見出し画像

令和6年度滞納整理事務の充実を目指して(5月27日現在)

 今週は令和5年度の振り返りを全員で行いましょう。忌憚のない意見をいうことで組織を挙げて令和6年度のスタートを切りましょう。


 組織目標の達成についての分析 

 各自治体の令和5年度の組織目標は達成されましたか。まずは予算額の確保ですが確保されたでしょうか。これまでさまざまな自治体に出入りさせていただきました。中には予算額を前年度の決算額より低く設定し、年度の後半には達成してしまい、職員が手持無沙汰にしているところもありました。出来れば、少し背伸びするような目標にしなければ努力をする雰囲気にはなりません。組織として意識してほしいものです。

 次に目標達成に向けた取組みの分析

 昨年度(令和5年度)の1年間の組織としての取組みはどうでしたか。滞納処分をメインに取組んだのではあれば、どの時期のどの滞納処分が納付に結びついているか分析することも必要です。ただ差押処分すれば良いというものではありません。効果的な差押処分する時期も検討してください。また、催告を実施したのであればいつの催告が効果的なのかデータで分析することです。さらには催告の反応率などもエビデンスに基づいた分析をすることです。

 研修計画も視野に入れる

 6月からの研修計画も踏まえて、職員一人ひとりの得意分野をまとめてみよう。その得意分野を分野別にして研修計画を策定してみてはどうですか。研修というと経験豊富な一部の職員が実施するという考えもありますが、むしろ分散して講師を引き受けるシステムにして見ましょう。そうすることで研修講師自身が勉強することになります。

 研修講師自身の勉強が大切

 私が初めて職場内研修の講師を引き受けることになった時、当時の所長に呼ばれて言われたことが、「研修で一番勉強するのは誰だと思うか」と聞かれて「受講生です」と答えた。所長は「一番勉強するのは研修講師自身だということを忘れてはいけない」。それと「研修時間の10倍勉強するように」と付け加えたのです。

 10培の勉強時間の確保

 なぜ10培なのか理由がわからなかった。所長は若い頃たくさんの研修講師をしたということで、私に助言したのだ。そして、自分の経験から研修時間の10培勉強することを悟ったのだ。それから私は研修を依頼されるたびにこの所長の言葉を思い出して家で勉強時間を捻出したのです。もちろん職場で勉強する時間はありませんでした。

 誰でも研修講師になれる

 これまで研修講師をしたことがなければ、令和6年度は自分の殻を破って積極的に研修講師を引き受けましょう。失敗したことを組織のメンバーに伝えることも大切なことです。なぜなら失敗を伝えないと再び失敗するからです。つまり、皆さんの仕事に無駄なことはないということです。さあ、令和6年度に向けて体制を構築しましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?