[映画]ミッドサマー

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ミッドサマー

「ヘレディタリー 継承」で高評価を受けたアリ・アスター監督の長編第2弾です。

いや〜これはまた。
今作もかなり狂っとりましたね。

アメリカに住む5人の大学生が、観光も兼ねて北欧スウェーデンの奥地にある村へ。
目的は、90年に1度の祝祭に参加するため。

その村は自然に囲まれて、様々な花が咲き誇り。
村人たちは時給自足で暮らしながら、白装束で歌い踊り、笑顔で客人を迎えて。
その様はまるで天国のよう。

ですが

その村には、昔からずっと続いている、猟奇的カルト的な風習が脈々と受け継がれていて。
それのまあ、気持ち悪恐ろしいこと。

白夜のシーズン。
「ミッドサマー」=夏至
北欧のこの時期は、夜でも明るく。
つまり、ホラーだとかスリラーの定番だある「暗い絵」がほとんどないのです。

ホラーなんて暗闇をふんだんに、有効に使って驚かせてくるのが定番ですから。
白夜の村が舞台のこの映画には、闇がほとんどなく。
村人たちも、呪術を思わせるようなおどろおどろしい衣服ではなく、天然素材100%(多分)の真っ白。

しかし、その状況がさらに怖さを増すのです。
どう考えても歪んだ風習なのに、純真な目で満面の笑顔で大学生を追い詰めて行くのです。
いや「追い詰めている」なんて意識もないでしょう。
「祝祭」の一部になる光栄を与えてあげるのですから。

グロいシーンも多いので、万人にはお勧めしませんが
ホラー映画に対する自分の中の「当たり前」が、くつがえされた映画でした。

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