【虎に翼・第5週感想】寅子たちの腕まくりは干天の慈雨?

汚職事件の渦中にある直言。自白を強要されながらもそれを覆すことを拒む父の無罪を明らかにするために寅子は奔走する。

法は弱いものを守るためにあると考えていた寅子。自分の身の周りが当事者として法の天秤に架けられた今回の一件はやはり寅子の考え方に変化をもたらすことになる。

法は守護者そのものでは無い、その天秤は良くも悪くも誰に対しても平等なものだった。知恵ある者が使えば正しく導くことも、企みに嵌めることも出来るものだった。

だからこそ、寅子は、法それ自体を護りたいと信念を持つに至る。

恐らくこの考えは桂場と共通する点があるのだろう。茶屋で寅子からその言葉を聞いたときに桂場は目を見張る。
血を流しながら、地獄を歩く彼女だが、決して目を閉ざすことなく、先を見ながら歩いているとも感じたのかもしれない。

自分の信念を見つけ、それ光に地獄を歩む寅子。次に待つは卒業と司法試験。もうひとつ腕まくりをして、最初の関門を仲間とともに乗り越えようか。

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