2020年よかった漫画5選

富士獣です。
1月15日くらいまでは2020年のロスタイムじゃないですか?手帳にも翌年の1月載ってるし。
ということで、2020年読んだ良かった漫画を5本書きます。

『この会社に好きな人がいます』

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『モーニング』で連載中の社内恋愛マンガ
普通のお菓子メーカーで働く普通の2人の秘密の社内恋愛を描いた作品で、等身大さが良いです。
社会人恋愛モノには「大人の恋愛」「アラサーで初恋人」とか色々ありますが、この作品は「精神年齢も恋愛経験値も年相応で大人の対応もできるけど、互いに好きすぎてドキドキ」という感じです。
読んでいて「あ〜、こういう社会人になりたいな」と思います。現在5巻まで発売中。

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『カッコウの許嫁』

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「少年誌ラブコメの次の覇権」。『このマンガ2021』12位の作品。
「初対面の許嫁、片想い相手、義理と判明した妹」という王道すぎるキャラ配置で王道の展開を描いているのに、完成度が高すぎる。
この関係性とシチュエーションの少年誌ラブコメを数多く読んでいればいるほど「こんなに面白くできたんだ」と毎回のように思わされる。
少年誌ラブコメで読者からの主人公好感度がこんなに高い作品もあまりない。主人公が普通に告白して普通に空気読めるだけでこんなに円滑に進むんだ……。
週マガで連載中で、4巻まで発売中。著者は『ヤンメガ』『やまじょ』の吉河美希先生

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『俺だけレベルアップな件』

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ハンターの実力が大体才能で決まる世界で、最弱ランクの主人公が、ゲーム的なシステムに組み込まれ、経験値によって成長できるようになって成り上がっていくというストーリーです。
ウェブトゥーン(フルカラー縦スクロールマンガ)ならではの戦闘描写がかっこいい。
原作は韓国のWeb小説です。日本のハイファンタジーを読み慣れていても面白いと感じる原作に、ウェブトゥーンという韓国発の媒体を活かした漫画表現が加わった、クオリティの高い漫画だと思います。
ピッコマで連載中で、現在4巻まで発売中。

『娘の友達』

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「年の差背徳ラブコメじゃん」と思って買うと死ぬ
妻を亡くし娘は引きこもりそれでも「真っ当な社会人・父親」であろうとして磨耗しきった主人公と、過干渉な母親のもとで育ったヒロインの共依存を描いた、2つの機能不全家族の物語
タイトルや表紙とは裏腹に、社会的でかなり重い作品。不幸の泥沼でもがき続けても救われず、傷痕を舐め合おうとすれば別の不幸へ落ちていく。憔悴していく主人公と、本心が読めない(本心があるのかすら分からない)ヒロインの対比がいい。
表紙には「L'un des grands secrets d'une femme fatale.」というフランス語のサブタイトルが付いていて、これを直訳すると「ファム・ファタール(魅惑的で男を破滅させる、運命の女)の大きな秘密」。実はそもそも表紙からただのラブコメっぽくはない。
各登場人物の人格や感情も臨床心理学的に妥当そうで、「共依存、機能不全家族、アダルトチルドレン」あたりの知識があるとより楽しめる(※)
連載は2020年12月24日に完結。現在6巻まで発売中で、7巻で完結?

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※『共依存の倫理』という本がよかった。著者の博士論文を基にしているが、社会学者が共依存概論を丁寧に再検証しながら解説した本で、前知識がなくても読める。

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『親愛なる僕へ殺意をこめて』

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二重人格主人公のサスペンス
前半と後半で大きくストーリーが異なり、前半は「二重人格者の主人公が、記憶がない間の自分の行動を探り、自分が容疑者になっている事件の真相を暴いていく」というこの設定ならではのサスペンス(後半は後半で面白い)
普段サスペンス漫画は途中で読むのをやめることが多いのだけど、これは面白いと思った。
ヤンマガの連載が2020年に完結。11月に完結巻である11巻が発売された。

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