インフルエンサーの脆弱性

SNSを眺めていると、プロフィールで自分のことを「インフルエンサー」と書いている人を見かける。
私は、自らをインフルエンサーと名乗る行為に疑問を抱いている。

インフルエンサーという言葉の意味を調べると、「人々や世間に影響を与える人物」というのが大体の意味だ。

本来、その人物が世間に影響を与えるかどうかは、他者によって決定されるものであり、自分で決定するものではない。

もちろん、他者からの評価によって、インフルエンサーであると認められたのならば、遠慮なく自分で名乗っても構わないだろう。

ただ、そうでないパターンが散見されるのも事実だ。

インフルエンサーという称号を得ることによって、自らの自己顕示欲を満たしたい。そんなよこしまな考えが念頭にあるような気がしてならない。


インフルエンサーを肩書きにするということは、「人々や世間に影響を与える」ことが自らのアイデンティティになるということだ。この状態は非常にリスクがあると考える。

もし不祥事などの理由で、インフルエンサーという肩書きが失われてしまった場合、つまり、自らのアイデンティティを失なってしまった場合、その人は生き辛さを抱えてしまうのではないだろうか。


インフルエンサーとは、名前以上に脆いものなのだと感じる。言葉に自分が支配されないためにも、計画的に利用すべきだろう。

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