理想の絵がない人はどうすれば良いか
「理想の絵がない」「俺はどんな絵が描きたいんだ…」みたいな人、いるじゃないですか。
別に理想なんて簡単に見つかるもんじゃないし、理想なんてなくても絵は描けるけど、僕は理想がないよりはあったほうが上達しやすいと思うんですよね。なぜかというと、理想の絵がない人は「真似」がしづらいから。
僕はイラスト描くなら真似が一番だと思ってます。基礎知識も大切だけど、イラストをイラストたらしめるのは「イラストらしく見せる技術」です。これを効率よく学ぶには「上手い人の真似」以外ないわけです。
しかしですよ。「こんな絵が描きたい…!!」と思うような絵がない人って何真似したらいいかわからないし、だからって流行りの絵とか真似してもいまいち楽しくないですよね。流行りの絵がその人の理想なわけじゃないし。
結果、何となく手探りでさまよった挙句、自分なりの方法で描き続け、気づけば1年前とそんなに変わってない…みたいな状況になるわけです。
ただそうは言っても、「理想の絵」がないんだから仕方ないじゃないか。理想がない以上手探りでやるしかないだろ?と思うかもしれない
そんなあなたに僕からの提案。「理想の絵がないならとりあえず目の前の好きな絵を真似しろ」です。
僕も絵を本気で学びはじめた頃は、いまいち「これだ!!」という絵がなかったので、なんとなく良さそうなイラストを見つけては片っ端から真似してました。そのおかげで、下手なりにちょっとずつは上達したし、何より良かったのは「好きな絵」がどういうものか自分の中で整理できたこと。
この絵のここは好きだけど、ここは微妙。こういうのは好みではないけど、雰囲気はどこか惹かれる。みたいな。とりあえず、ちょっとでも「いい」と感じた絵を真似し続けることで、なんとなく「どういう絵が好きなのか」がわかってきます。
これは手探りでやるのと違い、「好き」を認識した上でそこに向かって進んでいる状態です。この方が効率いいと思いません?
それにそうやって色んな絵を知りながら上達していけば、ある日どこかで理想に近い絵が見つかるかもしれない。
実際、僕は見つけました。最初にその人のイラスト見た時は衝撃でしたね。それ以降ずっと真似し続けていますが、やはり簡単には追いつけません… 上手い人がどれだけ凄いのか思い知らされる日々です。
それでも「理想」が目の前にある状況はある意味安心感があります。目指す方向がわかってるわけですし。少なくとも手探りでがんばるよりはやる気が湧いてきますね。
絵を上達させるってことは、「理想と現実のギャップを埋める」ってことだと思うので。初心者の人にはなるべく理想を持って欲しいなと思います。