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負動産

「負動産」とは、資産価値が低いため売却が困難で、所有しているだけで金銭的な負担が発生する不動産のことです。土地や家などの不動産は資産だという考え方は間違ってはいないのですが、維持管理していく上で費用が資産から持ち出しになると「負動産」化する恐れが出てくる。親からの相続や遠縁からの相続で不動産が転がり込んできた場合、それが「負動産かもしれない」などとは普通考えないものでしょう。
ところが「0円でもいいから手放したい」と相談に来る物件はどんどん増えてきており、当社でも年に数件くらいはあったりします。

増加する空き家

日本国内にある空き家の数は2018年10月1日時点で846万戸、総務省統計局の「住宅・土地統計調査」によると総住宅数に対して13.6%という過去最高値の空き家率を記録しており、1988年からの30年間で空き家が452万戸も増加している。
空き家を取得した経緯としては、相続による取得が過半数を占める(国土交通省住宅局「平成26年空き家実態調査」)
そこで相続する前に相続放棄の手続きを行えば「負動産」を所有せずに済みます。
相続で明らかにプラス資産よりもマイナス資産が多い場合は相続放棄を検討すると良いでしょう。
ひとつの指標になるのが相続税評価額で、相続税や贈与税を算出するときの基準となる財産評価額のことです。
「仮に相続税評価額が100万円で、10万円で売れるとすると負動産。相続税評価額が10万円で、100万円で売れるとすると資産」と判断することができます。
更地にした場合の売却額も指標にでき、一概にいえませんが更地にして土地がそれより高く売れるかどうかがひとつの目安になります。

既に相続してしまった場合は


相続してしまった後に気づいてしまった!というような場合は、売れるなら捨て値でも売ってしまう、売れそうになければ今年から始まった国庫帰属制度を検討する、または自治体に寄付したり0円物件の支援サイトなどを活用していくのも一つの方法です。

負動産は一日でも早く手放さないと負担ばかり増えるのですぐに行動しましょう。
ではまた!

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