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『烏口上腕靭帯が瘢痕化する』とは?

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・エコー動態
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・徒手伸張操作
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はじめに

烏口上腕靭帯は肩関節の中では割とメジャーな組織ですよね。


もちろん今でも新しい知見に出会うことが多いので全部知っている訳ではありませんが、国内外の論文を読み漁っていくにつれ今までの知識の浅さに驚きました。

新人さんや学生さんからみた烏口上腕靭帯のイメージはこんな感じだと思います。
①烏口突起から上腕骨に付着する

②硬くなると下垂位外旋制限になる
③一度硬くなると中々伸びない

この記事を読んでいただければ、少しふんわりしていた烏口上腕靭帯のイメージが、より鮮明なものになるはずです!

それでは一つずつ解説していきます。


烏口上腕靭帯とは

烏口上腕靭帯はcollagenTypeⅢを主体とした疎性結合組織であり、薄く柔らかい膜状の靭帯で、炎症や痛みを起こしやすい組織と言われています。

吉村英哉:烏口上腕靭帯の肩甲下筋腱付着部に関する解剖学的研究.その意義について.肩関節35(3):707-710,2011.より引用

烏口突起から付着する烏口上腕靭帯(CHL : coraco humeral ligament)は
烏口突起基部から起始し上腕骨の大結節と小結節に付着します。


これでも正解ですが、もう少し掘り下げると、以下の構造と位置関係になります。

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