第20話 第1回 M―1グランプリの思い出

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「藤井ペイジの思い出100円」
第20話
「第1回 M―1グランプリの思い出」

M―1グランプリ。
一流の漫才師を志す人間ならば、誰もがあの決勝の舞台に憧れる、年末の一大イベントだ。

一時期休止していたが、2015年に再開。
今も全若手芸人が目指していると言っても過言ではない。

それは2001年、突然始まった。
「吉本が漫才の大きな大会を開くらしい」
東京のお笑いライブシーンで、そんな噂が流れた。
「賞金1000万円やて」
「やることがでかいな〜」
「さすが吉本」
「他の事務所も出られるって」
「そうなの?」

すぐに正式発表があったが、正直、それでも大会の全貌が見えないし、エントリー料を取られるということにも少し抵抗があった。
(今でこそチケットノルマ制のライブは普通にあるが、当時エントリー料を取られるライブやイベントは、胡散臭いのが多かった)

しかも吉本以外の芸人なんて、悪いように言えば利用されて終わりなんじゃないかと。
失礼な勘繰りもしていた。

でも、予選の舞台がルミネtheよしもと(2回戦から)で、そこに立てるのは魅力だったし、たいして仕事もない僕らに出ない理由はなかった。

1、2、3回戦と準決勝、そして決勝戦。
今と違って準々決勝はなく。
準決勝で落ちたメンバーで行われる敗者復活戦も、第1回目はまだなかった。

そんな中、東京会場で準決勝に進出したのは、今よりずっと少ない、たったの14組。
我々飛石連休もそこに残っていた。

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