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コロナウイルスにかかる一斉休校について6年生の担任として思うこと

現場の先生は一時混乱していました。残った勉強どうしよう、宿題どうしよう、荷物どうしよう。ただ、どの先生方も決まってしまったものは仕方がないと、柔軟に対応をされていました。

今回の判断については、それぞれの立場があると思います。

国家全体のことを考える首相の立場
感染病の専門家としての意思の立場
国の決定を受けて、独自に判断を求められる市の立場
学校の先生としての立場
子どもをもつ親の立場
他にもいろんな立場があるとも思います。

学校の先生たちは、その立場で「現場のことが見えてない」などの不満を漏らしますが、その先生方も上の判断の裏側が見えてないもので(根拠を示して見えるようにして欲しかったですが)、それでも、それぞれが自分の立場で今回の判断を受け止め、そして、対応していると思います。


私が6年生の担任という1つの立場で思うのは、今回の判断で1番辛い思いをしたのは子どもたちだということです。

私が子どもたちに「もしかすると今日がみんなと過ごせる最後の1日になるかもしれない」ということを伝えると、突然のことに涙する子もたくさんいました。教室に貼られているカウントダウンには残り16日と書かれていました。残り16日間みんなで過ごし、たくさんの思い出を作ろうとしていた子どもたちにとっては、現実を受け止めきれず、気持ちの整理がつかないままに1日を過ごしたことでしょう。

もちろん、子どもたちの小学校での思い出や卒業式よりも「命」の方が大切なことは分かっています。
だけど、子どもたちにとっては、卒業という節目に向かって、たくさんのことに思いを馳せながら仲間との最後の時間を過ごし、その中でこれからの人生の礎を築いていく大切な時期になります。この大切な時期は、当事者ではない大人にとっては、さほど重要とは思われないかもしれないですが、一瞬一瞬を懸命に生きる子どもたちとっては本当に大切なのです。


そんな子どもたちには、本当に辛い思いをさせてしまったと思います。
なので、まだ決定されていませんが、せめて卒業式だけはさせてあげたいと、6年生の担任として強く思います。そのためにもコロナウイルスの感染が拡大しないことを願っています。


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