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不動産フリーエージェントになりたい人へ

1−1−1不動産フリーエージェント

不動産フリーエージェントに出会う

ハワイの不動産エージェント、マミさん。マミさんに初めて合ったのは2016年くらい、ハワイで活躍しているベテラン不動産エージェントの男性から女性の不動産エージェントさんとの交換会に呼んでいただいたときです。はじめてマミさんにあったとき、なんて素敵な人だろう!と少し年上のマミさんは、真っ黒に日焼けして笑顔がとてもチャーミングで頭の回転がよく、アメリカの不動産市場についてとても刺激になる話をしてくれました。すっかりファンになってしまった私は事あるごとにマミさんとコンタクトをとりました。2012年シアトルにアメリカ不動産市場を学びにいきました。そこでアメリカでは不動産の仲介をする営業マンは8割ちかくも女性だと知りました。そこから興味があって独学で情報収集をしていました。そんな中出会ったのがマミさんです。マミさんと仲良くさせていただき、もっともっとアメリカの不動産エージェントが知りたくて、マミさんの住むハワイまでいき、多くの不動産フリーエージェントさんとも交流させていただきました。

マミさんはいつも自分の仕事の話をしてくれます。ご主人や家族話は聞けば答えてくれます。実はマミさんのご主人はかなりの実業家。お金にはまったく困ってないのに、ハワイではトップエージェント。そして常に自分というブランドが光っています。日本ではまずは会社のブランド、ご主人のブランド、逆に自分というブランドよりもバックのブランドみたいなものでお金持ち度を図るかも笑

マミさんの働き方、エージェントとしての生き方、それは私の不動産仲介営業のやり方とまったく一緒。いままでずっと日本では同じ考え方ややり方で仕事をしている人にあったことがなかったのに、マミさんどころか、他の女性のエージェントの人たちの個人事業主としての愛と勇気と責任。そんな働き方が日本でもできないか。ずっと考えてきました。

1-1-2・フリーエージェントって今どきの働き方!

「フリーエージェント社会の到来 組織に雇われない新しい働き方」ダニエル・ピンク(著)出版された1998年頃にアメリカでは優秀な人ほどフリーになるということをこの本で知り少し驚きました。しかしその理由は納得できるものでした。

何よりも時間に価値があるということです。組織の中で決まった給料で働くことは、いつの間にか仕事をしている時間を価値と置き変えてしまいます。いかに生産性を上げて、相手のメリットになる仕事ができるのかを考えられるか。それを考えられるのは経営者しかいないかもしれません。会社のことを一番に思っているのは社長か新入社員だという話もありますよね。

自分の時間を自分で自由に使うことができるのがフリーランス、だから優秀な人ほどフリーランスになる時代。
エージェントは自分のクライアントの代わりに何かをしてあげる。それが仕事になり、クライアントの満足の分だけ報酬が得られる。クライアントも喜び、自分も楽しく働ける。
幸せな働き方は、まさにこれからの働き方なのではないでしょうか。


1-1-3・幸せな働き方ってなんだろう?―幸せとは・成功とは

この世の中には「幸福」について多くの研究がされていますよね。そのどの研究結果を見ても、不動産フリーエージェントの働き方は「幸福な働き方」該当します。

例えば、最も長きにわたる幸福研究とされている、心理学者ロバート・ウォールディンガーに拠ると、私たちを健康に幸福にするのは 良い人間関係に尽きるという事、重要なのは 身近な人達との関係の質だということです。
不動産エージェントは顧客の代理人として、顧客が望む幸せな暮らしを実現させるための仕事です。
幸せに暮らしたいと望む顧客と一緒に幸せを望む関係性を築けるとは、なんと幸せなことではないでしょうか。

また、幸福研究所というところでは、「主観的幸福感が所得水準と 必ずしも相関しない」テーマに基づき2万人の日本人の調査を行った結果、幸福と感じるのは所得、学歴よりも自己決定が強い影響を与えることが分かったそうです。
不動産エージェントは決められた枠で仕事をしない、顧客の希望に合わせて自分の時間を使い、自分の都合で顧客とのアポをとることもできる。自分の意志で顧客の代理人として動き、決断を下していく。顧客と同じ目標に向かったワンチームであれば、すべてを自分で決めることができます。

ショーン・エイカー博士は幸福と成功の意外な関係があるといいます。
「成功したら幸せになれるのではなく、幸せだから成功する」
ほとんどの企業や学校で考えられている成功の法則の、頑張れば成功できるのは科学的に間違っているそうです。成功するたびにさらに上を目指すため永遠に成功にたどり着けないからです。実際ポジティブな状態の脳は ネガティブな状態の脳より31%生産性が高くなり、販売で37%成績が上がるそうです。つまり幸せだから成長し成果が出るということになりますね。
不動産エージェントの仕事は簡単なものではありません。経験や知識、スキルが多く必要になります。しかし、顧客を幸せにして、自分も幸せになりたいと願い、ポジティブに努力し続ければ必ず成功すると信じています。

幸せの定義を知っている?
良い人間関係と健康、やりがいのある仕事、楽しく暮らせるだけのお金があること
自分で意思決定ができることだよ・
「フリーエージェントは幸せな働き方と呼べるでしょうね」


1-1-4・Qどんな人が幸せな働き方ができるのか?A3つの答え


幸せな働き方とは時間を自由に使い、人に指図されず、よい人間関係を構築し、感謝されること。そのためには、知識・コミュニケーション・人間力の高さが必要となります。
クライアントが満足するということは常に相手の期待値を超えるサービスをしなければならない。
常に相手の期待値を超え、満足してもらうことに喜びを感じ、努力し続ける人こそ幸せなフリーエージェントになれるのさ。




2-1・不動産仲介業で幸せに働く

アメリカの不動産仲介業での働き方はみんな不動産フリーエージェント



不動産フリーエージェントとは、不動産の売買を行う顧客の代理人として働く個人事業主です。日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、アメリカでは不動産の売買仲介を行う人はフリーエージェントが一般的です。日本では不動産の売買仲介は仲介会社の営業マンですよね。
ではエージェントと営業マンは何か違うのでしょうか。営業マンはモノを売ることが目的です。不動産という商品をいい条件で売ることができれば優秀な営業マンと呼べるでしょう。しかし代理人(エージェント)は顧客の要望をかなえるのが仕事ですから、モノというよりも、顧客の望むコトができるのが優秀なエージェントと言えます。

不動産営業マンとエージェントの働き方
不動産営業マンはモノを売ることが目的です。会社に属していれば当然売り上げのノルマを課せられます。売ることに必死になるため、あの手この手で顧客に売り込みをします。嫌われても気にしてはいられません。売れば売るほどお金も稼げるのでそれが幸せと感じる人もいるかもしれません。しかし、物件の情報だけを売りにしてきた営業マンはこれから厳しい時代になってきます。消費者の情報収取能力が高くなればなるほど、不動産というプロに求める知識やスキルが高くなるからです。
そうなると物件情報と決まったセールストークしか学んでいない営業マンは、より営業の範囲を広げなければならず、働く時間が長くなるだけです。消費者は欲しいものを買いたい、営業マンに魅力がなければ、「良いモノさえあえれば買いますよ」ということになりますよね。
エージェント(代理人)は顧客の代理人として、顧客の欲しいものモノを探します。一度に多くの顧客を抱えることはできなくても、顧客にならない可能性のある見込み顧客を多く抱えることで、すべての見込み顧客に対して対応が雑になり信頼がなくなり失客するより、価値観の合う顧客だけに絞って仕事をすることで無駄な時間を使うことなく、ビジネスをすることができます。

フリーな働き方

今まで不動産業界では、優秀な営業マンは宅建業者として独立するのが普通でした。しかし宅建業者として起業すれば、当然経費もかかります。営業は得意でも会社経営が得意とは限りません。営業に専念することも難しくなってしまいます。
会社にいれば売上ノルマはあるし、独立すれば様々なことをしなければならない。それでも不動産仲介業者として、多くの物件を扱えば、多くの営業マンを使って売上をあげられた時代もありました。しかしこの新型コロナの影響のように、市場が変わると社員を抱えることが大きなリスクとなります。
優秀な営業マンは宅建業者として独立するのではなく、フリーエージェント(個人事業主)として営業活動に専念する時代になっていくのではないでしょうか。
アメリカの不動産仲介の形は全てフリーエージェントです。フリーエージェントは個人事業主ですから、自分のペースで仕事ができます。顧客に会う、物件を紹介するためにはもちろん時間は決めますが、それ以外はどこで作業をしても自由です。売上を上げたければ、その分時間を使えばよいし、そんなに多くの売上は望まないけど、自由な時間が多く欲しい思えば、そのような時間の使い方ができます。社員でもなく、営業マンを雇っている経営者でもないのですから、ノルマもありません。すべて自由です。もちろん顧客から信頼を得られるようなエージェントにならないと、ちゃんとお金を稼げません。努力は必要です。しかし努力した分必ず楽しく働けるようになります。



2-1-2・不動産仲介業界マップ・業界分析

不動産仲介の仕事の売上は仲介手数料です。仲介手数料は売買代金の約3%プラス6万円と消費税になります。その約3%を売り主、買い主それぞれから頂くのですが、不動産仲介業界の売上は90%の大手仲介会社、平均仲介手数料率4%台から5%台と専属専任、専任、一般の媒介契約、専任はレインズに登録、沖縄にはレインズがないいう数字を見ると、大手は売主・買主の双方から手数料をもらうことがあることがわかりますよね。本来は顧客の代理人ですから、どちらかの味方にならなければならないはずですが、まだまだ業界ではエージェントというよりも営業マンとう人が多いですから、悪気はないのだと思います。大手仲介会社では不動産営業マンが社員でいることが多く、フリーエージェントという存在は今の日本にはないですが、社員であれば当然売上ノルマも課せられますし、自由もなく幸せは働き方とは言えません。しかし不動産仲介業界もどんどん変化しています。今やヤフー。楽天などのポータルサイトが売り主の仲介手数料が無料で進出してきたり、AI査定、一斉査定サイトなどのITの普及、IT重説、VR内見なども進んでいます。
顧客が賢く、時間が使える人が増え、ユーチューブの普及で、自力で情報収集することもできるようになってきた。仲介手数料は安いものではない。しかし不動産という物件は高額な商品、自分の代理として、仲介手数料を支払った以上の価値を提供してほしいと思っている人も多い。こんな時代だからこそ不動産フリーエージェントという働き方も認めれるのではないでしょうか?

「猫も杓子も、金融もポータルサイトも、家具屋も電気屋も、一般人までもが参入する時代」

2-1-3・不動産仲介業界の未来は?ものからコト、コトの次は?→ヒトである

2-1-4・不動産仲介業界でヒト(自分)を売るとは

不動産はただ物件情報を提供するだけではない、5W2Hでのベストな提案をすることがこれからの不動産仲介の仕事に求められる。物を売るというよりも自分を売ることです。

「仲介手数料の意味が問われる時代」不動産の売買の目的は人によって異なります。とにかく安く買いたい、高く売りたいだけの人は、タイミングやルートを考えなければなりません。どんな業界でもそうですが、安い高いしか興味ない人にはエージェントは必要ありません。情報が多く溢れているこの時代に必要とされるのは、自分の代わりのプロとして情報を整理し、自分の求める幸せのゴールへと導いてくれる人、そんな頼れるプロに仕事を依頼するほうが無駄な時間と労力を使わないメリットを感じるクライアントも少なくはありません。頼られるプロになるためには物を売るというよりも自分を売るということを考えましょう
どうやって自分を売るか、自分という商品、セルフブランディングを考えることが重要と言えるでしょう
「自分という商品を陳列する」

-1・幸せな働き方を実践する


3-1−1・幸せな働き方をするにはスキルが必要


不動産エージェント必要なスキルとは


不動産売買仲介営業マンはモノを売ります。不動産エージェントはコトを売ります。大きな違いです。タダの営業マンは自分の売りたいものを売りますが、エージェント(代理人)は顧客の欲しいものを探します。だから一番大事なことは、「顧客が欲しいもの」を本当にわかっているのか?ということなのです。そのために必要なスキルは、相手の立場に立って、物事をみる力です。代理人なのですから、相手の代わりに相手の思うような取引、買う、売るをする力が必要なのです。

顧客の本当に欲しいものを知るには

顧客との初期接点が物件情報だったとき、物件についての知識や関連する知識や情報などに詳しく、きめ細やかなサービスを行えば、顧客からはかなりの好印象を得られるでしょう。物件情報自体を気に入ればそのまま取引になります。営業マンとしては優秀な仕事ぶりといえるでしょう。しかしその取引では顧客の本当の欲しいものを知ることはできません。本当に欲しいものを知ることができなければ、よい物件情報や条件を常に提示しなければ顧客にはならないということです。

顧客の本当に欲しいもを知るにはどうしたらよいのでしょう。
モノではなく、自分を売ることです。自分を信頼してもらえるかどうかです。あなたに本音を話せば、自分の代わりに満足できる不動産取引をしてくれるはずだ!と思ってもらえるかどうかなのです。

顧客が本音を話したくなる人(エージェントのスキル)とは

必要なスキルを具体的に話していきます。下の図をご覧ください。大きく3つのフレームに分けています。
一つの目のフレームは「知識」です。不動産取引に関わる不動産・建築・ファイナンスの知識は当然必要ですが、その他にも、ジャンルを問わず色々な情報を持つべきです。顧客の信頼を得るには、顧客の価値観を理解しなければなりません。顧客の考える常識を作っているものを知らずして顧客とコミュニケーションをとることは不可能です。
二つ目のフレームは「対話」です。会話ではなく対話です。相手の話を聞きながら自分の意見を言えるかどうかです。顧客に気に入られたいから、顧客の言う話を全て聞き入れ、調子の良いことを言えば、結果期待に答えられなくなり、信用を失ってしまいます。出来ないことは出来ないとはっきり真実を言うことこそ信頼関係を築くポイントなのです。
3つ目のフレームは「行動」です。実はこの行動こそが一番重要なスキルなのです。行動でしか、想いは表現できないからです。どんなに顧客のことを思っていても、どんなに顧客のために頑張っていても、相手に伝わらなかったら、思っていない、やっていないのと同じです。
例えば、顧客にとって重要なことをお伝えしなければならないことがあったとき、それをいつ伝えるか。どうやって伝えるか。夜遅くであっても電話をすべきか、メールで伝えるか、SNSで伝えるか、それとも明日にするか。顧客がいつもどんな行動をしているかによって判断し、顧客に喜ばれる行動を起こせるかです。
自分の行動を顧客に合わせて変えることができるスキルが必要だということです。

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どうやってスキルアップしていくのか


次に、不動産エージェントのスキルと営業マンのスキルの違いはなんとなく理解したけど、どうやってスキルアップすればいいのかということになりますよね。
下記の図をご覧ください。さきほどの3つのフレームを上からみた図とした場合、横からみると3つのステップにわかれています。3つのフレームは時間と経験によってより大きな円を書く円錐状態になっていると思ってください。

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スキルアップをするためには、初めは意識して努力するしかありません。努力は3つのフレームを意識して学ぶことです。初めは意識して学ぶしかありませんが、そのうち学ぶことが習慣化してきて、そして無意識のうちに常に情報を収集するようになります。

不動産営業マンでは「知識」は物件の知識があり、「対話」ではなく、会話が上手で「行動」は質問に親切丁寧に答えられる状態。下記の図の下の小さな円です。努力をしていけば、無意識に、顧客の求めることを可視化・具現化・実現化することができるようになります。

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ところで優秀な不動産営業マンだって、大きな3つのフレームを意識せずやっているんじゃないかと思う人もいるかもしれません。確かに優秀な営業マンは不動産に限らずみんな無意識に3つのフレームを行っています。しかし、ひとつだけエージェントと違うのは、売るモノです。自社の商品や売る商品が決まっていたり、売り上げのノルマがあると、対話や行動が顧客の欲しいものではなく、自分が売りたいものをどう売るかのスキルになってしまいます。実は優秀な営業マンほどそこが一番の苦しみになっていて、今の社会の大きな問題であるといえます。

3つのスキルのレベルが上がるとどんなタイプの顧客にも対応できる

レベルUPの目的はどんなタイプの顧客にでも対応できることです。どんなタイプの見込み顧客にも対応できなければ、自分に対応できる見込み顧客に出会わなければ顧客になりません。その分多くのアプローチが必要になり、時間を多く使い結果、気分を害してしまう顧客を増やすということにもなりますね。

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どんなタイプの顧客にも対応できるようになるからといって、誰でもいい訳ではありません。代理人として信頼してくれる顧客のためにだけに仕事をしたいものです。顧客の求める情報やサービス、商品は様々です。多くの知識や情報をもち、適切なタイミングや伝え方をすることができれば、顧客が本当に欲しいモノを探して提供するのは難しいことではありません。
幸せな働き方フリーエージェントのゴールは、幸せに暮らしたいと願う、どんな顧客をも幸せにすることではないでしょうか。


モノを売るのはなくコトを売る


不動産フリーエージェントになろうとしたとき、初めは知識から習得しなければならないでしょう。しかし不動産エージェントは最終的には知識よりも人間性です。相手の立場に立って物事を考えられる人にならなければ、その顧客の幸せな暮らし作ることはできません。知識や情報はITの進化で簡単に入手できるようになるでしょう。しかし人間性を鍛えることは簡単ではないとおもいます。顧客の幸せな暮らしを実現することが、自分の幸せな働き方だと思うのであれば、自分自身の精神を磨く努力をし続けることが大事ではないでしょうか

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不動産フリーエージェントに必要なスキルの習得の仕方


ではどうやってそのスキルを習得したらよいのかということをお話ししていきます。まず必要なスキルは大きく3つで考えていきます
1)知識 2)対話 3)行動特性

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」1)知識
当然ですが、不動産取引に関わる一般知識、不動産取引の関連するファイナンスや建築の知識はひたすら勉強するしかありません。本当に初めての不動産知識レベルであれば、いきなり宅建を目指すより、公益財団法人不動産流通推進センターの
不動産基礎研修インターネット通信講座を受けることをお勧めします。

不動産取引の基礎知識をスマホで習得 | 公益財団法人 不動産流通推進センター 不動産基礎研修 インターネット通信講座
不動産基礎研修インターネット通信講座は、スマートフォン・タブレット・パソコンを利用し、不動産業務に初めて従事する方や従事し
www.suisin-kiso.jp
これだけの内容でテキスト代込み13,500円は安いです。本当の基礎です。不動産流通推進センターではこの他、様々な教育プログラムや宅建取得後にもレベルアップできるような資格も充実しているので、よりプロとしてスキルアップするために活用いただくのがよいです。何しろ公益財団法人ですので、内容に対しての料金が安いのが魅力です。

他、住まいに関する一般常識などは不動産ジャパンのサイトを見るとよいです。

安心・安全な不動産取引をサポートする総合情報サイト 【不動産ジャパン】
不動産ジャパンは物件選びからトラブル対応まで、安心・安全な不動産取引をサポートする総合情報サイトです。
www.fudousan.or.jp

不動産の基礎知識以外では、不動産取引市場をウオッチする必要があります。顧客にとって不動産の売買はなんといっても査定価格が気になるものです。市場の動向はレインズタワーのサイトを見るとよいです。不動産仲介業者であればレインズという業者専用サイトが見られますが、一般の方は見られません。レインズタワーには市場動向などのデーターがありますので、趣味程度でみても面白いです。

TOP | REINS TOWER
www.reins.or.jp
常に新しい情報がアップデートされますので、新聞や雑誌、情報メディアなども活用して自分の知識をアップデートするという習慣をもつことが重要ですが、まずは基礎がしっかり入っていないと、どんな新しい情報をインプットしてもなかなか自分のものにはならないと思います。基礎知識はしっかりと勉強してください。

2)対話力
会話ではなく対話です。

対話って本当に難しいです。これは訓練しかありません。スポーツ選手が毎日練習するように、毎日練習しましょう。誰かと話をするときには必ず意識して話をすることです。会話というのは、アイコンタクトと同じです。私はあなたという存在を意識していますよ!という意味です。

対話では、かならず相手の気持ちになってものを考えます。まず共感することです。そして相手の言葉の本当の意味を考えます。

本当の意味がわかるまで質問を繰り返します。

課題が見えれば課題解決方法の仮説を立てて、検証するためにまた質問を繰り返します。

それが対話です。会話はゴールがなくてもよいもので、対話には必ずゴールがあります。一番難しいのは、相手が質問されているとか、不愉快な気分にならないように、会話のフリをしながらゴールに向かう流れです。それは頭で考えてもできるものではありませんので、毎日練習、対話筋肉を鍛えるしかありません。

対話力の鍛え方

傾聴と伝達


話を聞くのは得意だという人がいます。相手の話をただ聞くのはそんなに難しくはありません。だいたい話を聞くのが得意な人は、実は本当に話を聞いていない。聞いているけど、覚えていないということです。世間話を聞いたり、面白いエピソード聞いたりすることは、相手の人となりを知る上で重要なことですが、エージェントに必要な傾聴のスキルは、相手の人間性をより深く理解し、相手の真意を知る、本音を引出すことです。
不動産でありがちなシチュエーションでは、物件探しの段階での顧客の条件を信用し、その条件にあった物件情報をお伝えしてもなかなか返事もなく、結局全く違う条件の不動産を購入しているということです。その顧客がなぜ違う条件の物件を購入したのか?顧客ははじめは知識も情報もない中では理想の話をします。しかし段々知識や情報を得ることにより、自分のはじめの条件では難しいことを知り、条件を変えます。そのタイミングに合った物件を購入するという単純な話です。
本音を引き出しておけば、エージェントとして本当に合う物件を紹介できたのに!その本音を引き出すには、どうやって話を聞くのかそこが大事だということです。
本音を引き出さすためにはもうひとつ大事なポイントがあります。伝達です。話をすることが得意でない人は話の組み立てが苦手な人です。映画にはストーリーがあり、起承転結があります。ストーリも結末のない映画もないと思いますが、相手が何を言いたいのか?がわからない話は聞いていられません。クライアントが本音を言いたくなるのは、エージェントを信頼したときです。自分のいきたい方向へ導いてくれると、思えるからです。なぜそう思うのか?適正な答えをだしてくれるからです。つまり自分がしたいことはそういうことなんだ!と思えるような説得力のある話をしてくれるかどうかです。
クライアントはただ面白い話を聞きたいのではありません。自分にとって有益な情報を聞きたいのです。
納得できる話です。伝達の苦手な人は、相手の立場になって伝えていません。どんな風に伝えることがクライアントが聞きたくなるのか?メール、電話、SNSメッセージ、夜?昼?朝?時間も大事です。自分の都合で伝えるのではなく相手の都合に合わせて伝えることが大事です。
クライアントとの信頼関係を築くためには、相手にとって相手が欲しい答えであることが大事です。相手の欲しい答えを出すには、よい質問をして正しく伝えること。その正しい答えを作ることも大事です。傾聴し、課題を発見し、課題解決方法を考え、解決方法を相手の理解できる方法で伝える
本当のコミュニケーション力は自分の目指すゴールに到着できることです。


「コミュニケーション力は目的を達成するために相手と意思疎通をはかる力」

3)行動特性
対話よりも難しいのがこの行動特性です。

「中央大学の知性×行動特性」学修プログラム」
コンピテンシー(行動特性)についてコンピテンシーとは、社会で活躍している人々に共通してみられる行動、態度、思考などの傾向や特徴などを意味し、例えば、「積極性」「継続性」など、社会で成果をあげることに必要な要素で構成されたものです。しかしながら、構成要素に統一的な基準はなく、「コンピテンシー」を活用して人材育成に取り組む組織が、各自の組織目標、求める人材像などを考慮して設定するのが通例です。
本学では、「コミュニケーション力」「問題解決力」等、全学部共通の行動特性(コンピテンシー)評価指標として7カテゴリー31キーワードを設定し、各キーワードにレベル0からレベル5で段階分けした評価基準を設けています。(理工学部ではこれに学科別の「専門性」が加わります。)

このHPからまとめた図です

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行動するときにどんな特性があるかということですが、これを細かくみていくと実は仕事ができていない原因がよくわかります。
仕事ができるとは、言われたことができるのと、言われなくてもできるの違いが大きいものです。言われてことができないというレベルは問題外としても、言われたことさえやっていれば良いという考えでは不動産フリーエージェントにもなれませんが、そもそもこれからの働き方としても問題になってしまいます。


具体的に言うと、行動特性のコミュニケーション力の解説をみてください

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自分はどのレベルなのかと見てみれば、意外とレベル1、2の人も多いと思います。不動産フリーエージェントの必要なスキルではレベル3以上は必要です。

ではどうやってレベルアップしていけばいいのか!?


相手の立場になって共感し、自分と異なる意見を認め、理解し理解してもらえるような努力をすることが自然とできるようになることです。

アルフレット・アドラー博士の言葉に

相手の目で見て
相手の耳で聞き
相手の心で考える

ウィリアム・ジェイムズ博士の言葉に

心が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる

とあります。

行動特性は心の現れです。つまり人間性そのものだと思います。
プロとしてレベルの高い行動を行うためには、心の筋肉が必要です。そのためには多くの心理学・哲学書を読み、また世界中の売る力のある営業マンの本を読むことをお勧めします。
世界中、分野を問わず販売成績が一位を取るような人の本は多いに参考になります。とにかくジャンルを問わず読んでみて、なぜ売れているのかを深く深く考えてみることです。かならず共通点があります。それが哲学に通じているということです。

行動は無意識 自分がどんな思考なのか

人は言葉よりも行動をみていています。行動こそが自分の信用力

まずは自分という人間はどんな人間なのか、そしてどんな仕事をしたいのかを考えてみることが大事です。意外と自分の強みや弱み、性格、どんな人間なのか深く考えてみたことはありません。特にエージェントはクライアントの代わりの仕事をします。良かれと思ってやったことを悪く思われたり、いいとは思っていなくてもクライアントに評価されることもあります。善悪の判断はすべてクライアントにあるということです。まさに哲学そのものだとおもいます。

エージェントとして、どんな行動をとるべきかがわかっても習慣はそう簡単に変わるものではありません。習慣を変えるためにはまず自分の思考の癖を洗い出してみること。そして根気よく改善していくことです。

どんな仕事も簡単ではありません。もちろん不動産フリーエージェントも同じです。でも努力の先には自由で楽しい働き方が待っています。諦めず日々努力をしてくださいね。

3-3・さぁ、あなたも幸せな働き方をしよう!


不動産フリーエージェントを応援する教育メディア「ワタシゴト」

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