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【「第8回 『光と影のTSMC誘致』の真実 編 その2:誤情報51カ所以上、誤字と合わせ121カ所以上の誤記述のある本」の原稿を公開します】 

今日はいきなり私から。

前回の動画には、

「誤字の多さだけ見ても、金出して買って読む価値のない本ですね」

といったコメントが寄せられました。

成田アキラさん、稲村公望さん、佐藤和夫さん、田村重信さん、森永卓郎さん、森永康平さんが薦めておられる、誤字が70カ所214文字もあるこの書籍。

ここまで誤字のある本って、私は初めてだけど、皆さんはいかがですか?

さて、ここで、今回のシリーズ限定の新しいオープニング曲を入れますね。

では、どうぞ!

皆さん、こんにちは。 
玉山富士子です。玉山富士子チャンネルにようこそ!

えーと、前回の動画「『光と影のTSMC誘致』の真実編 その1」を見ていただけましたか?

さて、今日は「光と影のTSMC誘致」の中にある「誤情報」についてお伝えしたいと思います。

この本、引用元が明確に記されていないので、調べられないものが多すぎる。
途中で本を閉じて、めちゃめちゃ嫌な気分になりました。

単刀直入に行きます。この本の台湾部分、緩めに数えて、

誤情報は、。。。51箇所以上。

はっきり言って、この本を一生懸命読むことや論じること自体、非常に人生の無駄だと気づいたので、誤情報を調べるのを途中でやめました。

なので、途中まででこの数値です。

前回の誤字編では10箇所ご紹介しました。
今回も10箇所だけに絞ってお伝えします。

残りの41か所はここでは公開しません。知りたい方はお便りください。
で、1つ注意していただきたいんですけれども、誤字と誤情報は全く別です。

誤字は70箇所以上で214文字以上。
そして誤情報は51カ所以上で、文字数にしたらいったい何文字なんだろう?
文字を数えるのは、ばかばかしいので、しません。

簡単に言うと、つまり、この本には誤った記述が121箇所以上あります。

では行きますね。

★①
17ページ
「同じ台湾人同士で、そんなことができるのかというと台湾人は TSMC を中国と呼んでいる。」

深田さん、その…台湾人…というのは…ジェイソン・ホー氏のことですか?

TSMCを中国と呼ぶ台湾人の事例は見たことも聞いたこともないですよ。
世界的に有名なTSMCは、台湾人の誇りですよ。

★②
18ページ
「モリス・チャンの妻・ソフィーの従姉妹は、(中略)テリー・ゴウの母」

深田さんは台湾人、台湾の企業、国の組織の名前を間違えるだけでなく、有名人の親戚関係もめちゃめちゃにしちゃうのね。

テリー・ゴウこと郭台銘氏はモリス・チャンの妻・ソフィーの従兄弟でーす。

…ひと世代ずれてますね。

★③
33ページ
「外省人(中国系台湾人)」
この差別的な解釈をしているのは深田さんだけなのでは?

「外省人」とは、正しくは第二次世界大戦後に蒋介石とともに台湾に来られた中華民国時代の中国人のことです。

外省というのは、中華民国の視点から見ると、台湾は「中華民国台湾省」なので、台湾省の外から来た人は「外省人」だと呼ばれていた。

でも、今、台湾ではあんまりこのように区別しない。だってみんな台湾人だから。

★④
61ページ
「TSMCの創業者は中国で生まれ育ったために、半導体工場から出る汚染物質によって引き起こされた地元台湾人の健康被害に無関心なのは、台湾経済をけん引した大企業の闇の部分だろう。」

これは深田氏の勝手な推測で、モリス・チャンさんに対するひどい誹謗中傷と言わざるを得ない。

★⑤
92ページ
「がんの発生率は全台湾平均よりも明らかに高く、今も増加傾向にある。」

「新新聞」の記述は、正しくは、がんの発生率は台南の他の区及び全台湾よりも高い。

台湾のメディアの記事をコピーするなら、ちゃんとコピーしないと。

★⑥
98ページ
「『栄光の代償』と冠した記事が台湾で報道された。」

「栄光の代償」という記事なんてない❗
勝手に台湾のメディアの記事を変えるような失礼なことをしないでください。
正しくは「栄光の代価」です。原文は「代價」。

それと深田さん、この記事のこと、最初は、「本」って言ってましたよね。

で、…その後、…「記事」に変えたのね。
なぜ変えたの?

玉ちゃんの指摘を受けたから?

★⑦
103ページ
「『新新聞』によると、台湾では2021年に約500回 、2022年の1月から5月までに約300回の停電が起きている。」

正直、これ爆笑した😂❗❗

原文の中で記されたのは、2021年5月13日、5月17日、2022年3月3日の全台湾大停電事件。

原文には513、517、303と表記されているんだけど、それぞれ「日にち」の意味であることは明白です。

でも深田さんは強調されたいからか、「日にち」を勝手に「回数」に改ざんしちゃいましたね。

★⑧
132ページ
「実際、新竹で養殖されていたオイスターが緑に変色する「テクノロジーグリーンオイスター事件」も発生している。」

現在形で書いてますけど、深田さん、新竹の有名レストランの怒りを、お伝えしますね。

「非常に悪質なデマだ」。

正しくは、今は発生していない。

深田さん、あなただってグリーンオイスターは20年前の事件で、いまは発生していないと知っているでしょ?

★⑨
154ページ
「実際には約15万本の木を伐採している。」

深田さん、どうしても強調したいのね。
台湾の記事を自分に都合のいいように改竄しちゃだめよ。

正しくは、「15万本の木を伐採すると見積もっている」。

★10
163ページ
「TSMC の廃棄物処理業者の不法投棄が発覚した後、TSMCは自発的に廃棄物業者をTSMCが監視できるように働きかけたと報道されているが、匿名の半導体リサイクル業者は、「口ではそう言っているが、実際にしていることは違います!国内約3000社のリサイクル業者で本当に廃棄物の循環利用をしているのはほんの一部で、ほとんどの業者は手に入れた廃棄物を右から左へと流しているだけだ」と述べている。」

これはかなり悪質な印象操作と言わざるを得ない。

新新聞の文章の中では、
「TSMCは廃棄物の処理に対する要求は非常に厳しい、自ら廃棄物整理法の修正を働きかけた。」

そして、匿名のリサイクル業者の発言もTSMC に対する発言、ではない。

深田さんらしく、パッチワークのように情報を繋げたのね。

以上です。

よくよく考えると、この本の中の誤情報の数々、全部紹介したいですね。

そのうち棒読みで全部ご紹介しますね😁。

なぜ私はこの本の誤情報を調べられるか?

答えは、私が、この中の台湾に関するほとんどの情報の「提供者」または「日本語版の原作者」だから。

例えばこの本のあちらこちらで引用された新新聞の記事。

深田さん、教えたのは参考のためですよ。

(2年前に、わたしは「護國群山 榮光的代價」という台湾の記事を深田氏に教えた)

人の記事を自分に都合のいいように改ざんして拡散させるために教えたわけではない!

それと、この本のあちらこちらにある、明らかに私の日本語版の情報を基にした数々の文章で、どうやら深田さんは微妙に言葉を変えたよね。ここでは例示しないけど。

これって、◯◯と言われないための工夫でしたか?

あと、そうそう、実は新新聞に連絡しましたよ。

深田さん、新新聞社の記事の商用利用許可、取りましたか?

そのうち、新新聞社が私に言ったこと、教えますね。

はい!今日は以上です。

ではでは。


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