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Zoomで見えた新しい学びのカタチ


遅ればせながらですが(かなり)はじめてZoomを使う機会をいただき、そこでの気付きが大きかったので書いていきたいと思います。

先日、小学校教員時代からお世話になっていた武庫川女子大学の藤本勇二先生に「生活科について語り合う勉強会を立ち上げるが、どうですか?」というお誘いを受けました。

藤本先生とは3年ほど前からご縁があって、大学まで足を運んで総合や生活科の勉強会を何度か開催していただきました。いろんな学校の先生たちが集まり、それぞれの実践や課題を持ち寄って話をすることで、本を読んだり自分で学ぶだけでは得られないたくさんの学びを得ることができました。

しかし1つだけ問題点がありました。
それは場所と時間の問題です。私が独身で自分の時間を自分のためだけに使えるのであれば、自由にそしてどれだけ遠くても学びに行くことができると思います。しかし、私は結婚しており子どもまだ1歳半と小さく、まだまだ手がかかる年齢です。その子どをすべて妻に任せて、遊びではなく学びとはいえ、休日に自分だけ好きな時に出かけていくことは、日々育児をがんばっている妻にとってはあまり嬉しくないことだと思います。ましてやそれが続いてくると徐々に怒りに変わってきます。(実際にケンカもありました・・・)

いろんなつながりの中で学びを深めていきたいと言う思いは強かったものの、やはり家族を犠牲にしてまでやっていくものなのかどうかという事は、当時は何度も自問自答しました。
人間には少し背伸びをして自分より上のレベルの人たちのコミュニティに学びに行き、自分をそこに合わせていこうと必死に自分を磨いていこうとする時期が必要だと思います。教員4・5年目の私はちょうどその時の私はそうい時期でした。しかし、その時の私の結論は、今自分ができる範囲の中でできることを精一杯やろうということでした。
「家庭を顧みず仕事一筋でした」や「いい父親ではなかったです」などという言葉はよく聞かれますが、目指すべきはそこではなく、ましてや一般論でもなく、目指されるべきは目の前の家族と自分と、その在り方を決めていくということだと思います。子どもがまだ小さいうちは、私の夫としての存在が家族として時間に必要であるということを強く感じた結果、今は家族を優先する選択をとりました。

さて話は長くなりましたが、ここに3年もしくは長くてここ5年ぐらいは、そのような遠くへ行っての学びのコミュニティへの参加は難しいかなと考えていました。
しかし、そんな時に提案していただいたのは今回、Zoomを使っての勉強会でした。
Zoomについては、よくテレビやSNSで利用されているのは知っていましたが、オンライン飲み会をすることもなく、実際に使う機会はなかったので今回初めてのZoomとなりました。勉強会の中身自体は、初顔合わせの勉強会だったとはいえ大変濃い時間となりました。

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そして、何よりの発見であり喜びであったのが新しい学びの形でした。
離れていても、学びのコミュニティは作ることができるということです。

(なんて気付くのが、というか、やるのが遅かったんだろう・・・)

もちろん、顔を合わせて直接コミュニケーションをとることが1番です。
しかし、必ず直接会ってやらなければならないというわけではないというこです。つまり、〇〇は〜でなれけばならない、〇〇は〜こうあるべきだ、〇〇は〜だろう、を一度見直すべきであるということです。

私の大好きな山崎亮さんのインタビューでもありました。

以下引用です。

コロナ以前には、コミュニティデザインの話をすると必ずこんな議論になりました。「過疎と過密という問題、そろそろなんとかならないの?」「地方移住で豊かな生活を、とか言ってる人もいるけど、そんな夢を語るのは都市生活者の一部にすぎないよね」「通勤って苦痛だけどやっぱりなくならないのかな」「会議なんてオンラインでいいのにね」「ハンコ文化って面倒だよね」
これらはほとんどの場合「でも変えられないよね」という結論で終わっていました。それがコロナ状況下で、続々と変えられる兆しとなって現れている。これにはとてもワクワクさせられています。

これにもつながりますが、前回のNOTEで当たり前を疑うべきだと言う記事を書きました。コロナにより今までの当たり前を見直さなければならない状況ができ、いつかやろう、そんな事はきっと無理だろうと思っていたことが、そうしなければならない状況が生まれたことにより実現され、世の中の様々な当たり前が見直されはじめています。
どの人もふつうは今の現状維持を変えることを嫌がります。変わるってすごいエネルギーがいるので、不満を言いつつも、みんな何だかんだ言いながらも今の現状に居続けるんですね。
それが、今回動かないといけない状況になったことで、気がつけば新しい場所に立つことができている人も多いと思います。

このことについては、会社のリモートワークやオンライン授業など、もっと多岐にわたって世の中が動いていますが、今回、子育てをする中での学びのコミュニティの在り方としては、大きな気づきとなりました。(そういえば、3月には既に学習塾なんかはzoomを使ってオンライン授業をしていたし、それをクラスの子どもが教えてくれた時に「すごいなー!」というリアクションだけで終わっていた自分が情けないてます。本当、もっと早く気付けばよかったと後悔、、、)


これからzoomを使いながら新しい学びの在り方を作っていきたいなとおもいます。
そして、当たり前が変わるチャンスがまたまだあり、新しい風が吹くと思うとワクワクしてきます。

その一方で、もちろんコロナの一日も早い収束を願っています。


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