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大谷翔平はサッカーもうまいらしい

note初投稿です。

ここでは、私fujikoが先月、
わずか1カ月足らずで着ぐるみの沼に堕ちるまでの記録をしたためたいと思います。
これから参加する“はつじゅー会って何ぞ?”って方の参考になれば幸いです。

1.はじめに

きっかけはけもケで知り合ったフォロワーさんが、
TwitterでJMoFの投稿をされたことでした。

ケモノ界隈に入ってまだ日の浅い私は、
初参加がけもケット10、コミケは未だに未経験です。
コロナ禍以降、けもケでは着ぐるみ参加がなくなっていたため、
着ぐるみイベントというものをこの時初めて知りました。

“こんな世界があるんだ…”という驚きと同時に、
“どうやってあれだけの数の着ぐるみを用意してるんだろう?”
“中の人ってどうやって外見てるんだろう?”
など疑問は尽きません。
“とにかく一度この目で確かめたい!”とは思いましたが、
私はけもケでも専ら消費者側の人間で、
創作者になれるようなイラストの才能は持ち合わせていません。
まして、着ぐるみの作り方など皆目見当もつきません。
連日のようにTLに流れてくるJMoFの写真に羨望しつつも、
特にこれといったアクションを起こせずにいました。

そうして月日は流れ、先ほどのフォロワーさんが、
“はつじゅー会”なる着ぐるみイベントに参加するとのツイートが。
Twiplaを覗いてみると、
初参加で着ぐるみを持ってなくても参加でき、
そして、獣化体験で着ぐるみを試着できるとのこと。
会場の四街道も都内から電車でそれほど時間はかかりません。
この時の私は、そのフォロワーさんに会って、
会場でJMoFについて直接伺いたいと思い、
あまり深く考えずに参加してみることにしました。
その先に沼が待ち構えていることなどつゆ知らず…

2.いざ、はつじゅー会へ

せっかくなので、会場設営のお手伝いから参加することに。
しかし、開場前のため、
そのフォロワーさんも含め、知り合いは誰もいません。
そんな中、他の参加者と一緒に列で待機していると…

マジだ、すげぇ…

初めて生で見たケモノの着ぐるみに、
ようやく着ぐるみイベントに参加している実感が湧いてきました。

開場設営も終わり、ほかの初参加者ともお話しながらメインホールへ。
最初は完全に人見知り、もとい“ケモ見知り”してしまいましたが、
犬民氏にお声かけ頂き、ちょっと緊張がほぐれました。
午前中は、いろいろなケモノさんに写真を撮らせてもらい

いや、聞いてませんでしたよ?
ハグまでしてもらえるなんて。

そうして昼休憩。
13時から獣化体験を控えていた私は、
和室で早めの昼食をとっていました。

そこで、犬工房の工房長の歌犬様と出会います。
といっても、この時は獣化したリオ君の姿でした。
界隈のことを何も知らなかった私は、
失礼ながら、一般の参加者かな?と思い、
チラシを手渡され、何やらプロモーションされているのですが、
獣化体験前の期待と不安とで上の空だった気がします。

そして…

つくね君

写真はアテンドの方にスマホを渡して撮っていただき、
他のケモノさんに声をかけて頂きながら、一緒に撮影したりしました。
私から声をかけられなかったのは、
獣化中、基本的にキャラは喋らない方がいいというのもありますが、
それより”前が見えない”のです。
せっかく一緒に写真を撮って頂いても
相手のケモノさんが誰なのか全く認識できず、
後でスマホで確認するしかありませんでした。
あと、操演が分からず、ヘッドをかぶってるのに
”表情がカタい”と言われたり(笑)

獣化体験を終え、若干酸欠気味でしたが、
朧げな意識で”これはヤバい”と実感していました。
機会さえ与えられれば、これはハマるやつだ…

その後はあっという間でした。
集合写真の撮影は、生で見ると壮観です。

こうして初めての着ぐるみイベントを終え、
その日は一日はしゃぎすぎた反動で、帰宅後泥のように眠りに落ちました。
そう言えば、フォロワーさんにJMoFのこと、あまり質問できなかったな…

3.工房訪問まで

変化は翌朝訪れました。

JMoFの参加者がTwitterで口々に言っていたJMoFロス。
それがわが身にも降りかかろうとは…
たった一日のイベントでこんなに強烈なロスに襲われるとは
思いもしませんでした。

そこで、昨日もらった1枚のチラシ。
はつじゅー会の参加前は、
着ぐるみは皆自作だと勝手に思い込んでいました。
中には、初参加ながら自作してきた猛者もいると聞きましたが、
イラストさえ描けない自分には、とても無理だと諦めていました。
しかし、改めて見てみると、製作を代行してくれる業者があると…

後先考えずチラシに飛びついた自分は、
何か変なセールスに引っかかってるんじゃないか、とか
飛んで火に入る夏の虫ってやつじゃないか、と
訝しむ気持ちもなくはなかったのですが、
それ以上に、獣化ロスに耐えられなくて。
碌に同業他社を調べもせず、HPから見積もり依頼を出していました。

しかし、ここで一つ問題が。
デザイン案どうしよう…

ちょっと話はそれますが、
私は昔から、人の顔と名前を覚えるのが苦手です。
何か際立った特徴のある人なら覚えられますが、
“顔は分かるけど名前が思い出せない”
“名前は見たことあるけど、顔が浮かばない”
“そもそもこの人誰?”
ってことが、1年同じ職場にいてもしょっちゅうあります。

そんな私なので、人にも自分のキャラを覚えてもらうには、
何か際立った特徴が必要だろうと考えました。
(いや普通の人は覚えられるんだろうけど…)
中には、着ぐるみ着て楽器を演奏したり、踊ったり、
バク転したりできるケモノさんもいるそうですが、
私はそんな器用な人間ではありません。
着ぐるみのキャラもこれだけ増えてきた昨今、
着ぐるみを着たまま披露できそうな特技も特段持ち合わせていない私には、
“外見的に”差別化できるポイントが必要だと思いました。
例えば…

はつじゅー会に参加するきっかけになった、コトラさんのウィッセル君です。
これなら、“白くてお腹の大きなウィッセル君”として、私でも覚えられます。
そう、こういう誰でも覚えられる個性が、自分にも欲しい…

しかし、クリエイティブな仕事に不向きな私にとって、
その個性を一から創造するのは相当ハードルが高い。
何かいい案がないかと、昔のPCフォルダなどを漁った末、行き着いたのが

ケツァールという鳥でした。
主に中米の山岳地帯に生息し、
世界一美しい鳥と表現されることもあります。
オスは繁殖期に特徴的な長い飾り羽を持ち、
緑・赤・黒、と派手な配色でありながら、
ケバい印象はなく、どこか可愛らしさと気品を兼ね備えているケツァール
これをキャラ化すれば結構いけるのでは…?

ただ、ちょっと懸念材料もありました。


これは、適当に拾ってきたケツァールのフリーイラストで、
決して悪くはないのですが、
どうしても現物の写真と比べると見劣りしてしまうのです。
本物は現地に赴かないと見れないので、
私もこの目で直接見たわけではないですが、
フリーイラストを検索した範囲では、
イラストになると、その魅力が薄れてしまう…

そしてもう一つ、このモチーフ案を思いついたのは、
既に犬工房様に見積もり依頼を送った後のことでした。
“犬”工房というぐらいですから、
過去巣立っていったデビュー済の子たちも、犬や狼がほとんどで、
たまにドラゴンや狐がある感じです。
餅は餅屋、とは言いますが、
逆に言えば、餅屋に行ったなら餅を頼むべきなのでは?
犬工房に鳥、それも猛禽でない鳥をモチーフに依頼するのは、
例えるなら、とらやに行ってシュークリームを注文するようで、
失礼にあたるのではないか、と。

4.工房訪問から契約まで

そんなこんなで、大いなる期待と不安を胸に
初めて犬工房にお邪魔することになりました。
工房長の歌犬様とは、相手にとっては再会ですが、
私にとっては、あの時はリオ君だったので、
中の人には初対面です。
虚心坦懐に、イラスト案について相談したところ、
快諾頂きました。

イラストは勢いで決めず、時間をおいてみて、
気になった点は手を加えるほうがいいということで、
2回目の訪問で若干配色等を修正し、
完成したイラストが、サムネの再掲になりますが、

サムネだとアス比の関係で下が切れますが、これが全景

全くの杞憂でした。
イラストなど描けない私が評価するのも畏れ多いですが、
オリジナルの配色の特徴を活かしながらも、
頭頂部の明るい黄緑や蒼色の瞳など
オリジナルと異なるアクセントを加えることで、
着ぐるみとして映えるキャラに仕上がっています。

超一流のプロというのは、何でも出来ちゃうんですね。
私には想像も及ばない世界です、恐れ入りました。
というわけで、犬工房産の鳥キャラの誕生です。

ちなみにお値段的には、総額だと、
しがない一公務員の夏のボーナス…ではとても足りませんが、
2分割にして頂いて、その場で半分振り込んで無事契約となりました。

“即断即決できて羨ましい”なんて声も聞きましたが、
はつじゅー会(4/1)から契約(4/25)まで3週間あまり、早い方なんですかね?
これでも普段は結構、優柔不断なんですよ。
これに関しては、何というか上手く言えないけど、
とても抗い切れない巨大な力を感じました。
ヘンな宗教とか気をつけたほうがいいですかね(笑)

某依存性メーカーで適当に作成

5.命名

工房訪問時には決めてませんでしたが、
ベリロスくんにしました。

由来は、ベリル(エメラルドなどベリリウムを含む鉱物)の語源で
“海のような青緑色の高貴な石”を表す
ギリシャ語beryllosからそのまま命名しました。
ちなみに、ベリルはエメラルド以外にも様々な色の宝石があり、
レッドベリルと言われる希少価値の高い赤い石もあるとかで、
緑と赤を両方表現できるので、この名前にしました。

ちなみに♂です。
そもそもモチーフのケツァールも派手な見た目はオスのみで、
メスには長い飾り羽がなく、比較的地味です。
一般的には、派手な色彩も飾り羽も、
番となるメスへのアピールとして獲得したと言われます。
でもこの着ぐるみを着たところで、残念ながらこの界隈の男率(自粛)

6.最後に

工房長からこんなものを頂きました。

手遅れです(笑)

お読み頂きありがとうございました!

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