#京都大学ボヘミアン物語 結成40周年記念集会③女人禁制解除
翌日はいったん自宅に車をおきにかえり、13時ごろ出町柳のデルタへ。
ブルーシートをしいてすでに30人ほどで酒盛りがはじまっている。12時すぎに到着した9人はすでに雀荘に消えていた。
そのうち、ボヘハウスにでかけていったヤツが現役ボヘミアン3人をつれてきた。
昨夜ののこりの酒をのませながら、現在の活動について尋問した。
まずは新歓。
「鶏殺〜る」は、新入生のごったがえすなかで鶏を殺して鍋にするという恒例イベントだ。だが今年は「ハム殺〜る」も企画した。
ハムというのはかわいいアレ。ペットショップには「虐待はしないで」と注意書きがあったが「食べる」のは虐待とは異なると判断した。「ゴールデンカムイ」のアイヌ料理のように「チタタプ」にするんだそうだ。
それをきいた50代のNが年甲斐もなくほえた。
「おれらが勝ったな。おれらは豚殺〜るや!」(豚殺しはその後問題になって中止)
「精子のお焚き上げ」は、ティッシュをあつめてもやすのか? えぐいなぁと思ったら、女の子も参加するマイルドな企画だった。イベント名は総じて刺激的だが、実際の行動は許されるぎりぎりの枠を意識しているようだ。
夏の恒例だったサバイバルは「無人島キャンプ」として存続している。ヒッチも健在だ。
では女人禁制はどうなったのか?
今春、ボヘ関係者の娘が京大にはいり友人と「ハム殺〜る」を見学しにいったら、「女性はちょっと〜」とことわられた。
「ボヘって、閉鎖的な変態サークルになってるよー」とのことだった。
そのことを指摘すると
「何年か前に演劇に参加した女子といざこざがおきてから演劇は男だけになったけど、女人禁制は解除してます」
ただ、はいってくるのは数年に1人程度、現在の在籍者は1人だけという。
何年か前には吉田寮生の強烈な女の子が活躍し、「吉田りょうこ」と呼ばれていた。
15時半から居酒屋に場所をうつし、17時半にには麻雀組が合流して、「京都のチャイナタウン」とよばれる元田中の中華店へ。羊の塊肉やらなんやらをたのんで1人1500円。
21時から7人が恒例のスナック「ヒスイ」にうつり、終電までのみつづけた。
睡眠時間と移動をはさんで30時間余もつづいた大宴会は終わった。