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模写やりまくっても劇的には上達しない

僕わりと「模写ができるか否か」は絵が上達するかどうかの分かれ目だと思ってて、今までも模写の重要性を説いてました。

毎日模写していた時期もあったので、今も日々の基礎練を欠かさないんだろうなぁと期待している人もいるかもしれないんですが、


実を言うと、最近模写してません…


ポーズを写したり色塗り練習したり、デッサンしたりとか
そういうの一切してません。

なぜか?
色々模写してもそれを使わなきゃ意味ないからです…


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よく色んなポーズを模写しまくる練習あるじゃないですか。
クロッキーとも言いますね。

ぶっちゃけあれ必死にやる必要はないですよ。


アニメーターとかなら別ですけど、イラスト描く場合は死ぬほどポーズ練習しても実際に使うポーズは一部だけです。しかも、結局イラスト描く時にはちゃんと資料用意してそれを写さないと上手く描けないことが多いです。


「クロッキーやれば色んなポーズを覚えてポーズ描くのが楽になる!」って思ってる人もいるかもですけど、僕の経験上はそんな劇的には上手くなりません。
描き慣れてるポーズが多少描きやすくなる程度です。

むしろ中途半端に描き慣れると手癖で描くようになって、結果上達しないみたいなことが起きるので、やらないほうがマシな場合すらあるかもしれません。


とにかく描きまくる練習をするなら、イラストを描く時にちゃんと資料を探して参考にする癖をつけたほうが良いと思います。

そうすれば常に描きたいものを上手く描くための努力ができるので、手当り次第に模写するより効率が良いです。


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じゃあ模写する意味あるのかって思うかもしれないけど、これは一応意味あります。


ガチの初心者だと、資料を用意してもそれを参考にすることすらできないからです。手を模写出来ない人は、オリジナルイラストでも手を上手く描けないという理屈です。

だから、そのレベルの人は最低でもそれなりに模写できるようになってからのほうが、イラストは上達しやすいです。


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ただこれは「がむしゃらに模写しまくれ!」という話ではないです。

模写できる人とできない人の違いは、僕は「線一本引くのにどれだけ時間と手間をかけるか」っていう単純な意識の高さの違いだと思ってます。


たとえば模写が下手な人って「二本の線」を引くのに「線がどれくらいの長さか」「線はどれくらいの角度か」「線と線の間隔はどれくらい開いているか」をちゃんと測らないんですよね。大体目測と手癖で適当に描きやがります。

逆にうまい人は、定規でも使ってんのかってくらい正確に測ります。
これはデッサンも同じで、上手い人は鉛筆と指を使い、モチーフの大きさをできるだけ正確に測量しながら描いたりします。要はそれだけの話なんですね。


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なので、コツさえ掴んで後はそれを実行できる忍耐力さえあれば、模写は誰でもできます。ただこのコツと忍耐力は、慣れない人には中々身につきづらいので、初心者にとっては大きなハードルだと思います。

がむしゃらにやるのではなく、模写やデッサンのやり方について調べながら、上手い人のやり方を真似して模写するのが良いですね。


そしてこれはあくまで初心者の話、最初に言ったとおりすでに資料を活かせる程度のスキルがあるなら、それ以上闇雲に模写してもそんな劇的には上手くなりません…

僕も陰影の練習やら色の練習やらで散々模写してましたが、結局「イラストを描く際にちゃんと資料を見る」のが一番効率が良いと気づいて今に至ります…


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もちろん模写・クロッキー・デッサンが無意味だとは思ってないです。
絵でてっぺん取りたいならそのへんのスキルは極めたほうが良いとは思います。


でも今はそこまでする余裕がないんですよね…
僕のイラストはポーズの正しさとか筋肉の描写より、塗り方やエフェクトの使い方がネックだと思うのでそっちを先に改善すべきだと考えてます…


というわけで、今は模写練習してません。
いつか再開する可能性もあるけど、まぁしばらくはやらないと思います。

以上です、ではまた。

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