2022.11.26 鳥取~網野ツーリング【2日目】
鳥取市~浦富海岸
朝6時半頃にチェックアウトし、走り始める。
鳥取市の市街地を進む。袋川を渡って北東方面へ。
横向きの歩行者用信号は珍しい。今まで鳥取のここでしか見たことがないが、商店街の屋根があるためだろう。
「わらべ館」の前にて。小学生の頃に家族で来たことがある。当時は高速も開通しておらず結構な時間がかかった。
「自転車・乳母車・車いす専用」
国道9号の下を通り、坂を登って砂丘トンネルを抜けると鳥取砂丘。コロナが流行りだす直前の2020年3月にも実家から鳥取砂丘まで来たことがある。
鳥取砂丘の土産物店やリフトを見ながら進む。朝7時台では早すぎて何も開いていない。そして人も見かけない。
鳥取砂丘を少し離れると松林になる。「砂漠」のようなイメージで見られるが少し走ると木も生えている。
少し走って岩戸海岸へ。
道路はここで通行止めだったが歩道は続いているそうだ。
駟馳山(しちやま)峠へ。ここは急坂があるため現在では駟馳山バイパスという自動車専用道路がある。
鳥取市から岩美町へ。
「ゆっくり走ろう因幡路」←京都 鳥取→
ここから国道178号に入る。
少しだけ国道178号から外れて浦富海岸へ。海沿いでも紅葉も進んでいる。
浦富海岸に向かう。
ここの交差点は右折すると浦富海岸に行けるのだが、直進してしまう人が多いように思える。
「異常気象時通行規制区間」
急坂を登っていく。
浦富海岸からの眺め。2020年の7月にも車で来ているので2回目の訪問だった。
狭い道を進む。急カーブの連続で気が抜けない。
~鳥取・兵庫県境
再び国道178号に合流し進む。岩美道路の工事も進んでいて、ICT技術の活用がアピールされていた。
直進すると自動車専用道路のためここは左折し、旧道で県境を越え居組方面に向かう。ここの道はツーリングマップルでも「急坂」のマークがあり、昔から気になっていた。小さい頃から家にあったツーリングマップルで気になる道はたくさんあった。
岩美町の東浜地区。
旧道とはいっても2車線が確保されているので走りやすい。
「陸上」は「くがみ」と読む難読・珍地名。
急坂・急カーブの連続する山道が始まる。浜坂まで12km。
いよいよ兵庫県新温泉町へ。標高は100mほど。
サイクリングの案内も「兵庫」と書かれていた。
~道の駅山陰海岸ジオパーク浜坂の郷
兵庫県側に入ると小さな公園のようなものがあった。手作りのブランコや、バイオトイレなどが設置されている。
新温泉町居組の集落や漁港が見える。このあたりは「18きっぷ」を使った金沢~米子の帰省で何度も通っているのだが、自転車で走るのは初めてなので見える景色が大きく違う。
旧国道178号「七坂八峠」ヘアピンカーブの連続で楽しい道。今では山陰近畿自動車道のルートが開通し、自動車だとそちらを通るのが一般的になったため、交通量は少ない。ここは昔から走ってみたいと思っていた。
集落まで一気に降りていく。
急カーブの連続。とても楽しい道だった。
国道だったこの道も今では兵庫県道になっている。
居組の集落内にて。旧国道にしてはやや狭いように感じる。
山陰近畿自動車道とここで合流。旧道の七坂八峠が険しい急坂急カーブの連続する道だったため、ここの区間は優先して工事が進められ比較的早い段階で開通した。
海がとても綺麗だった。
険しい地形なのもあり、国道から見える旧道は一部、自然に還っていた。
諸寄の手前にあった国道178号旧道。
諸寄の海岸。夏は海水浴場でにぎわうのだとか。
浜坂の街並みが見えてきた。高い建物もある。
浜坂駅。普通列車で旅をしていていつもここで乗り換えていた。大学生の頃の「お金はないが時間はあった」あのころが懐かしい。18きっぷで金沢から北海道に行ったり鹿児島に行ったりしていた。
国鉄の頃からの駅舎。「ご乗車ありがとうございます」のフォントがどこか昔を感じる。
浜坂駅前。「あかつき商店」には乗換待ちでよく飲み物やお菓子を買いに行っていた。
駅舎の中には小さな図書室もあった。
カニの季節。鳥取に住んでいた頃はカニが親戚からもらえていた。
浜坂の道の駅に向かう。
「道の駅山陰海岸ジオパーク浜坂の郷」へ。
但馬牛もマスク着用。
但馬牛の焼肉丼、1400円。とても美味しかった。
浜坂の山陰近畿道は延伸工事中で橋脚も完成していた。
~道の駅あまるべ
ここからは旧国道を進む。
2.3km先の国道178号旧道・桃観トンネルは道路変状が発生しており通行止めだった。そのため、かなり遠回りにはなるが兵庫県道261号・260号→林道三尾御崎線で余部に向かう。天気も崩れそうな予報なのだが、雨が降る前に走り切れるのか。
国道を離れて県道261号へ。
「めがねトンネル」片方は道路、片方は水路に使われている。
三尾方面へ右折。
トンネルを抜ける。
トンネルの反対側に別の小さなトンネルを発見。旧道か。
銀杏の匂いがした。
急な坂で海に下っていく。
新温泉町三尾にて。山と海に挟まれた小さい集落「小三尾」。
カヤックを漕ぐと楽しそう…と思ったが、ここからの出艇は禁止されていた。
ここは三尾漁港(大三尾)。この集落を過ぎるとしばらく林道三尾御崎線沿いには民家はない。
ここも狭い土地に住宅、農地が密集していた。海沿いを走るのはここまで、ここからは上り坂に変わって山の中に入る。
海の近くではあるが、山道が長い間続く。カーブが多いため、国道178号経由に比べて浜坂~余部間の距離は約2倍になる。
余部埼灯台の手前で雨が降ってくる。慌ててレインウェアを着用。
余部埼灯台は日本で最も標高が高いところにある灯台。水面から灯火までの高さは284m。それだけ険しい地形ということが分かる。林道三尾御崎線は集落近くを除きほとんどドコモの携帯電話が圏外だったが、ここだけは灯台の管理に必要なためか、つながるように基地局も設置されていた。
灯台を過ぎると下りに変わる。大雨の中進んでいく。
いつの間にか海との高低差がなくなり、向こうにはJRの余部橋梁が見える。
左は現役の余部橋梁、右はかつて使われていた鉄橋部分。余部鉄橋は1912年開通で約100年間使われていた。
線路内に立ち入っているように見えてしまうがここは旧線跡。
「余部鉄橋空の駅」という名前が付いていて、すぐ横を列車が通り過ぎる。大雨の中、歩いていた。
雨で体も冷えたので道の駅の中に入る。
余部鉄橋に関する展示が充実しており、ビデオも放映されていた。土木関係に興味のある人にとってはとても面白い道の駅だと思う。
道の駅のすぐ隣にも鉄道関連の展示をしている。
ここでは昔ながらの切符の入鋏(ハサミを入れること)を体験できる。
なかなか面白い道の駅で1時間ほど滞在した。まだ今日の目的地までは30kmほどあり、途中で暗くなることが予想される。
~豊岡市竹野
山陰近畿道の余部ICを通り過ぎる。雨は止んだ。
狭いトンネルが続く。
いくつかのトンネルを抜けて香美町の香住へ。
道路をよく見ると融雪装置がある。北陸にいた頃を思い出した。
香住の街並み。
兵庫県道11号で竹野へ。
柴山という集落を通り過ぎる。夕暮れが近づいてきた。少し急ごう。
カニが有名な地域で直売所もある。
低い峠を越える。
香美町佐津にて。
佐津の少し東側にも小さな集落がある。
山陰本線と並走する。
豊岡市竹野町まではもう少し。
17時を過ぎて暗くなってきた。ライトを点灯させ、宿まで数kmの道のりを走り続ける。
18時頃、竹野に到着。
宿にチェックインした後に近くの温泉へ。近くには城崎温泉があり、そこが有名だがここの竹野温泉も小さな田舎町の雰囲気が良かった。90km走った後の温泉は気持ちよかった。
夕食は宿で干物定食。美味しかった。
この日は「ゲストハウスひととまる」という宿に泊まった。ここは以前から泊まりたいと思っていた宿の1つ。竹野の観光マップが黒板に描かれていた。こういう地図を見るとまた来たくなる、と同じ宿泊客の方と話していた。その通りだと思う。
食後は近くを少し散歩したが寒かった。宿に戻って読書。
懐かしいゲーム機があった。実際に100円を入れてみたらテトリスが動いた。
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