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日本舞踊『銀河鉄道999』の[戦士の謳]♪

まだまだ残務があるのですが、敬愛する作曲家の麻吉文さんが音楽制作裏話を書いてくださっているので、個人的な想いと共にアンサー的にも書いてみようと思いますw

今回、制作という立場でありながら脚本と演出チームの一員として参加させていただいていたため作り手としても制作として、日本舞踊『銀河鉄道999』は絶対に麻さんにお願いしたい!と担当理事の先生方に懇願しました。
麻さんとは私が振付の一員として参加した新作公演「走れメロス」でお世話になり、その時に「こんなに物語を盛り立ててくれるんだ!」と感動したのを今も覚えています。
だからこそ麻さんなら絶対に物語をドラマティックにしてくれる!と信じていたわけです。はい!(車掌風w)

そして物語に最低限の言葉(歌詞)が必要と思い、琵琶奏者の田原順子さんにお願いをしました。
私が高校生の時に父の作品の音楽を担当してくださったご縁で、私の主催公演や所属している「弧の会」の作品でもお世話になった恩人である。
大先輩なのだが、私の様な若僧の話を聞いてくれて作品づくりをしてくれる(敬意を込めて)変わった大好きな方です。

この時点で面白くなるとしか思えなかったw

「銀河鉄道999」と言えばささきいさおさんだったり、ゴダイゴさんだったり、、、今も頭に残っているあのメロディーがある。これらを使おうかな?と一度も思わなかった!
この曲を聴いたら日本舞踊『銀河鉄道999』だ!と言わせる様な曲が作りたい!
音符も書けないし読めないけど、そんな曲が作りたい!
とりあえず歌ってみっか!
と言うわけで音楽MTGで、私は「近年稀な一本調子」の歌い手として伝説になるのです。
この詳細は麻さんのnoteをご覧ください

https://note.com/yoshifumiasa/n/n15a7e9cda735?fbclid=IwAR0P7cDWOF8BxtNpj5BuKttHnzUJTyXJBOncKgaN92k7xy60fGtZ3iIO5fU

そしてこの「近年稀な一本調子」から麻さんのお陰で曲が生まれました。
その曲が「戦士の謳」なのです!はい!

この曲は物語の中、様々なバージョンで登場します。
洋楽器・洋楽器&琵琶合奏・オルゴールバージョン・ハーモニカバージョン
そして生声をレコーディングした、男性ソロバージョン・女性ソロバージョン・男女混合バージョン。。。
様々なバージョンの「戦士の謳」ができ、それと同時に日本舞踊『銀河鉄道999』のテーマ曲が完成したわけです!はい!

「謳(うた)」という文字を使った理由ですが、、、謳歌(おうか)からきております。意味は一斉に歌う。声を揃えて歌う。などでして。。。
一つの曲に合わせて、流儀の垣根を越えた大勢の舞踊家が揃って踊ることから、謳歌の意味を重ねました。
様々なバージョンにしてもらったのは、我々舞踊家は同じ古典曲を流儀で違う振付や解釈をすることがありますので、それも意識しています。

そして何より文字にした時に「謳」の方がなんかカッコイイってのが一番の理由かも知れませんwww

歌詞がないのは踊る人、見る人によって、シーン毎の心情を感じて欲しかったからです。
鉄郎やメーテル、ハーロックやエメラルダス、その他のキャスト達の感情を歌詞がなくとも感じていただけたのなら嬉しく思います。

拘った箇所はいくつもありますが、一番拘ったのは、、、
メーテルからパスをもらい999で旅立つ鉄郎での「戦士の謳」は琵琶が入っていません。
そして、、、
鉄郎がメーテルの告白を聞いた上で、それでも共に行こうと鉄郎がメーテルの手を引き、再び旅立つ時の「戦士の謳」には琵琶も入っています。
鉄郎もメーテルもハーロックもエメラルダスも、そして音楽も一丸となり最後の敵に挑んでいく感じにしたくて、田原さんにお願いしました。
音程の問題などあるので不安もありましたが、、、そこも麻さんのnoteに記されていますので、お読みください。麻さんと田原さんのやり取りが素敵です。

https://note.com/yoshifumiasa/n/n15a7e9cda735?fbclid=IwAR0P7cDWOF8BxtNpj5BuKttHnzUJTyXJBOncKgaN92k7xy60fGtZ3iIO5fU

「戦士の謳」は、鉄郎の父(のちの黒騎士)が鉄郎のために作った曲としてます。
その後父は宇宙へ旅立ち、ハーロックやトチロー、エメラルダス達と出会い仲間となり宇宙を駆け巡ります。そして戦いの傷を癒すため、時には戦いへ向かう自分達を鼓舞するために「戦士の謳」を奏でていました。(その後命を落としそうな所をプロメシュームに助けられて、鉄郎の敵となってしまいますが。。。)
それが瞬く間に全宇宙に広がり、様々な星で楽器を変え演奏されて、弾き継がれたわけです。
なので鉄郎の父の最初の登場シーンでは笛で赤子の鉄郎に吹いているシーン作りました。
私の中では作曲は鉄郎の父!黒騎士ではなくて「鉄郎の父」なのです!
その妄想?空想?を麻さんと田原さんが素敵な曲にしてくれたのでした。

もちろん「戦士の謳」以外にも沢山のMナンバーがあります。
そこには世に出なかった曲もあるのですが、私のパソコンにはしっかりと眠っており、たまに再生されていますw

あー完璧な独り言だけどとして日本舞踊『銀河鉄道999 エピソード0〜鉄郎の父物語〜』みたいなの書きたいなぁ〜

鉄郎の母と出会う前は、きっと音楽家目指して夢を抱いているのかな?
挫折しそうな時に、励ましてくれる女性が現れて、それがきっと、、、

妄想癖だなwww

次回はまた不定期になるけど、田原さん達の琵琶チームについて書こうかと思います。

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