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いない姉、もしくは兄の話

お久しぶりです、藤家矢麻刀です。
たったさっき、友達から送られてきたある小説の一部分の音読を聴いて「双子のいない双子」という単語が出てきて、今までほぼ誰にも話したことのない話をしようと思って、書いてみることにしました。でもこれは、僕だけの問題じゃない。そういう話がいくつも僕にはある。僕の身の上話は、同時に母や兄、家族の身の上話でもあって、そうしたことは、恐らく僕以上に彼女たちの気持ちの方が尊重されるべきである気がする。でも、少しだけ書いてみます。

僕には、兄がいる。4つ上の兄。申年。
僕は子年。でももう一人、兄姉がいた。この事は幼稚園くらいのときに母に聞かされた気がする。
実家には猿と犬のアンディウォーホルの大きなポスターが、生まれた時から存在していた。つい先日、それは兄たちの生まれ年の動物の絵だと知った。戌年に生まれるはずだった兄か姉の事があってから、絵を買うのはやめたと聞いた。

実家を出る時、何か絵を持っていきたいと思って偶々犬の絵を今の家に持って来た。
その後で絵の由来を知った。捨てるに捨てられず、持っていってくれてよかったと言われた。

今は代わりに、実家には新しくネズミの可愛い絵が飾ってある。それと変わらずに猿。

自分を産む時どんなに不安だったんだろうとか、生まれてこれなかった時の家族の気持ちは知らない。でも、絵は今自分の元にある。

だからどうというわけでもなく、代わりとして生きていく気もないけれど、なんとなく、犬の絵を眺める時間が多くなった。
絵の話を聞いて、この家に生まれて良かったって思ったよというお話。

だめだ、やっぱあんまり書けないですわ。
おやすみなさい!


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