余談『「Girls² LIVE TOUR 2023 -activate-」@東京ガーデンシアター1224最終日』に行ってきた。
ツアー最終公演
今日2023年12月24日が9都市11公演の11公演目。
つまり最終公演となる。
Girls²もこれまでのツアーの中で最長のものを完走することになる。
みんな、ついてきて。
そう言っていたのは一年前のことだっただろうか。
4月より石井蘭の卒業による8人体制での新たなGirls²が目標を変えることなく減速するどころか、加速する。
このactivateには、仙台に参加しているので大まかな様子は掴んでいた。
そして昨日の東京公演一日目で復習もし、自分がもっとも楽しめるツアーの参加スタイルで望むことにした。
見ること。
聞くこと。
声を出すこと。
動くこと。
そして、メモを取ること。
ファンサは求めない。
来たら嬉しいけどそれを求めての声援ではない。
前を走るGirls²たちの「ここにいるよ!」の声出しだ。
最高のライブパフォーマンスを提供される以上、自分たちは牽引されるものとして、後を追い走り続ければいい。
なんだか中学の頃のバスケ部でのランニングを思い出したけど。
そしてもうひとつ。
Girls²ファミリーなんだから、その家族の輪を広げることは自分たち、ファンにしかできない。
だから積極的に声をかけていくこともしようと思った。
誰彼構わずかけるわけではなく、隣に並んだり、こちらを見ていたり、きっかけがあれば声をかけよう。
そう思って今日はライブに向かった。
きっかけ
到着したのが午前9時頃。
国際展示場駅のDOUTORでしっかり朝ご飯のホットモーニングとブレンドを摂取してから東京ガーデンシアターに向かう。
グッズ購入待機の列がすでに形成されていた。
テラス部分のフェンスの中で折り返した3列目に到着。
行くと「先生」と声をかけられる。
やはりオレンジ色で固めたコーデは目立つようだ。
けれど、これも戦略。
シール配布の際に自動的にあちらから人がやってきてくれる。
大声で「シールお配りします!」とか声をかけようものならたぶん運営から怒られるのでそれはやらない。
だから「私がシールの人です」とアピールする必要があるのだ。
極楽鳥のダンスと一緒だ。
たぶん大人たちはなんとなくわかってるけど、子どもたちは絵を描く人だと思っているようで、それはそれでよいと思っている。
声さえかけてもらえれば対応はできるのだ。
きっかけさえあれば。
Girls²界隈のファンとの初めての交流は、ぴあアリーナMMだった。
三周年記念の単発のライブだった。
そこで当時のTwitterのノリで、美咲たちが着ていたGAPのTシャツで集まろう的な雰囲気になり、GAPPERたちで集合写真を撮ったことがあった。
GAPのTシャツという記号があれば会話はいらなかった。
そしてもうひとつ。
会場から少し離れたところで風にあたって休んでいたときに声をかけてきてくれた福岡の青年(今は京都の青年)だが、彼ともライブやリリイベごとに未だに顔を合わせれば会話をするくらいの親密さにはなっている。
本名は知らないけれど。
立川立飛でLucky²のイベントで知り合った大学生は自分のアカウントを見て声をかけてきてくれたことが出会いのきっかけだった。
アメリカから来て、今は日本で暮らしている青年も昭島のリリイベで出会い、カタコト英語とカタコト日本語で会話をしてなんとなく知り合いになった。
あの頃から時間が経ち、Girls²だけでなくLucky²の界隈も含めて知っている顔がかなり増えた。
そして今日も隣に並んだ高校生男子、いわゆるDKに声をかけてみると、やはりひとりで来ていて交流ができない――ということを打ち明けてくれた。
場内でも前を通るたびに狭い思いをさせた若者がいた。
彼にもお詫びにとシールをあげると、知り合いができず受験もあるため、これを最後にしようと思うと語っていた。
去るものは追わない。なのでいい思い出にしよう――と声をかけた。
食事をしているときに、シール配りをしていると、隣の席の小学生の子がチラチラこちらを見かけるものの、声をかけるのをためらっているようにも見えた。
だからこちらから声をかけてみることにした。
とりあえず一緒にいたお母さんに声をかけて、その子がつけていたリストバンドから桜花が好きなのはわかっていたのでそのシールを差し出すと、本当に表情が輝いて見えたのだ。
人は嬉しいときにこんな顔をする。
それが見られることは、エンタメの世界に生きる人間にとって最高の瞬間でもある。
とりあえずなにかきっかけがあれば人は繋がれるのだということを、ライブを通して感じている。
よく「早いですね」「始発ですか」と声をかけられることがある。
なぜ早く行くのか。
単純にはやいとこ買うもの買ってフードコートでのんびりしたいからというのもあるけれど、こうした「きっかけ」を探す時間にしたいと思っているからでもある。
だからできるだけいつもと同じ姿でいることを心がけるようになった。
今回も「目立つからすぐにわかった」と言われることが多かった。
それでも自分がいることで誰かと誰かがつながれば、また新しいきっかけができて、ファンの環が広がっていく。
そうすることでGirls²やLucky²のパフォーマンスを押し上げるきっかけとなればいいな……とは思っている。
でもそこに強制力が働くのは違うと思っている。
人の思いはそれぞれ。
だから自分のスタイルで応援すればいい。
人を傷つけず、そして楽しく応援できればそれでいい。
開場
開場までの間、いろんな人と出会い、話し、楽しい時間を過ごすことができた。
そして入場待機列が少しずつ伸び始めたのは昨日よりも早い14時過ぎくらい。
どこまで伸びるのか――。
などと眺めていたらあっという間に階段を登り最初の角を曲がっていく感じになっていく。
ああ、これはどこまで伸びるのだろう。
反対側の階段で折り返してまたもどってきたら――なんてことを想像してしまいそろそろ並ばないとなぁと、周囲もちょっと焦りだす。
そのときフェンスの中に知った顔があった。
LDH側でガル学。を作った男――K氏である。
彼はリリイベにもだいたいいるので、目が合う度に会釈はするし、時間があれば話しかけることもある。
なんだか楽しそうにしていたので近づいて話しかけてみると、昨日よりも人が入っていることを嬉しがっているようだった。
「アルバムでるんですね、リリイベとかあるとしたら嬉しいです。おっきなやつとか」
「アンコールの映像、楽しみにしてて。それ以上は言えない」
と返されたので瞬間的に「あ」となった。
にやけそうになったのでそれを抑えて「楽しみにしておきます!」と返して、とりあえず入場待機列へと向かうことにした。
入場待機列に並ぶと反対側の階段の折り返しまでちょうど進んだ辺りまでやってきて、列が動き出す。
ああ、始まる。
この感じがたまらない。
今回の座席は、アリーナBブロック14列の7番。
ほぼど真ん中。
そして2つ前は通路になっていた。
あ、これ通っちゃうやつ?
けれど昨日のアリーナCブロック1列は糠喜びに終わったのであまり期待はしていなかった。
そして席につくと2つ前の席に僕と同じくらいの大きさの大きなお兄さんがいた。
真ん中が見えない。
真ん中なんだけど真ん中が見えない席にあたってしまったのでとりあえず楽しむことだけを考えることにした。
自分が子供だったらもっと見えないし。
まだそれがもっと大きなクマとかじゃなくてよかったと思うようにした。
頭を左右どちらかに動かせばたぶん見えるのだから。
とか思っていると右側に自分より背の高いお母さんがやってくる。
あー、これ右側見えないやつだ。
というわけで左側の前の席が自分より背の低い小学生の女の子だったのでその上からステージを覗くことが生命線――、自分とGirls²とを繋ぐホットラインとなったのだ。
オープニングアクト
開演15分前。
昨日と同じ感じでLucky²たちが入場してくる。
ただ昨日と違うのは気持ちステージの照明が暗かったように思えた。
セトリは昨日と同じ。
一曲目が「夢空に羽」
に曲目が「Shooting Star」
今回も上村梨々香が体調不良で出演していない8人のLucky²。
会場のノリは昨日よりはちょっとだけよくなった気もする。
最終日だから人も多く、最上階まで埋まっていたこともあるだろう。
あとは場所の問題もあるかもしれない。
これならGirls²も期待できる。
きっと楽しいライブになるに違いない。
見える視界は限られているけれど――。
activate
時間通りに、Rise & Shineのアレンジされたイントロが流れ出し、照明効果の中に現れるGirls²たち。
小田柚葉。
隅谷百花。
鶴屋美咲。
小川桜花。
増田來亜。
菱田未渚美。
山口綺羅。
原田都愛。
四年前はまだ彼女たちのファンではなかった。
仕事で彼女たちのためにアニメを作ることになった関係。
それだけだった。
まだ劇中キャラ名がトワ、ユズ、ランコ、ミサ、アクア、キラリ、サクラ、モモ、ミナという頃の話しであり、この段階で出来ていたのは、トワがイースト・イーストに加入する辺りのエピソードまでが脚本になっていた感じだった。
この頃は本当に「大丈夫かな、この子たちで」と思いながらアニメを作っていた頃で、ここまでハマるとは夢にも思っていなかったのだ。
それが今ではぶちハマり。
仕事のスケジュールはGirls²およびLucky²のライブが優先事項として現場には伝えてあるくらいには生活の中心近くに置かれている。
忙しい仕事のオアシス。
それが彼女たちなのだから。
逆にハマってなかったらたぶんストイックに仕事に打ち込んだ結果、また人間不信になっている時期だったかもしれない。
そんなことを思いながらGirls²たちのダンスを眺めていた。
セトリは昨日と同じ構成。
Rise & Shine
80's Lover
Juga Juga Jungle
CLICK!
MC
柚葉:会えて嬉しい。このライブを最高のクリスマスプレゼントにしたい。(途中噛んでたけど)
百花:イブは一年の中で大好きな日のひとつ。メリークリスマス。
美咲:FINAL、楽しみすぎて髪の毛長くなっちゃいました(昨日と同じMC)
桜花:楽しんでもらうのに声出せるか、試すからね! (と、会場全体で声出し練習)
來亜:最高に楽しみたい。(といいつつ、順番を間違えていいた)
未渚美:体力全部なくなるくらい楽しんでもらう。
綺羅:会いに来てくれて嬉しい。
都愛:このライブがみんなにとっての一番最初のプレゼントになるといいな。
(※字の読めないメモが頼りなのでかなり意訳してます)
そしてフリーな感じで
8人で準備をしてきたこと、3月20日にセカンド・アルバムが出ること、今日のライブが収録されるというニュースで盛り上がる会場。
収録されるということはみんなも映っちゃうからね!
という流れで次の曲を都愛が紹介。
人人人生紹介ソング続編
C'mon Neo Zipang!!!
Love Genic
どっち!?
Swipe Up!
Seventeen's Summer(with KIDSダンサー)
ダンストラック
Bye-Bye-Bye(6人編成)
バラードパート
Santa Claus is coming to town
点描の唄(Vo.百花・桜花 Piano.美咲)
Flutter
あなたがくれた奇跡
スキップ!
#キズナプラス
Girls Revolution(with Lucky²)
センチメートル
Party Time
Countdown
メドレー
Shangri-la
私がモテてどうすんだ(声出し煽り付き)
大事なもの
ダイジョウブ(With KIDSダンサー)
チョコモーモー(メドレーラスト)
恋するカモ
チュワパネ!
ここで本番終わりの最後のあいさつ。
「またね~!」
告知
始まる前から実は待っていた時間。
最初は3月20日発売のセカンドアルバムの告知がなされる。
これはそこそこ盛り上がる。
そして――。
結成5周年ライブの告知がきた!
K氏が言っていたのはこれだった。
しかも代々木体育館!
2006年に開催されたSony Music Anime Fes.06以来の代々木体育館は思い出の場所。
ここでやるのか――。
バックヤードは迷路みたいだった記憶しかないけど。
みんながこの話題で「おー」となってアンコールのコールを忘れていた中、DJ TOAが始まった。
最初の掛け声が「みんな、アンコールありがと」だった。
ごめん、忘れてた。
encore
DJ TOA
ハッピーメリクリ! Girls²が場内移動
MC
セトリはスタッフ交えてみんなでイチから考えた。
中にはボツ案もあり、柚葉は20個もアイデアを出したけど全く採用されなかった。
その中でも、上から衣装が降りてきて、それを着るというもの。
ダサい……そうつぶやく観客の声にいちいち反応する柚葉。
DJ.TOAや点描の唄の美咲のピアノ伴奏もやりたかったこと。
そして綺羅のLAPパートも自分でLyLICを作っていった。
Lucky²も来てくれたし、EXPGのKIDSたちもダンスを完コピするだけじゃなく、自分たちのダンストラックまでやってくれた。
そんな感慨に耽る中、
來亜「お待ちかねの抽選大会をはじめます」
「いつからおまちかねになったの?」
來亜「なったの」
來亜、やっぱこういうところがクセ強い。
そして次のパフォーマンスに。
今回はiScreamが来ないのはわかっていたのでLucky²のパフォーマンスあるかな?と思ったけどありませんでした。
I wanna宣言
HERE WE GO
LETTERS
締めのLETTERSはやっぱりいい。
最後のあいさつで印象的だったのは美咲の「これからもアクセラレイトしていくから!」という言葉。
ついてきて!から更に加速していく宣言。
だから、ついていくしかない。
ライブが終わって
会場を出て、とりあえず東京ガーデンシアターのモールのトイレに行くのはいつもの流れ。
そして今日知りあったDKと別れ、なんとなくいつもの顔ぶれと雑談。
仲のいい小学生はお母さんに連れられて帰っていった。
あの子はいつまで自分を「先生、先生」呼んでくれているんだろうか。
Girls²とLucky²ががんばってくれている限り、たぶん呼んでくれそうだけれど、もうすぐ思春期。むずかしくなるんだろうなぁ……などと思う。
そして新しい絵師さんとも知り合いになれ、またひとつ環が広がった感じ。
自分にとって、人の環が広がった感じのするツアーであった。
Girls²にとっても新体制となり、覚悟を決めてこのツアーに挑んでいたのだろう。
今だけは今にしかできないことがあるから。
自分にとって、そんなフレーズがなんとなくささるツアーであった。
だからこそ次の5周年ライブにむけて走り始めたGirls²の成長を楽しみたいと思っている。
その前にリリイベないかなと楽しみにしているけれど。
以上、今回の余談でした。
次回をお楽しみに――。