[映画]だれもが愛しいチャンピオン

藤井ペイジの思い出100円』リスト
↑こんなんも書いてますのでぜひ

だれもが愛しいチャンピオン

スペイン映画です。
問題行動ばかりで、プロバスケチームのコーチを解雇されたマルコ。
さらには飲酒運転などで捕まり、社会奉仕活動を命じられ、障害者バスケのコーチをやらさらることに。
最初は上手くコミュニケーションが取れず、呆れるマルコだったが、やがて彼らの人となりに触れるうち、打ち解け。
チームも全国大会で快進撃を見せる…と。

すごく良かったですね。この映画。

障害者を扱う映画は、バランスが難しくて。
僕が思うにですよ。
やたら聖人に描かれても冷めますし。
泣かそうと作られても、しんどいですし。
とにかく押しつけがましいのは嫌なんです。

でも、この映画は、あくまでマルコ目線。
バスケ部員たちは、ずっとフラットで、上げることも下げることもなく。
変わっていくのはマルコの意識なのです。
それが凄く良かったのです。

どちらかと言うと、彼らを差別的な目で見ていたマルコ。
しかし触れ合って気づいたこと。
彼らも自分と同じ。
試合に勝てば嬉しい。
バカにされれば悔しい。
表現の仕方が少し違うだけ。

最初はさっさとお務め期間が終われば…と思っていたマルコが
いつしか彼らと一丸となって戦っている姿が熱くて。

部員たちは、オーディションで選ばれた、実際にハンデキャップを抱える皆さん。
そりゃあ、こればっかりは役者さんに任せられないですからね。

皆さんの熱演もあり、とても素敵な作品に仕上がっておりました。
バリアフリーが叫ばれる昨今ですけど。
これはまさに指針となる映画でした


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