシフとしての尊厳を選び、太陽の光を浴びて自由となった――……――ハズだった。

モーゼスは築くと、太陽の光が降り注ぐ波打ち際の砂浜の砂の中に半ば埋もれる形で生き埋めにされかけていたところ、彼の鼻をつまんだカニによって意識を取り戻し一命を取り止める。

彼は転生していた。
南の島のとある地方の工業高校――、渋工業高校の一生徒として。

一緒に太陽に焼かれて消えたはずのカルマンは、楽しそうにモーゼスを砂に埋めている最中だった。
見れば戦いの中で生命を落としてった仲間たちも陽の光を浴びて、楽しそうに笑っている。

みんな、生きて――。

いや、自分が死ぬところだろ!

こうして別の平行世界へと転生したモーゼスとカルマンは、自らが欲したものが全て揃っている世界で第二の人生を歩むこととなったのである。

なおこの物語はあくまでも原作をリスペクトした上でのパロディであり、原作を貶めようなんてことは考えておりません。
たぶん。

設定案

渋工業高校には以下のメンバーがおります。
■県立渋工業高校:工業高校故にいろいろと地域でワルのレッテルを貼られてしまうがそんなことはないハズ。
・モーゼス(思慮深い、慎重、色白で神経質、キレるとやばい、はんだ付けが得意)
・カルマン(直情的、イレーヌ好き、すぐ手がでるメガネ、割りとそつなくこなす)
・ルルゥ(天然、五歳児脳、天才肌)
・ギー(妹かわいい、イケメン、過保護、人当たりがいい、実は不器用)
・イレーヌ(かわいい、人気者、天然、ほんとに不器用)
・ダーズ(坊主、高校生に見えない、金属加工が得意)
・グドリフ(背が高い、グラサン、電子技術系)
・ヤーン(ふつうの人、やや老け顔、ケーブル束ねるのが上手い)
・ディスマス(双子でよく名前を混同されてディスタスと呼ばれる)
・ゲスタス(双子でよく名前を混同されてゲスマスと呼ばれる)
・ヴォリス先生(被害者)

近くに2つの高校があり渋工業とはなにかと衝突します。
■私立青薔薇学院:超エリート高。偏差値高め。資産力も高め。いろんなところにコネがある。
・DIVA(なぜか英語表記。理事長の娘らしい。歌が得意。行動が無軌道)
・アンシェル校長(学院を仕切っている)
・アンドレイ教頭(怪しげな魔術に手を出しているらしい)
・マルティン先生(目立たぬようにしている策略家。自分ではなく人を動かす学生指導)
・ソロモン(生徒会会長。ナルシスト。もてているが赤盾商業の姫に一途な想いを抱いている。規律を破った学院の面々に罰を与える。姫の胃袋を財力でつかもうとする=悪意はない)
・カール(お花の大好きな生徒、二面性あり。緑化委員)
・ジェイムズ(生真面目すぎ。校則遵守。風紀委員)
・ネイサン(自由すぎる。実際は何度高校生やってんのかわからない年長さん。芸術祭執行委員)

■県立赤盾商業高校:金こそ全て。
・小夜(普通の女子高生。キレると日本刀を振り回すが、いつも疲れ気味。食いしん坊で食べ物に釣られがち。ソロモンにこれで誘われがち)
・ハジ先輩(小夜の側にいたいが一学年上のクラス。自称彼氏と思っている)
・カイ(小夜の義兄。小夜に近づく虫どもを蹴散らす。意外とモテる)
・真央(カイと小夜の同級生。カイに惚れてる。謝花組跡取り娘)
・香織(小夜の同級生。家が近い)
・デヴィッド先生(体育教師。カイをよく殴る)
・ルイス先生(音楽教師。ラップが得意らしい)
・ジュリア先生(保険体育の先生)
・ジョエル校長(実は青薔薇学院の理事代行も務めている)

■その他
・ジョージ(カイの父親、小夜の養父。OMOROというタコライス屋を赤盾商業近くで開いている。学生のたまり場)
・リク(カイの弟、小夜の義弟。人懐こい。この子は)
・岡本(近くの写真屋の息子で自称カメラマン)
・カトウ、カキモト(カイのGSのバイト先の仲間)
・ムイ(リクと同じ中学に通う女の子。ベトナムの子。よく骨折するので松葉杖使用)
・いろいろ

登場人物とそのプロフィールは主にこんなイメージです。


OUTPUT

こんだけキャストいるとなんでもできるよねぇ……という感じでなにしたものかと思っています。

まだ、なにをするか――までは考えていないので、ここからいろいろ広げてみたいと思っています。

小説なのか、漫画なのか、こうして考えてる時間というのがとても楽しいのと、あくまでもキャラクターとシチュエーションありきの企画を考える時、どんなアプローチで思考していくかの習作的な実験でもあるので、大きな期待はしないでください。

お金の匂いがし始めた瞬間に、動く可能性はありますがほぼないと思ってます。
だから自分の腕の中においておける感じでの展開だけをしていきたいと思います。
(言ってるだけならタダってやつ)

――以上、おもいつきの余談でした。

(なお、渋転生は思いついたら転がします)
Twitterでのハッシュタグは #渋転生  で。

2020年9月12日:記事を更新してます

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