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教養としての音楽 -12-:LISTEN 「The Early Baroque Period part2」

前回、驚愕のレジストレーション期限切れということで、オンラインのテキストやプレイリスト、クイズなどにアクセスができなくなってしまい、追加購入も海外のためできないことが判明。どうしたものかと1週間空いてしまいました。 とにかくアナログに、テキストを要約し、日本語でまとめ、プレイリストもYoutubeから探して聴くというスタイルにしました。相変わらず参加をしてくださる方もいて嬉しい限りです。自分の学びのため、新しい発見が毎回あります。

テキスト"LISTEN"、今回はUNIT 2: Early Music のチャプター8「バロック初期」の後半をしました。

Lesson 8 The Early Baroque Period バロック初期(後)

3. 器楽音楽の発展

初期バロック時代の作曲家による器楽音楽の活用は、発展に最も貢献しました。
器楽音楽は以下3つの主な源にさかのぼることができます。

ダンス舞踊

舞踊は中世に起源を持ち、バロック時代の舞踊は当時人々を魅了していたオペラと密接に関係していました。そしてオペラはバレエとも繋がりがあり、様々な舞踊が取り入れられました。バレエの中心に位置している演奏家達はオペラやバレエから選曲した(Suites) 組曲を演奏し、舞踊組曲としてのちに舞台演劇とは独立してオーケストラによって演奏されました。

超絶技巧

音楽における名人芸、(超絶技巧)は、ほとんどが即興で、16世紀から17世紀に作曲された作品まで滅多に記譜されませんでした。しかし、すべてが記譜されたわけではなく、まだ多くが即興で演奏されました。17世紀にバイオリンが台頭し、表現力と独自性を持つ楽器として、楽器の発展に大きな推進力を与え、ソロ楽器としても、オーケストラの中心としても確立しました。

声楽曲

声楽音楽、特にフーガ技法は、器楽音楽に大きな影響を与えました。

Arcangelo Corelli (1653-1713) アルカンジェロ・コレッリ

https://ja.wikipedia.org/wiki/アルカンジェロ・コレッリ


17世紀後半の最高のバイオリンの名手であったアルカンジェロ・コレッリは、10代の時をボローニャの近くで過ごし、ヴァイオリンの巨匠に師事し、のちにローマに移り、バロック時代の主要な2つの器楽アンサンブルのジャンル、協奏曲とソナタの発展に重要な役割を果たしました。バロック時代のソナタとは、一つか二つの高音域の楽器、ヴァイオリン、と通奏低音バッソコンティヌオの伴奏を伴うものでした。彼の作品には、「オーパス」番号「work」作品という名前が与えられ、以後の作曲家の作品も作品番号Opを使用していきました。


トリオソナタ Op.2, NO.12 (1685) CIACCONA

https://youtu.be/h8ANWf1caUE?si=teM_V6ou8bBZzUI1

通常のトリオソナタとは違い、1楽章しかありません。特別なタイトルCIACCONA としていますが、トリオソナタの特徴を持ち得ています。
典型的なバロックバリエーション。伊チャコーナ(仏シャコンヌ)はバリエーションと低音の一定のメロディーがあります。17世紀初めのチャコーナは声楽か器楽作品でしたが、コレッリの時代になると器楽がメインになりました。このことから、器楽音楽のポピュラーになってきたことが伺えます。コレッリの作品では繰り返される低音が自由で数バージョンあることが特徴。中間部分では2回ほど完全に低音ラインを離れています。
このような変化に富んだものですが、4小節の軽快な3拍子の繰り返しで聞きやすききやすくなっています。2つのヴァイオリンによって織りなされる模倣の重なり合いがあり、ベースラインを演奏するチェロも時折メロディに加わります。また、時にはホモフォニーが強調されます。チェロのベースが独自のラインを奏で、2つのヴァイオリンのリズムが同時進行します。 このようなバラエティに富んだ雰囲気がトリオソナタです。



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