見出し画像

BLドラマ沼の入口で一時停止

最近アジアのBLドラマがすごく沢山日本に入ってきているなか、私はBLドラマ沼の入口で一時停止している。

元々BL漫画やLGBTQ映画を結構見る方だし、例に漏れず「2gether」や「陳情令」(こっちはブロマンスドラマだけど)もすごく楽しんで見たけど、それは他の映画やドラマを見る時と同じで、あくまで作品として。そんななか、たまたま「We Best Love 永遠の1位」の関連動画をYouTubeで見て、公式がCP売りする文化のファーストインパクトを経験した。

いや、元々CP売りという文化があることは勿論知っていた。そもそも長年K-POPアイドルのオタクをやってるとCP文化は自然と耳にするし。けれど、それで本人にも届くくらい盛り上がるのは、正直個人的には本人に対してあまりに身勝手な消費の仕方な気がして申し訳ないという気持ちが勝ってしまい、今までCP文化には触れないでいた。

ところがどっこい、アイドル沼からBLドラマ沼にやってきたら、俳優本人たちがオタクたちの盛り上がりを受け止めていて、(例えそこにビジネスという背景があったとしても)それに積極的に応えようとライブ配信とかでCP同士めっちゃ仲良くしてるじゃないか…。私にとってはまさにカルチャーショック。ビックリしすぎて目玉飛び出るかと思った。

本人たちが発信するから、元々私のなかにあったCP消費への罪悪感も、少しは減る。自分の性格上、減るだけで完全に消えることはないと思うけど、アイドルを応援するのと同じで、こういうのは自分の消費を自覚しながら楽しむのが私の今の倫理観やスタイルに合っていて、大事だと思うので。だからCP売りカルチャーへのハードルも前よりは大分下がった。いまだに投稿写真とかを深読みして「これは付き合ってる」みたいに盛り上がるのは自分のスタイルではないなと思うけど、公式や本人たちがハッキリと供給してくれるものに対しては感謝の気持ちをもってありがたくいただきます、くらいにはレベルアップ(?)した。

そうすると、次に疑問がわいてくる。えっ…作品が終わって供給がなくなったら沼の民はどうやって生きてるの…?と。そして本能が訴えてくる。これはハマりすぎると危険なやつなんじゃ…。そうして私は今、BLドラマ沼の入口で迷子のように佇みながら、それでも見るのをやめられないでいる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?